掛声は、ちょうさの動き方に合わせて変化し、ゆっくり歩く時は太鼓もゆっくりでそれに合わせてゆっくりと、激しく暴れる時は激しく速くなる太鼓のリズムと同様にテンポよくなります。

よーいさーじゃ・よいよいさーじゃ・ちょーさーじゃ
=一番使われる掛声の基本です。ちょうさを押して歩く時に使われます。「よーいさーじゃ」は「良い大祭じゃ」が語源と言う説があります。「よいよいさーじゃ」はそれが転じたものでしょう。「ちょーさーじゃ」はちょうさそのものです。

よっさいよっさい
=これも「よーいさーじゃ」が転じたものと思われます。しかし、隣の観音寺市観音寺町では昔、「よっそいよっそい」と言っていたらしいので、語源はよくわかりません。ちょうさが走る時や、練り回す時に使います。

ちーのさんよ・ちーのそや
=「12の34」が転じたものです。ちょうさが静止した状態から動かす時に、またゴマを外して(除車)かく(担ぐ)時に使われます。「ちーのそや」は桑山の岡本地区で使用されています。

さいた・さーいたさいた
=上高野地区で、ちょうさを差し上げた状態で放り投げる感じで上げ下げする(大振りと言う)時に使われます。さいた=差し上げろ、差し上げた、と言う意味でしょう。「さーいたさいた」は岡本地区でちょうさをゴマがついている状態でシーソーのように、ぎっこんバッタンと動かす時に使います。上高野地区外、豊中町外ではその使われ方が普通です。
御伊勢詣れば 奈良へはお寄り 伊勢の名所は 奈良にある

めでためでたの 若松様よ 枝も栄えて 葉も繁る

お前百まで わしゃ九十九まで ともに白髪の 生えるまで

酒屋番頭さん 牡丹の蕾 いかな来る人も 咲け酒と

出船入船 多度津の港 追い手で入り来る 宝船

出した出しかけた 唐土船を 波に揺られて 磯伝い

表来たかよ 裏から来たかよ わたしゃ裏から 表(想うて)来た

咲いた桜に なぜ駒つなぐ 駒が勇めば 花が散る

差した杯 中見て上がれ 中にゃ鶴亀 舞を舞う

坂は照る照る 鈴鹿は曇る 間(あい)の土山 雨が降る

山で床とりゃ 木の根が枕 落ちる木の葉が 掛け布団

娘島田に 蝶々が止まる 止まるはずだよ 花じゃもの

馬がもの言うた 鈴鹿の坂で お伊勢詣りなら 乗しょうと言うた

つつじさつきは 山の原照らす 娘島田は 町照らす

箱根八里は 馬でも越すが 越すに越されぬ 大井川

あの子よい子じゃ ぼたもち顔じゃ 黄な粉つけたら 尚よかろう

朝も早から 唄うて通る お伊勢詣りの 往き還り

吉田通れば 二階から招くよ しかも鹿の子が 振袖で

日本一だよ おいらの嫁は それと見えなきゃ 目を貸そか

讃岐名所は 八栗に屋島 西は金毘羅 讃岐富士

今年ゃ豊年 穂に穂が咲いて 道の小草に 米がなる

娘十七、八 うどんやの娘 入れて温めて 汁かける

娘十七、八 質屋の娘 入れたり出したり 流したり

娘十七、八 硝子屋の娘 誰が割ったか 早割れた

娘十七、八 祭りの太鼓 村の若い衆 乗りたがる

娘十七、八 祭りの太鼓 差せよ刺せよと 勇み立つ

娘十七、八 やりたがる盛り 親もさせたい 針仕事

夕べして寝て 今朝はまだ痛い 二度とするまい 箱枕

七つ八つから イロハを習う ハの字忘れて イロ(色)ばかり

沖は暗いのに 白帆が見える あれは紀国 みかん舟



唄い方がやや異なる普通より長い歌詞

ヨーイナーエー こちら座敷は めでたの座敷 ヨーイセーヨーイセー
東の隅から鶴が出る ソリャ 西の隅から亀が出る ソリャ
鶴とナー 亀とが ヨーイソーレハエ 舞を舞う
ソラソラヤードウコウセーエノーヨーイヤナ ホイ
アレハイセー コレハイセー サーサーヨー イートセー

ヨーイナーエー お伊勢詣りか 鈴鹿の坂で ヨーイセーヨーイセー
三月節句の花の辺(え)に ソリャ 片目の馬子さん盲(めくら)馬 ソリャ
座頭(ざと)さん三人取り乗せて
可愛やー 五人で ヨーイソレハエ 目が一つ
ソラソラヤードウコウセーエノーヨーイヤナ ホイ
アレハイセー コレハイセー サーサーヨー イートセー

ヨーイナーエー いざり勝伍郎 車に乗せて ヨーイセーヨーイセー
曳くは初花箱根山 ソリャ ここら辺りは山が故 ソリャ
紅葉があるのに雪が降る
さぞやナー 寒かったで ヨーイソレハエ 御座りましょう
ソラソラヤードウコウセーエノーヨーイヤナ ホイ
アレハイセー コレハイセー サーサーヨー イートセー

他にもまだいろんな歌詞があります。いろんな歌詞、唄を詳しく知りたい方は
くろふちさんのHP「鼠屋」の「唄」をご覧ください。
ヨーイナーエー 伊勢は津でもつ ヨイヨイ 津は伊勢でもつ ヨーイセーヨーイセー
尾張ナー 名古屋は ヨーイソレハエー 城でもつ
ソラソラヤードウコウセーエノーヨーイヤナ ホイ
アレハイセー コレハイセー サーサーヨー イートセー  ※赤字は全員で歌う箇所
ちょうさを運行するときには、掛声を掛けたり唄が歌われます。唄は「伊勢音頭」「デカンショ」「のーえ節」「数え歌」などが歌われます。ここでは、昔から伝統的に歌われ続けられてきた「伊勢音頭」と地元固有の掛声を紹介します。以下に掲載している歌詞は平成十年につくられた歌詞帳と、その元になった平成元年に自治会の古老に聞いてつくった歌詞帳より抜粋したものを中心に掲載します。