はじめに
日本の法律体系は、1889年(明治22年)の大日本帝国憲法以来の価値観で決まってきた。 戦後修正はあったが、基本的には変わっていない。日本医師会は長く医療の中心は医師としてきたが、 最近ようやく「医療は患者が中心である」と発表した。今、人間の命の捉え方がかわりつつある。
尊厳死・安楽死について、法制度の現状と今後の方向性について、五つの観点から述べる。
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<転機>
私は、ごく普通の内科の医者で、特に老人医療とか、終末期医療に熱心だったわけではありません。私は大学病院や急性期の医療現場で働いてきましたが、6年前に療養型病院でも働くようになり、そこで体験したことが終末期医療を考える、大きなきっかけとなりました。
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2012年、新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は東日本大震災、引き続く原発事故という大災害が起こり、ことばもない日々が続きました。次世代にツケを回した事実を肝に銘じつつ、今年は少しでも希望の量を増やす年にしていきたいと存じます。希望はどこからか湧いてくるものではなく、人間の意志と感性で創り上げるものだ、と思います。
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あの東日本大震災の中で、それぞれの地域で懸命に戦う自治体首長の姿には誰もが感銘を受けたのではないでしょうか。その基礎的自治体・東京23区の中でも江戸川区、世田谷区、杉並区の人口を合わせるとほぼ都民全体の6分の1にあたります。この3大区の首長にお集まりいただき、多くの課題について、それぞれの区でどのように取り組んでいるのか、語っていただきました。
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「自然死」という言葉が死語になったのか、寿命を終えた安らかな最期はもはや無理な願いなのでしょうか。現代の延命医療に警告を発し、東京世田谷区の特別養護老人ホーム・芦花ホームで常勤医として「平穏」な看取りを実践されてきた石飛幸三先生に、命の終り方についてお話していただきました。
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「当会では、今後、高齢期の生と終末期のあり方について、三回シリーズで研修会を行なう。本日は、 そのトップバッターとして開業医の立場から、生命の終わりを見守る医師としての現状と問題点をお話いただく」と司会の 袖井さんの後、樋口さんより「新田先生は、早稲田大学卒業後に医師を目指され、通常ルートより10年遅く医師になられた。 この回り道が医師としての先生の人間形成に大きな意味を持っている」と講師紹介があった。
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