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財政の記事  1999〜2008

市民税、復興に使われない復興増税に、反対しました
『声と眼』435 2012/4/12

 2月議会で、2014年度から10年間、市民税均等割の一律500円増税(県民税と合わせて1000円の増税)が提案され、最終日の3月22日に賛成多数で可決されました(反対は猪股と共産党)。

 “復興財源”という名目で久喜市では10年間で3億8000万円の増税ですが、実際には震災復興事業には使われません。
2011〜15年度までに小中学校などの耐震補強工事を実施し、地方債を発行するのでその元利償還金に充てる予定です。
これらの工事はあらかじめ、国庫補助金などの財源も含めて計画していたのですが、市にとっては市民負担を増やすことで、他の公共事業の財源を生み出すことができる、震災“便乗”増税とも言えます。

 全国では増税するかどうか方針を未決定の市もあります。
しかし政府は増税しないとペナルティを課すとしており、市民税増税を国に強制されるという実におかしな増税です。先頭を切って増税を決めてしまった久喜市の判断も疑問です。

 市役所の電気購入先を入札で決定し、電気料を400万円削減できた
『声と眼』433号 2012/3/8


 昨年6月議会の一般質問で、市役所の電気を東電以外の発電事業者から購入するように提案しました。
2000年以降、電力の一部自由化で東電以外の発電事業者(特定規模電気事業者=PPS)からも購入できるようになっていて、政府のほとんどの省庁や埼玉県庁などもPPSと契約しています。
複数の電力事業者の一般競争入札を実施すれば電力料金も大幅に安くすることができます。

 それを受けて、市では昨年から切り替えの準備を進め、2月に電力購入契約の一般競争入札を実施しました。
入札にはPPS事業者4社が参加し、その結果、市役所本庁舎、3つの総合支所、小中学校34校中20校の合計24施設の電力供給契約について、株式会社エネットが落札しました。
今年5月からの1年間の24施設の電気料金は7546万6440円で、市の見積額7971万3191円よりも、約424万円(5.3%)安く契約することができました。
 2010年度の電気料は8401万3181円でしたから、それに比べると約900万円も引き下げることができました。
 エネットとの契約は、基本料金が1204円45銭、kWh単価は夏期13円75銭(夏期以外は12円65銭)です。
 東電との契約では、基本料金が1392円30銭、単価は同額でした。

 市では53施設で契約切り替えが可能としていましたが、現状ではPPSの供給力が限られているため、今回は24施設だけを切り替えることになりました。
6日の市議会本会議でこの間の経過を明らかにさせるとともに、今後、他の公共施設についてもPPSへの変更を進めるよう求めました。

 PPSへの電力契約変更を進めることによって、市の光熱水費を大幅に減らすことができるだけでなく、東電への電力需要を引き下げて、原発の電気に頼らずに、原発を停止して再稼働させないことにもつながります。
そのためにも、10電力による事実上の地域独占体制をなくして、発送電分離など電力自由化をいっそう推進すべきです。

一般会計予算案は前年比2.4%増
『声と眼』432号 2012/2/19


 14日に2月定例市議会が開会され、新年度予算案や介護保険条例の改正(介護保険料を35%引き上げ)などの議案が提案されました。

 新年度の主な事業は、
◆久喜小校舎耐震化補強工事の設計、
 太田小校舎大規模改修の設計、
 栗橋南小北校舎改築(2011〜13年度まで継続2903万円)、
 太田小プール改築の設計
◆三箇小校庭の一部芝生化
◆すみれ保育園改築工事3億7560万円、
 さくら保育園移転用地の購入と設計1億3612万円
◆栢山小、鷲宮小、上内小学校に放課後児童クラブの施設を整備
◆国民健康保険税負担軽減のために7億8000万円を繰り出し
◆いきいきデイサービスを13→21会場に拡大
◆障害者施設・あゆみの郷を7月に開設
◆太陽光発電システム設置費補助金550万円→1000万円に増額
◆久喜〜菖蒲地区を結ぶ新設道路の測量設計
◆東鷲宮駅の地下道バリアフリー化改修の設計、西口に駐輪場を整備
◆総合文化会館の客席いすの改修、など

“復興のため”に市民1人500円の増税を突然提案された
『声と眼』432号 2012/2/12

 14日から開会される市議会定例会に、市民税の増税が提案されることが明らかになりました。
 地方税法の改正で、「震災復興のための財源」を目的に平成26〜35年度の10年間、各自治体の判断で市民税均等割の増税ができることになり、それに基づいて久喜市としてさっそく増税の決定をしたものです。

 今回の地方税法の改正では、県民税の均等割額が1000円から500円増額して1500円へ、市民税が3000円から500円増額して3500円に増税できることになりました。
 ただし全国の都道府県、市町村が一律に増税するのではなく、各自治体の判断で、それぞれの自治体の条例改正を行うことになっています。

 久喜市では、今回の市税条例の改正で、10年間、個人市民税の中で、市民1人に対して一律に課税する均等割額を、現在の3000円にプラス500円を引き上げて、課税対象者7万人に一律に増税することにしています。

 市では、これによる市の税収が年間3800万円、10年間で3億8000万円の増収となるとしていますが、増税分の使途については明らかにされていません。
 “復興のための財源”と言いながら、実際には使途は特定されていなくて何にでも使える“一般財源”として、市の一般会計にそのまま繰り入れられてしまい、震災復興とは直接関係のない事業に支出してもわかりません。

 市は、“復興財源”を名目にして増税するのであれば、10年間の増税分3億8000万円の使途を明確にし、市民に説明するべきで、説明もなしに増税を強行するのは市民の理解は得られません。

 国会では“震災復興”の財源はまさにこれから議論されることになっていて、報道などによって国民にその使途も明らかにされるでしょうが、久喜市では議論もなしに、突然に市長の判断だけで増税を打ち出して、いきなり議会に提案してくるというのはあまりにも乱暴ではないでしょうか。、

 県内他市ではまだこの増税を実施するかどうか未定の自治体が多いと言われます。
 田中市長が“震災復興”を名目にすれば何でもできる、議論もなしに増税してもいいと思っているとしたら大間違いです。
 市議会で、慎重に検討していかなければなりません。

 

電力購入先を、東電以外の発電会社に切り替える
2011/12/7

 市役所本庁舎など公共施設の電気はこれまで当然のごとく東京電力から購入していましたが、現在では電力の一部自由化に伴って、東電以外の発電会社(特定規模電気事業者=PPS)からの電気を使うことができます。
 東電をはじめとした9電力は独占的な高い価格設定をしているので、電力契約を入札で決める方式に変更することによって、たとえば昨年から切り替えを進めた東京の立川市などでは、電力料金が15%以上も安くなったそうです。
 6月市議会で、9電力以外の発電会社と契約して、電力購入先を切り替えていくよう提案し、市行政も積極的に入札に切り替えていく考えを明らかにしました。

 その後、大震災被害による電力不足に対応するため、PPSから東電などへの電力供給が義務的に指導されたため、新規契約ができませんでしたが、10月頃から電力不足が解消したため契約できる条件ができてきました。

 久喜市では、本庁舎や総合支所、学校など24施設をPPSに切り替える計画で、12月中に一般競争入札を告示し、2月頃に入札を実施、来年5月頃から電力購入先を切り替えていく予定です。

 東電以外からの電力購入に切り替えることによって、電気料金の引き下げが可能になるほか、東電などの9電力への電力依存を減らし、特に原発の電気をできるだけ使わない方向へ、日本社会の電力提供構造そのものを大きく変えていくことにつながるものと考えられます。 

久喜市の機構改革が提案された
2011/11/23

 市議会11月定例会に、久喜市の機構改革が提案されました。

 合併でまったく新たな寄稿でスタートしてからまだ2年しか経っていませんから、今回の機構改革は比較的小規模なものですが、何のための変更なのか、よくわからない意図不明のものもあります。

◆これまで財政運営の観点から財政部に属していた「改革推進課」をはずして、総務部の「企画政策課」に統合し、その中の「行政管理係」に事実上の“格下げ”となります。
◆税務関係の「市民税課」「資産税課」「収納課」は、これまで市民と直接接する市民課(窓口)との関係が深いという理由で、市民税務部に属していましたが、財政部に移管させることになりました。
 財政運営と税務行政を一体的に運営するという考え方のようですが、同じ部にすることにどれほどの意味があるのかは不明です。
◆市民税務部は税務関係がはずれて、市民課(窓口)と自治振興課、生活安全課、消防防災課の4課に縮小されることになりました。
 これまでは防災行政は「くらし安全課」に属していましたが、新たに「消防防災課」を設置して独立させることになります。
◆環境行政は、これまでの2課体制から「環境課」の1課に統合し、これまでの「環境管理課」「環境保全課」は「環境規格係」「環境保全係」に格下げ・縮小されることになりました。

 ここ数年は団塊の世代の職員が大量に退職します。
 そうした職員は特に、部長、参事(副部長級)、課長クラスに多いので、久喜市の職員構成は管理職の比率が非常に高くなっていますが、今後の組織構成を考える上では、管理職の数を減らしていくことも考慮しなければなりません。
 2011年度4月時点の職員構成では、部長から課長補佐までで25.9%を占めています。

東電の電気を使わない、契約切り替えを進めるべき
6月議会 猪股の一般質問 2011/6/19

 福島第一原発の事故以来、東京電力の電力不足と「節電」が叫ばれていますが、現在では電力を発電しているのは東電などの9電力だけではありません。
 電力の一部自由化や“発送電分離”が徐々に進んでいて、東電以外から電力を購入する企業や官公庁が増えています。
 実際、国の省庁では防衛省を除くすべての省庁が東電以外の民間発電会社と契約を結んで電力を購入しており、埼玉県庁も東電からは電力を購入していません。
民間の発電会社は「特定規模電気事業者(PPS)」と呼ばれていて、全国で50社が営業しています。
PPSはみずから発電したり、他の発電企業から電気を購入して東電(9電力)の送電線を使って電気を供給しています。
高い送電線使用料を東電に支払っても営業が成り立っているわけですから、東電などの9電力が地域独占でいかに高い電気料金を設定しているかがわかろうというものです。

 立川市では今年から一般競争入札で民間の発電会社に切り替えましたが、電気料金の支払いを15%以上も節減することができたそうです。

 東電からPPSに契約を切り替えることができれば、久喜市の光熱水費を大幅に減らすことができるだけでなく、東電の電力需要を引き下げて、原発の電気に頼らないで原発をこれ以上稼働させないことにもつながります。

 今のところ、PPSとの契約ができるのは年間50kW以上の契約をする企業などに制限されていますが、久喜市も早期にPPSへの切り替えを進めるべきです。
これまで久喜市は東電とは特に電力供給契約を結ばないできていますので、年度途中でもいつでも切り替えすることができます。
 市で調査したところ、市役所本庁舎や各総合支所、ほとんどの公共施設と小中学校など59施設が該当することがわかりました。
市では早期に入札を実施してPPSへの切り替えを進めていきたいと答弁しました。


2010年度一般会計補正予算のおもな事業
(実際の予算執行は4月以降になります)

2011/2/4

 地域活性化・雇用対策等の国の補正予算を受けて、久喜市の一般会計は約6億円もの増額補正で、総額453億円になりました。
当初は2011年度予算で予定していた事業を、今回の補正予算に前倒し計上しました。ただし年度末まで期間がないので、実際には4月以降に実施することになります。

◆青葉けやき通りのけやき剪定を行います。補正予算で1000万円、2011年度当初予算からも200万円くらいをあてる予定です。
 これまで40年間、一度も剪定したことがなかったので、この際、全路線のけやきを切りつめます。
  ★参照記事 【猪股の一般質問 2010・12】
◆市立図書館の図書購入費を大幅に増額します。補正予算で1600万円、新年度当初予算で1000万円、合計で2600万円を図書購入費に充てます。市民1人あたり169円となります。
 2004年以降、図書購入費が大幅に切りつめられてきましたが、ようやく市民のための図書整備が進みます。
  ★参照記事 【猪股の一般質問 2010・12】
◆小中学校の校舎耐震化事業で、江面第1小学校体育館(7900万円)、久喜東中学校体育館(8000万円)、栗橋東中学校体育館(4900万円)、栗橋西中学校体育館(1億円)の耐震補強工事を実施します。
 耐震化工事を実施していないのは11校22棟となります。
◆菖蒲総合支所の4階をコミュニティセンターとして使用するために、事務室との仕切りを設置 ⇒ 737万円

2011年度 久喜市一般会計予算のおもな事業

◆公共施設や民間駐車場に身障者用駐車場利用証交付制度を創設します。 ⇒ 表示機器など155万円
  ★参照記事 【猪股の一般質問 2010・12】
◆鷲宮総合支所前にある障害者作業所「趣味の家」を隣接地に全面的に改築、移転します。 ⇒ 1億円
  ★参照記事 【猪股の一般質問 2010・9】
◆さくら保育園とすみれ保育園の改築のための設計を進めます。
◆鷲宮小学校校庭の一部を芝生化します。 ⇒ 280万円
◆本町小学校体育館の耐震補強工事の設計を進めます。
◆栗橋南小学校の校舎を24・25年度で改築する予定ですが、23年度には仮設校舎を建設します。
◆東鷲宮小学校の児童数増に対応するため、プレハブ教室を建設します。5年間リース料8700万円
◆県道春日部久喜線(4間道路)のオーバーブリッジ開通後、JRと東武線の踏切を自転車歩行者専用にする工事を行います。 ⇒ 8500万円(鉄道事業者に対する市の負担金)
◆済生会栗橋病院の救命救急病棟建設に伴い、設備整備に対する補助金を出します。 ⇒ 1650万円
◆商店街の街路灯に対する補助金を、これまでの電気代の30%から50%に増額します。
◆東鷲宮駅橋上化のために、JR等と調整協議を進めます。
◆東鷲宮駅西口に自転車駐車場を整備するため、自転車駐車場整備センターに土地を提供します。

◆廃止された旧鷲宮町立中央保育園を取り壊して、地域子育て支援センターとファミリーサポートセンターの建物を新築します。⇒7700万円
◆カーブミラー、道路照明灯、ガードレールなど交通安全施設の整備費⇒2993万円(昨年の4倍増)
◆公用車19台を低公害車に買い換え ⇒3150万円
◆生活保護費は昨年の20%増 ⇒20億9400万円

★久喜市の新年度予算で、「子ども手当」は国会の動向が先行き不透明なこともあって、現行制度の1人1万3000円で予算計上されています。総額で31億6300万円です。★



2011年度久喜市一般会計予算案と前年比

歳入
2011年度予算額 構成比 % 2010年度予算額 構成比 % 増減 増減率 %
市税 195億6219万 45.5 % 206億7131万 47.3 % ▲11億0912万 ▲5.4 %
地方譲与税 4億4100万 1.0 % 4億8960万 1.1 % ▲4860万 ▲9.9 %
利子割交付金 6200万 0.1 % 8728万 0.2 % ▲2528万 ▲29.0 %
配当割交付金 1700万 0.0 % 1888万 0 % ▲188万 ▲10.0 %
株式譲渡所得割交付金 900万 0.0 % 1320万 0 % ▲420万 ▲31.8 %
地方消費税交付金 11億5100万 2.7 % 10億8761万 2.5 % +6339万 5.8 %
自動車取得税交付金 1億6200万 0.4 % 2億4078万 0.6 % ▲7878万 ▲32.7 %
地方特例交付金 2億0900万 0.5 % 2億0431万 0.5 % +469万 2.3 %
地方交付税 56億1127万 13.1 % 38億8233万 8.9 % +17億2894万 44.5 %
交通安全対策特別交付金 2800万 0.1 % 2910万 0.1 % ▲110万 ▲3.8 %
分担金・負担金 4億2870万 1.0 % 3億7991万 0.9 % +4879万 12.8 %
使用料・手数料 3億0014万 0.7 % 3億1325万 0.7 % ▲1311万 ▲4.2 %
国庫支出金 56億6159万 13.2 % 52億6321万 12 % +3億9838万 7.6 %
県支出金 22億3340万 5.2 % 21億4135万 4.9 % +9205万 4.3 %
財産収入 945万 0.0 % 1272万 0 % ▲318万 ▲25.0 %
寄付金 235万 0.0 % 3248万 0.1 % ▲3013万 ▲92.8 %
繰入金 15億3682万 3.6 % 13億9454万 3.2 % +1億4228万 10.2 %
繰越金 4億0000万 0.9 % 7億7000万 1.8 % ▲3億7000万 ▲48.2 %
諸収入 10億3562万 2.4 % 10億8067万 2.5 % ▲4504万 ▲4.2 %
市債 41億0937万 9.6 % 55億9248万 12.8 % ▲14億8311万 ▲26.5 %
合計 429億7000万 100.0 % 437億0500万 100 % ▲7億3500万 ▲1.7 %
歳出
議会費 3億4376万 0.8 % 3億6095万 0.8 % ▲1720万 ▲4.8 %
総務費 53億4507万 12.4 % 58億4305万 13.4 % ▲4億9798万 ▲8.5 %
民生費 155億8007万 36.3 % 141億3758万 32.3 % +14億4249万 +10.2 %
衛生費 39億8670万 9.3 % 47億0884万 10.8 % ▲72213万 ▲15.3 %
労働費 2273万 0.1 % 3050万 0.1 % ▲777万 ▲25.5 %
農林水産業費 8億1913万 1.9 % 8億3035万 1.9 % ▲1122万 ▲1.4 %
商工費 2億7699万 0.6 % 2億8864万 0.7 % ▲1165万 ▲4.0 %
土木費 48億9499万 11.4 % 54億6395万 12.5 % ▲5億6897万 ▲10.4 %
消防費 22億2866万 5.2 % 22億8795万 5.2 % ▲5929万 ▲2.6 %
教育費 40億4947万 9.4 % 44億9755万 10.3 % ▲4億4809万 ▲10.0 %
公債費 52億2858万 12.2 % 50億3918万 11.5 % +1億8940万 3.8 %
諸支出金 9385万 0.2 % 1億1644万 0.3 % ▲2259万 ▲19.4 %
予備費 1億0000万 0.2 % 1億0000万 0.2 % 0 0.0 %
合計 429億7000万 100 % 437億0500万 100 % ▲7億3500万 ▲1.7 %

久喜市の選挙開票事務は遅すぎる! なぜ?
2011/2/3

 2010年7月に行われた参議院議員選挙の開票事務所要時間の全国ランキングが公表されています。
 ⇒ http://www.maniken.jp/election/index.html

 早稲田大学マニフェスト研究所が全国調査して集計したもので、これによると、開票事務に要した時間が最も短かったところは兵庫県姫路市第3開票所と長野県小諸市でで約1時間半、全国平均は約4時間半でした。
 埼玉県で最も早かったのは行田市、飯能市、蓮田市で、いずれも3時間弱で終わっています(全国58位)が、久喜市はその2倍以上の6時間半もかかっていて、全国907位、県内では下から4番目という遅さでした。
 選挙開票は、行政はできるだけ早く結果を市民に公表する責任がありますが、それだけでなく、選挙の開票事務作業の効率性を見れば、その自治体の日常的な事務の効率化や行革の度合いを推し量ることができるといわれています。
 今年の4月には県議会議員選挙が行われるので、近隣の蓮田市や行田市の事務作業の進め方を研究して、久喜市の選挙開票事務の改善が求められます。

1 姫路市第3区(兵庫県) 87分
2 小諸市(長野県) 90分
3 相馬市(福島県) 124分


58 行田市(埼玉県内1位) 175分
58 飯能市(埼玉県内1位) 175分
58 蓮田市(埼玉県内1位) 175分


907 久喜市 398分
910 三郷市 401分
940 越谷市 451分
951 川越市(埼玉県内最下位) 495分
市区平均 281分

この表は全国967の市・区(市の中で開票所を分けているところもある)のランキングです。


2009年度決算審査の終了にあたって、猪股が厳しく指摘したこと
2010/10/27

 10月26日、市議会決算委員会の集中審査が終了しました。
 昨年度の4市町の合併前の一般会計と特別会計、3月に合併してから年度末までの新久喜市の各会計、全部で46本の決算議案を審査し、すべてを「認定(承認)すべきもの」と決定しました。
 共産党が39件の決算に「反対」した他は、委員全員がすべての決算の認定に賛成しました。

 決算審査というのは、すでに昨年の議会で決定された予算を執行した結果の、いわば「実績報告書」です。
 したがって私は、予算方針と異なった執行をしたり、執行にあたって間違いや大きな失敗を起こしたりしたものでなければ、その決算は基本的に承認されるべきものと考えています。

 決算審査にあたって私は、1年間の事業遂行によって、それぞれの政策がどのような成果をあげたか、前年度までよりもどれくらい前進したかという「事業評価」を中心に質疑しました。
 答弁にあたった各部課長から、きちんと政策や事務事業の評価に基づいた答弁もありましたが、残念ながらそうでない答弁も多く目につきました。

 2009年度久喜市一般会計決算認定に対して、私が行った「賛成討論」を掲載します。(実際の言い回しなどは、少し違っている部分もあります)。

2009年度久喜市一般会計決算に対する、猪股の討論

 2009年度の決算審査について、予算の執行経過としての決算そのものについては特に問題はありませんので、賛成の立場から討論します。

 合併前の4市町の一般会計と特別会計、合併後の9日間の新久喜市の各会計決算、46件の膨大な審査であり、予定通り6日間で終了したことは驚きでさえありますが、これは決算委員のみなさんが質疑をしぼりにしぼって質問したからであって、執行部から適切な答弁がなされたからであるとは言えません。
 もちろん全否定ではなくて、多くの適切な答弁もありましたが、そうでない答弁が多々あったことは否めない。
 市長は、決算審査の場にはまったくお見えにならなかったし、どこまで報告を受けているのかいないのかわかりませんけれども、どのような質問に適切な答弁ができなかったか、どれだけの答弁「保留」が繰り返されたか、ぜひとも詳しい報告を各部課長から受けていただきたい。
 またこれから作成する委員会会議録を全部きちんと目を通して、決算審査において何がどのように問題になったのか、どこで審査が躓いたのか、把握しておいていただきたい。

 決算審査の中で、何がどう問題になったのか、何が問題であると考えられたか、厳しいかもしれないが、指摘しておく。

(1) 職員の配置・人事管理に問題がないか−−多すぎる時間外勤務

 決算審査は、2009年度の行政執行過程や、その問題点についての見解が問われるわけだが、残念ながら、答弁者の側にそのような視点が欠けていたことが目につきました。
 職員の時間外勤務がきわめて多いことは毎年の決算でも指摘されていたが、部署間の時間外勤務のアンバランスは否定できない。
 質疑で私は、なぜこのようなアンバランスが生じたのか、職員人事管理の総括を求めたのに対して、なぜそのようなアンバランスが生じたかの分析を抜きにして、単に「今後は適正な配置に努めます」と答弁すればすむ問題ではない。
 また特に、社会福祉課で、ケースワーカーが昼間はケース訪問や外を回っていて、帰ってから時間外で報告書や書類を作成するから時間外が多くならざるを得ないという答弁があったけれども、、最初から書類は時間外で作るものという常識がおかしい。
 もしそうであるなら、まさに専門職員の配置が不足しているのであって、そのことへの反省がない、職員配置に問題があるという視点がないこと自体がおかしい。
 そういう視点からの答弁が必要であったのにもかかわらず、それがなされなかったことに問題がある。

(2) 地球温暖化防止、市役所の取り組み姿勢は適切か

 環境保全率先実行計画の21年度の評価について、エネルギー使用料が前年比で増加していることの分析を質問したが、環境行政の担当者から、「気温が高ければ電気や燃料消費が増えるのは仕方がない」という答弁がされた。
 しかし、実際に気温が高かったのかどうか、なぜ重油等のエネルギー消費が増えたかの検証もなく、気温のせいにするのは、環境行政の責任者とも思えない無責任な答弁であった。
 しかも、これまでの対策は平成11年度を基準にしてきたが、目標達成ができなければ、それよりも後年度もっと高い数値を基準にしていくかのような認識が示されたのは、地球温暖化対策、環境保全に逆行することになる。
 これについては、その後の部長答弁で訂正されたので一応は理解したけれども、久喜市の環境先進市としての久喜市の環境政策の認識と先行きが問われることを指摘しておく。

(3) 職員は常に「事務事業の評価、点検、見直し」の作業を積み重ねていなければならない

 今年は組織としての、システムとしての事務事業評価は行わなかったけれど、PLAN、DO、SEEの作業を積み重ねるのは、行政としては基本である。
 組織としては評価作業をしなかったとしても、政策担当者である管理職としては、自分の事務事業とその政策執行について、「SEE」の作業をしなければならない。
 管理職の責任として、みずからの課の政策についての評価を行っていなければ、次のPLANが立てられるはずがない。
 合併後に配置された管理職の方々の中に、そうした認識がないらしい方がいるのは、きわめて憂慮される

 毎年、決算で同じことが問われるのに、答えられない、答弁の準備もしていないことも多く目についたし、いったん答弁したことの、誤りや訂正も多くあった。
 合併によって管理職が大幅に替わったからというのは理由にならない。
 引き継ぎができていないか、新久喜市の管理職についた方々は、当然として昨年の久喜市の行政執行と決算、さらに昨年までの4市町の行政執行の状況について把握しておかなければならない。
 それができていないのではないかという疑問も出てくる。

 合併前の3町の事務事業については、多くはそれぞれの総合支所の課長が答弁に当たったのだけれど、それぞれの政策、事務事業は4市町が共通の認識に立っていなければならないはずなのに、本庁との共通認識ができているのかどうか、疑問の点もあった。

 執行部の常套句として、「審査の中で指摘された点については今後の市政執行に生かして参ります」というのがあるが、これまでの経過について、きちんとした「SEE」、評価も行わずして、その場限りの答弁をしていたのでは、本当に今後の市政執行に以下に生かされていくか、疑念を持たざるを得ない。

(4) 政策課題−−久喜市の市立図書館の実績は「県内最低ランク」、これをいかに改善するか

 政策課題として、1点だけ、市立図書館事業について強く申し上げておきます。

 合併後の久喜市立図書館の、1人あたり貸し出し冊数が県内40市中下から2番目、1人あたり図書購入費用は、40市中最低であり、久喜市の図書館行政が県内で最も遅れていることがわかりました。
 その原因、理由は何で、どのように政策評価するべきか。
 考えられる原因は、財政問題を口実として、数年前に図書購入費が半減させられたこと、また司書の配置が職員の3分の1しか配置されていないことが考えられる。
 答弁でわかったのだが、久喜市立図書館はせっかく資格を持っている司書を異動させてしまったりしている。
 市長は合併の効果として、専門職の配置ができることを上げていましたが、司書の配置を増やしていくべきだ。

 図書館行政は市民の文化向上の基礎になるのであって、財政問題と引き替えに図書館財政を削減するべきではありません。
 当面、司書の配置と図書購入費を大幅に引き上げるよう、要望します。

 参考資料 ⇒ 久喜市立図書館の利用実態調査





久喜市の“財政健全”の指標
『声と眼』404号 2010/9/21

 財政健全化法で、自治体の4つの財政指標を「健全化判断比率」として定めていて、年度ごとに公表が義務付けられています。
久喜市の数値は、20年度、21年度とも旧4市町の合算で表されています。

( )内は合併前の久喜市の数値です。  単位は%
21年度 20年度 健全化基準
(1)実質赤字比率 −− −− 11.87
(2)連結実質赤字比率 −− −− 16.87
(3)実質公債費比率 12.2 13.1  (9.5) 25.0 
(4)将来負担比率 113.6 107.0 (97.2) 350.0 

●実質赤字比率…「一般会計等」の赤字の大きさ指標。市の標準財政規模に対する割合。
●連結実質赤字比率…下水道など特別会計や企業会計を含む「自治体の全会計」の赤字の大きさ指標。市の標準財政規模に対する割合。
●実質公債費比率…地方債の返済額(公債費)の大きさ指標。市の標準財政規模に対する割合。
●将来負担比率…地方債など現在抱えている負債の大きさ指標。市の標準財政規模に対する割合。

 数値が「早期健全化基準」を上回ると“要注意”で、財政健全化計画を定めることになります。

 久喜市の21年度の数値は、(1)(2)は黒字、(3)(4)も基準を下回っていて、“健全”と判断されました。
ただし20年度の合併前の旧久喜市の数値と比較すると、実質公債費比率、将来負担比率とも合併後の新久喜市の方が高くなりました。


一般会計補正予算7億円の増
『声と眼』404号 2010/9/13

◆景気後退による税収減の影響や政府の地方財政支援対策で地方交付税交付金が増額となりました。
久喜市の地方交付税交付金は当初予算比12億4209万円の増額で総額51億2442万円となります。

 当初予算編成時には歳入不足を補うために、財政調整基金から13億円の取り崩しを予定していましたが、歳入が確保されたので基金取り崩しを取りやめて全額を財政調整基金に戻し入れます。

 また前年度繰越金16億円の2分の1を基金に積み立てたことにより、財政調整基金年度末残高は27億円になります。

◆75歳以上の高齢者が後期高齢者医療制度に移行させられて、以前は国民健康保険などで実施していた人間ドック補助事業などがなくなりました。
かえって高齢者の健康審査や予防医療の後退になっています。
国で新たに補助制度を作って人間ドック受診に対する助成制度が開始されることになりました。
久喜市では対象者60人、1人2万円〜2万6750円の補助になります。

◆小中学校の設備改修…上内小学校第2校舎耐震診断、江面第1小学校耐震工事実施設計、青葉小学校耐震工事実施設計、久喜中学校体育館耐震工事実施設計、鷲宮中学校(渡り廊下)耐震工事実施設計、東鷲宮小学校普通教室増設・改修工事


【一般質問】 来年度予算編成過程を公開します
2010年6月議会 猪股の一般質問 『声と眼』402号 2010/8/2

 これまで市議会で予算編成過程を公開するよう求めてきて、旧久喜市では昨年初めて査定状況の一部公開に踏み切りました。
合併して初めての予算編成となる今年度、財政課では10月ごろに予算編成方針を公表し、その後、各課ごとの主な事業の要求金額と査定状況、1月ごろに市長査定を経た最終結果を公開していくと答弁しました。

 合併後初めての予算編成であり、これから公開していくやり方についてもより効率的な、市民にわかりやすい公開の仕方を検討していくように求めました。
また、先進的に取り組んでいる市では、金額の公表だけでなく、新規事業の査定内容を重点的に公表したり、事業の採択や不採択・縮小や拡大の理由、評価を公表するなど、市の予算について市民の理解を深められるような方法を工夫をしています。
久喜市の予算編成過程の公開もさらに改善が必要です。


2010年度一般会計予算案、総額は437億円
『声と眼』399号 2010/6/3

「2009予算額」とあるのは、昨年の4市町の一般会計予算の合計額です。
歳  入
2010予算額 構成比(%) 2009予算額 構成比(%) 増減 増減率(%)
市税 206億7131万 47.3% 213億3390万 53.7% ▲66259万 ▲3.1%
地方譲与税 4億8960万 1.1% 5億0450万 1.3% ▲1490万 ▲3.0%
利子割交付金 8728万 0.2% 1億0500万 0.3% ▲1772万 ▲16.9%
配当割交付金 1888万 0.0% 3241万 0.1% ▲1353万 ▲41.7%
株式譲渡所得割交付金 1320万 0.0% 2472万 0.1% ▲1153万 ▲46.6%
地方消費税交付金 10億8761万 2.5% 10億8820万 2.7% ▲59万 ▲0.1%
自動車取得税交付金 2億4078万 0.6% 2億9710万 0.7% ▲5632万 ▲19.0%
地方特例交付金 2億0431万 0.5% 2億1325万 0.5% ▲895万 ▲4.2%
地方交付税 38億8233万 8.9% 33億5400万 8.4% +5億2833万 +15.8%
交通安全対策特別交付金 2910万 0.1% 2910万 0.1% 0 0.0%
分担金・負担金 3億7991万 0.9% 6億8767万 1.7% ▲3億0777万 ▲44.8%
使用料・手数料 3億1325万 0.7% 3億5196万 0.9% ▲3872万 ▲11.0%
国庫支出金 52億6321万 12.0% 25億8265万 6.5% +26億8056万 +103.8%
県支出金 21億4135万 4.9% 18億6234万 4.7% +2億7901万 +15.0%
財産収入 1272万 0.0% 3148万 0.1% ▲1775万 ▲59.6%
寄付金 3248万 0.1% 1762万 0.0% +1486万 +84.4%
繰入金 13億9454万 3.2% 16億4686万 4.1% ▲2億5232万 ▲15.3%
繰越金 7億7000万 1.8% 4億8000万 1.2% +2億9000万 +60.4%
諸収入 10億8067万 2.5% 8億7242万 2.2% +2億0825万 +23.9%
市債 55億9248万 12.8% 42億0616万 10.6% +13億8633万 +33.0%
合計 437億0500万 100.0% 397億2132万 100.0% +39億8368万 +10.0%
歳  出
議会費 3億6095万 0.8% 5億0889万 1.3% ▲1億4794万 ▲29.1%
総務費 58億4305万 13.4% 59億5006万 15.0% ▲1億0701万 ▲1.8%
民生費 141億3758万 32.3% 101億7483万 25.6% +39億6276万 +38.9%
衛生費 47億0884万 10.8% 48億0135万 12.1% ▲9252万 ▲1.9%
労働費 3050万 0.1% 2868万 0.1% +182万 + 6.4%
農林水産業費 8億3035万 1.9% 7億0388万 1.8% +1億2647万 +18.0%
商工費 2億8864万 0.7% 1億5428万 0.4% +1億3437万 +87.1%
土木費 54億6395万 12.5% 58億0511万 14.6% ▲3億4115万 ▲5.9%
消防費 22億8795万 5.2% 22億3242万 5.6% +5553万 + 2.5%
教育費 44億9755万 10.3% 40億1721万 10.1% +4億8034万 +12.0%
公債費 50億3918万 11.5% 52億1545万 13.1% ▲1億7627万 ▲3.4%
諸支出金 1億1644万 0.3% 955万 0.0% +1億0688万 +1118.9%
予備費 1億0000万 0.2% 1億0000万 0.3% ▲1961万 ▲16.4%
合計 437億0500万 100.0% 397億2132万 100.0% +39億8368万 +10.0%

 新久喜市の2010年度一般会計予算案は437億500万円で、旧久喜市の予算規模の約2倍にふくらみました。
合併前の4市町の前年度予算の合計額と比較すると約40億円(10%)の増です。
ただし増額分には、◆旧3町では生活保護費は県予算で措置されていましたが、合併後は新市に移管するので約10億円増、◆子ども手当て約26億円などが含まれているので、前年度と単純比較はできません。

 新市の公共施設予約管理システム再構築の費用5713万円、図書館システム統合経費3750万円、菖蒲地区への企業誘致補助金8918万円、学校耐震化事業(清久小・太田小の工事、栗橋南小・桜田小・東鷲宮小・栗橋東中・栗橋西中・鷲宮中・鷲宮東中の耐震設計、鷲宮小・上内小・砂原小の耐震診断)、鷲宮小などのプール改修などが予定されています。

 道路新設改良事業予算を地区ごとに見ると、久喜1億1592万、菖蒲3610万、栗橋300万、鷲宮4330万、道路補修工事では久喜8343万、菖蒲4857万、栗橋1158万、鷲宮1億137万円で、地域間でかなりのばらつきがあります。
これは合併前にそれぞれの市町で予定していた事業をそのまま新年度事業として引き継いで予算化したためです。

★合併後の初めての予算は、統一的な予算編成方針によるというよりも、合併前の1市3町がそれぞれの事業計画に基づいて作った予算を合算する形で編成されています。★


ふれあいセンター久喜の雨漏り
2010/5/3

 この写真の場所は、ふれあいセンター久喜の2階廊下の突き当たりです。
 天井付近から雨漏りがして廊下の床が水浸しになってしまうので、、応急の対応として、天井にじょうごを取り付けてホースで下に置いたポリバケツに排水するようにしています。

 あくまでも応急措置のはずですが、しかしどのように補修していくのか、市は早くに検討すべきです。

 ふれあいセンターではここ以外にも、ボランティア団体活動支援室でも、以前からベランダから雨水が流れ込んで、床を水浸しにしていて、壁紙がはがれかかったり、変色してカビのようなものが発生してきているようです。
 天井や床付近から館内に浸水してきているということは、当然、天井裏や床下に水の流れがあると推測されます。

 これはふれあいセンターの設計ミスなのか、工事の施工ミスなのか、さらには他にも雨漏りがないのかどうか、調査する必要があります。

 市ではこれまでのところ、「対応に苦慮して」はいても、積極的な問題点の解消に向けての対応を取ってきているとは見られません。

 この記事は最初、【久喜市にある「変」なもの】のページに掲載しようかと考えましたが、笑い話や「指摘しておく」だけの問題と軽く受け止められては困るので、市の公共施設の管理上の重大な問題であり、早急に調査と改善が必要な問題であるとして、ここに掲載しました。


合併後の新久喜市の「暫定予算」はどうなっているのか
2010/4/7

 新・久喜市のホームページに、「平成21年度の暫定予算の概要」が掲載されました。

21年度の暫定予算 一般会計予算

 これは合併した3月23日から、3月31日までの平成21年度の暫定予算」であり、21年度中の収入残と執行残、それの旧1市3町分を合計した予算で、一般会計歳入は 81億8539万円、歳出が 77億6069万円となっています。

 形式的には3月23日から31日までの9日間分だけですが、この金額について、どのように分析し、どう評価したらいいのかは、今のところよくわかりません。

 市の説明には、
「これら旧1市3町の予算のうち、合併の日までに収入できなかった歳入予算、支出ができなかった歳出予算を計上しています。」
「基本的には、旧1市3町の予算の執行残を計上しておりますことから、歳入予算と歳出予算が均衡しておりません。」とあります。

 ただ、この発表に仕方が、きわめて不親切であるということは言えます。

 いちおう、表には「明細書」と書かれているものの、単なる各項目ごとの合計額の数字の羅列になっていて、その内容の説明もなし、数字の根拠となるものがまったく書かれていなくて、市民には、いや私たち議員にも、この数字が意味するとのか、わかりません。

 4月末までは議会自体も存在していませんから、市に内容の説明を求めることもできません。(議員はみんな選挙準備で大忙しの状況にあるし、その余裕もありません)。

 久喜市行政当局は、この暫定予算をいったい何のために公表するのか、行政情報を市民に知らせるのはいったい何のためなのか、その意味を考えているのでしょうか。

 残念ながら私には、市が、形式的に「情報公開・情報提供・開かれた市政」の体裁を整えるだけのために、わかろうがわかるまいが、数字だけを載せておけばいい、そういう姿勢に立っているとしか思えないのですが、いかがでしょう。

22年度暫定予算は、概要すらも市民に知らせるつもりはないのか?

 新久喜市の新年度予算は、当面は「暫定予算」として策定されて、すでに4月1日から執行されていますが、ホームページのどこを見ても、新年度予算がどうなっているのか、まったく書かれていません。

 金額や内容がどうなったかの以前に、新年度予算がどのように編成されたのか、「暫定予算」として執行されているという経過すらもがまったく書かれていないのです。

 旧久喜市のホームページを探してみると、かろうじて次の記事が出ています。

平成22年度当初予算(現久喜市分)査定状況 一般会計予算の査定状況

 しかしこれは12月末現在の数字であって、これさえも内容は書かれていませんし、旧久喜市以外の旧3町の予算査定状況に関する情報はまったくありません。

 新久喜市のすでに発足して動き始めているはずの行政機構は、その行政執行の基礎である財政がどうなっているかについて、市民に知らせずに進めていることになります。

 実際には新久喜市の新年度予算の概要は、合併前までに田中前市長がすべて査定に関わり事実上決定しているはずですが、市民に対してはどのように検討されてきたのかについてさえも、いっさい知らせずにすませてしまっていいはずはありません。

 合併のどさくさで、行政のチェック機関である議会も存在しない中で、市民に知らせることもしないでというのは、久喜市の市民参加のあり方としても、また田中前市長の政治姿勢として理解できません。


 【一般質問】 合併後の新久喜市の職員数、管理職の数はどうなるか
2010/2/26

 合併の効果の一つとして、市は組織の効率化、職員数が削減できると説明してきましたが、実際に4月以降の新久喜市の組織機構がどのようになるのかを明らかにするよう求めました。

現在の職員数(2月1日現在) 退職者数( )は定年退職者数 4月1日時点
久喜市 453人 22(13)
菖蒲町 181人 7( 5)
栗橋町 184人 8( 2)
鷲宮町 247人 17( 8)
合計 1065人 54(28) 1007人

 県からの派遣職員が4人帰任するので、これを差し引いて、4月1日現在の職員数は、1007人となります。 

4月1日以降の職員配置
 本庁  406人 
 菖蒲総合支所  90人 
 栗橋総合支所 88人 
 鷲宮総合支所 100人 
 その他 323人 
 合計  1007人 

(「その他」というのは、保育園、保健センター、図書館、公民館、上下水道部などです。)

管理職の人数
新久喜市 現在の久喜市
 部長級 18人    13
 副部長級 23人    41(次長)
 課長級 68人    75(課長・主幹など)
 課長補佐級  119人   138(副主幹など)
 主事 13人 
 合計  241人 

管理職以外の職員は、766人です。
全職員1007人の内、管理職241人というのは約4分の1にあたります。
これが多いのか、妥当なのか…。


新年度予算と事業を公表すべき
『声と眼』394号 2010/2/25

 昨年は2月5日に新年度予算が発表され、市民も内容を知ることができましたが、今年は合併後の新年度の予算がいまだに公表されていません。

 合併後は当初は「暫定予算」で、4月末の選挙で市長と議会が決まってから本格予算が決定されます。
現在の議会には合併後の予算を審議する権限がありません。したがって市民には見えないところで、市長と市役所の組織の中だけで新年度の事業を事実上決めてしまうことになります。

 以前に市の予算編成過程を公開するよう求めておいたので、市のホームページに、合併後の予算の内の現久喜市分だけの要求金額と12月現在の査定状況が掲載されていますが、事業内容は書かれていません。
市は予算が固まった段階で議会には説明すると言っていますが、いつどの程度の説明をするのか、今のところ市長の判断待ちです。
合併の大義名分のもとに、すべてブラックボックスの中で進められてしまうのは納得できません。


【一般質問】 事務事業評価システムの見直しを進めるべき
2009年11月議会 猪股の一般質問 『声と眼』390号 2009/12/16

 合併の中で、久喜市の事務事業評価システムの「見直し」をどのように進めるのかをただしました。

 久喜市では2002年度から市の各事業について、事業目的の達成はできているか、費用は適正かなどの点検・評価を行っています。
08年度は全部で713事業の中から366件を対象に担当課での第一次評価、さらに66件について評価改善委員会で第二次評価を実施しました。
各事業について「よい・普通・悪い」の評価に基づいて、「拡大・継続・見直し・縮小・廃止」などの方針を出していきます。
実際にはほとんどが「よい」「現状のまま継続」という結論になっています。
内部評価の甘さや現状維持指向が強いのではないかという疑問もありますが、それでも職員がみずから市の事業を点検・評価する意味は大きいと考えられます。

 現行の久喜市の事務事業評価の進め方は、各事業について活動指標(実施回数など)、成果指標(人数や満足度など)、効率指標(コスト)を算定して、必要性、有効性、効率性を判断します。
本来なら各事業で指標ごとの目標値を掲げて、その目標値に対する達成度を判断基準にするべきだと考えます。
今後、事務事業評価の客観的な評価基準の仕組みを設けるように提案しました。

 合併後にも当然、この取り組みを引き継ぐべきですが、合併調整方針では「久喜市のシステムを基に合併後1年以内に見直しを行い、推進します」となっています。
この計画で行くと合併後1年間は「見直し期間」として、その間は事務事業評価の取り組みはやらない空白期間になってしまいます。
一時的にせよ中断するのでなく、事務事業評価の取り組みを継続するように求めました。

 執行部は「これまでの久喜市の取り組みを検証して評価システムの見直しをする」「現在は菖蒲や栗橋町では検討中、鷲宮町で試行しているだけなので、3町の職員の理解を図る必要がある」などと答弁しました。
しかし合併前の久喜市の事務事業についての評価は空白を設けずに続けるべきです。それが旧3町の職員にとって実地研修の機会にもなるのではないでしょうか。


市職員給与引き下げ、議員と市長の期末手当も削減しました
2009/12/7

 11月議会に、職員の給与条例の改正と、議員や市長らの特別職の期末手当の削減の条例改正が提案され、いずれも初日の11月25日に“先議”されて、可決されました。
 “先議”というのは、通常の議案は初日に提案理由が説明されて、その後の本会議で議案質疑を行い、さらに委員会に付託して詳細な審査を行った上で、最終日に討論・採決されることが会議規則で決まっているのですが、特別に早く結論を出す必要があれば、その議案だけを繰り上げて質疑、討論、採決を行うことができるルールになっています。

 今回の特別職の報酬や職員の給与については、12月に支給される期末手当の額に影響するので、12月1日までに条例改正する必要があるということで、“先議”となりました。

 久喜市ではこれまで市の職員給与については、国の人事院勧告を尊重して実施するという方針を基本にしてきました。
 人事院勧告で給与引き上げの勧告が出れば、その引き上げ率を尊重する、逆に最近のように「公務員給与が民間給与の水準よりも高いので引き下げるべき」という勧告が出た場合には、それを尊重して久喜市の職員給与も引き下げということになります。

 今年も人事院勧告で公務員給与の引き下げの勧告が出されたので、久喜市でも職員給与がかなり引き下げられることになりました。
◆毎月の給与額を0.24%引き下げ分を4月にさかのぼって減額し、その分を12月の期末勤勉手当てからまとめて差し引く、
◆さらに期末手当を、年間3.0か月分から2.75か月分へ、勤勉手当てを、年間1.5か月分から1.4か月分へ、合わせて4.5か月分から4.1か月分へ0.35か月分のカットとなりました。
 すでに6月の期末手当で一部をカットしていましたが、

 これらは一律の引き下げではなくて、職員によって違いますが、ある部長で年間24万円、ある課長で年間20万円、主任や主査で15万とか18万円の引き下げ、若い職員では分母となる給与額そのものが少ないので、減額幅は当然もっと小さくなりますが、生活にとってはかなりの影響があると思われます。

 久喜市全体での職員給与カットの総額は6610万円にのぼります。

 議員と市長などの特別職についても、期末手当が減額になりました。
 6月の期末手当を2.15か月から1.95か月へ0.2か月分のカット、12月分を2.35か月から2.2か月へ0.15か月分のカットとなり、年間ではこれまでの4.5か月から4.15か月分へ0.35か月分の減額となります。
 議員の場合は1人15万円の減額、総額では約340万円の削減となります。

『声と眼』の記事に間違いがありましたので、訂正します。

 『声と眼』12月7日号で、「議員の期末手当を今年度から年間0.35か月分(約15万円)減額する条例改正案が提案された。最終日に可決される見込み」と書きましたが、間違いです。
 上に書いたように、すでに11月25日に“先議”で可決されています。

 私のカン違いで、「最終日に可決される見込み」と書いてしまいました。
 『声と眼』の紙上では、次号(12月21日号)で訂正記事を掲載します。

久喜市が初めて予算編成過程を公表
『声と眼』389号 2009/12/3

 昨年、私は議会の一般質問で、「予算の要求や査定の過程を市民に公開するべきである」と提案しました。
これに対し市長選挙後の9月に田中市長が来年度予算編成過程を公開する考えを明らかにしました。
この方針に基づいて12月1日、市のホームページに「平成22年度新久喜市当初予算要求状況について」が公表されました。

 新久喜市の来年度の予算編成は、合併する4市町がそれぞれの予算を算定し、人件費などは4市町で案分して積算します。
それらの合算が新久喜市の予算となります。
今回公表されたのは、現在の久喜市の各課から提出された1年分の予算要求額です。
歳入は市税112億円、国庫支出金14億円、市債21億円など総額185億円、歳出は民生費55億円、土木費30億円、教育費18億円など総額で214億円で、差し引き29億円が不足する計算です。
最初は歳出に対して歳入を少なく見積もるのが通例で、これから財政部や市長による査定が進められていくことになります。
また今回公表されたのは事業分野別および課別の合計額だけですから、具体的にどんな事業が計画されているのかは明らかにされていません。
今後、査定の経過や事業の内容についても公表するべきです。

 来年度の当初予算は、年間予算の内の4か月分の人件費や必要最低限の経費だけの「暫定予算」となります。
公共事業などの投資的経費や政策的経費を盛り込んだ通年の「本予算」は、新市長と議会が決まってから改めて審議、決定されます。

久喜市のホームページ → 当初予算の要求状況

定額給付金、プレミアム付き商品券の集計
2009/10/18

 2008年度の国の補正予算による「定額給付金」の久喜市内での実績が報告されました。

 久喜市では3月の補正予算で、市民72000人(28000世帯)に対して、増額で10億8718万円が交付されることになっていました。

 9月末までの集計では、実際に交付したのは28585世帯の内、27749世帯(97.1%)で、ほとんどは郵送による申請で口座振替で交付されましたが、窓口で直接申請の方や現金で受領した人も800件(世帯)くらいありました。

 一方、定額給付金を少しでも地元で使ってもらおうと、「とくとく商品券」1万6000セット(1億6000万円)を発行しました。

 プレミアム分15%、2500万円分を付けて、額面では1億8500万円で、上乗せ分と印刷代などの発行にかかる事務経費3350万円は全額が市の負担(国の全額補助)です。

 商品券発行額1億8500万円の内、市内の小売店で使われて換金されたのは1億5325万円(9月18日集計)、その内、大型店で使われたのは4432万円(28.9%)で、大型店以外の地元商店で使われたのは1億893万円(71.1%)にのぼりました。

 市では、70%が地元商店で使用されたこと、2か月半で約1億円が地元商店で使用されたことから、商店街活性化、消費刺激効果があったと評価しています。

 しかし問題は、市民が定額給付金やプレミアム商品券を普段の生活での消費以外に“大判振る舞い”で使ってくれたかどうかなのですが、はたしてどうだったでしょうか。


2008年度一般会計決算額と前年比
『声と眼』385号 2009/9/24

2008年度 構成比 2007年度 構成比 前年比増減(万円) 増減率
歳 入 市税 118億1170万 53.9% 117億5952万 55.6% 5218万 0.4%
地方譲与税 2億2244万 1.0% 2億3162万 1.1% ▲ 918万 -4.0%
利子割り交付金 4348万 0.2% 4491万 0.2% ▲ 143万 -3.2%
配当割交付金 1718万 0.1% 4714万 0.2% ▲ 2996万 -63.6%
株式譲渡所得割交付金 591万 0.0% 2627万 0.1% ▲ 2036万 -77.5%
地方消費税交付金 6億0406万 2.8% 6億2153万 2.9% ▲ 1747万 -2.8%
自動車取得税交付金 1億5402万 0.7% 1億7074万 0.8% ▲ 1672万 -9.8%
地方特例交付金 1億3571万 0.6% 7816万 0.4% 5755万 73.6%
地方交付税 3億1265万 1.4% 1億9500万 0.9% 1億1765万 60.3%
交通安全対策特別交付金 1515万 0.1% 1710万 0.1% ▲ 195万 -11.4%
分担金・負担金 1億9829万 0.9% 2億2744万 1.1% ▲ 2915万 -12.8%
使用料・手数料 1億5454万 0.7% 1億5665万 0.7% ▲ 211万 -1.3%
国庫支出金 14億8752万 6.8% 16億1861万 7.7% ▲ 1億3109万 -8.1%
県支出金 9億0908万 4.1% 9億1493万 4.3% ▲ 585万 -0.6%
財産収入 1億8593万 0.8% 2636万 0.1% 1億5957万 605.3%
寄付金 10億8272万 4.9% 1563万 0.1% 10億6709万 6827.2%
繰入金 13億1894万 6.0% 11億7667万 5.6% 1億4227万 12.1%
繰越金 2億6356万 1.2% 3億8143万 1.8% ▲ 1億1787万 -30.9%
諸収入 9億6214万 4.4% 6億0718万 2.9% 3億5496万 58.5%
市債 20億2414万 9.2% 28億2609万 13.4% ▲ 8億0195万 -28.4%
合計 219億0913万 100.0% 211億4297万 100.0% 7億6616万 3.6%
歳 出 議会費 2億3331万 1.1% 2億3141万 1.1% 190万 0.8%
総務費 26億2420万 12.5% 24億9987万 12.1% 1億2433万 5.0%
民生費 55億1582万 26.2% 57億5148万 27.8% ▲ 2億3566万 -4.1%
衛生費 24億8753万 11.8% 20億7537万 10.0% 4億1216万 19.9%
労働費 1352万 0.1% 2828万 0.1% ▲ 1476万 -52.2%
農林水産業費 1億2315万 0.6% 1億3480万 0.7% ▲ 1165万 -8.6%
商工費 8985万 0.4% 8178万 0.4% 807万 9.9%
土木費 35億5753万 16.9% 30億0456万 14.5% 5億5297万 18.4%
消防費 9億2920万 4.4% 9億2913万 4.5% 7万 0.0%
教育費 18億4031万 8.7% 23億8455万 11.5% ▲ 5億4424万 -22.8%
公債費 22億5982万 10.7% 34億2408万 16.5% ▲ 11億6426万 -34.0%
諸支出金 13億8761万 6.6% 1億4756万 0.7% 12億4005万 840.4%
合計 210億6184万 100.0% 206億8986万 100.0% 3億7198万 1.8%
歳入歳出差引残額 8億4729万円
実質収支(繰越金) 5億4356万円
実質収支比率 4.1%
内、財政調整基金繰入額 2億7178万円
2009(21)年度への繰越金 2億7178万円
基金積立額
2008年度末 2007年度末
財政調整基金 9億0663万円 4億1966万円
福祉基金 1億6510万円 1億6791万円
みどりと森の基金 0 4億2082万円
久喜市の基金合計 14億7827万円 14億4047万円

この他に国民健康保険給付費支払基金、介護給付費準備基金など、久喜市には全部で10の基金があります。

久喜市の財政力を表す主な指標
2008年度 2007年度 2006年度
自主財源比率 73.2% 70.8% 67.6%
義務的経費比率 40.9% 44.9% 46.3%
財政力指数 0.986 0.958 0.927
公債費比率 11.7% 14.0% 14.3%
久喜市の財政健全化指標
2008年度 2007年度 2006年度
実質公債費比率 9.5 % 9.9 % 13.3 %
将来負担比率 97.2 % 94.9 %


7月臨時市議会  経済危機対策のばらまき
2009/8/4

 7月24日、31日に臨時市議会が開かれました。
 提案された議案は、一般会計・下水道特別会計の補正予算、合併に関わるコンピュータシステムの統合に関わる契約の議案です。

 経済危機対策で、政府は20年度に約5兆円にものぼる2次補正予算、21年度には緊急雇用・生活安定、公共事業創出の経済危機対策として、当初予算と補正予算で100兆円を超える大型予算を組みました。
 財源としては建設国債・赤字公債を当初予算だけで33兆円、補正予算で11兆円の国債発行でまかなうこととし、合わせると今年度の税収をも上回る見込みです。

 20年度の2次補正予算では「定額給付金」として、国民すべてに2兆4000万円もの“現金”をばらまき、21年度には今度は15兆円もの公共事業費を「経済危機対策臨時交付金」として全国の自治体にばらまきました。

 この経済危機対策臨時交付金は久喜市分として約2億円が交付され、今回の補正予算でその使い途を決定しました。
 これは事実上「何に使っても良い」お金で、久喜市では5月ごろから各課から事業の希望を募って決定してきましたが、久喜市の事業は以下のようなバラバラの事業で、どれくらいの経済浮揚効果があるか…。

◆公用車の買い換え ハイブリッド自動車3台を購入 645万円
◆庁舎の地デジ対策の推進 市役所庁舎の受診状況調査
地デジ対応アンテナなどの工事
地デジ対応のチューナー購入(11台)
5万円
156万円
46万円
◆交通安全対策 市道1号線(六間道路)のガードレール補修 284万円
◆保育園の改修 さくら・すみれ・あおば保育園の耐震診断
保育室、床、トイレ等の補修
928万円
72万円
◆中央幼稚園の耐震対策 中央幼稚園の耐震診断調査 210万円
◆新型インフルエンザ対策 マスク等の備蓄、パンフレットの作製 530万円
◆保健センターの改修 空調設備や老朽設備の補修 960万円
◆市営釣り場の改修 清久大池の桟橋の滑り止め舗装と西池の歩道設置 1400万円
◆道路補修工事 北2、下清久など 4300万円
◆道路新設改良工事 中央2など 2340万円
◆小学校の地デジ対策 受信状況の調査(5万円×10校)
地デジ対応のアンテナ設置工事等(10校)
地デジ対応テレビ(2台×10校)
50万円
250万円
488万円
◆中学校の地デジ対策 受信状況の調査(5万円×4校)
地デジ対応のアンテナ設置工事(4校)
地デジ対応テレビ(2台×4校)
20万円
100万円
195万円
◆中央幼稚園の地デジ対策 地デジ対応テレビの購入
電波受信状況の調査 5万円
地デジ対応のアンテナ設置工事
24万円
5万円
25万円
◆中央公民館・東公民館の地デジ対策 受信状況の調査
地デジ対応のアンテナ設置工事
地デジ対応チューナーの購入(3台分)
10万円
50万円
13万円
◆清久コミュニティセンターの地デジ対策の推進 受信状況の調査
アンテナ設置工事
チューナー購入
5万円
25万円
4万円
◆野久喜集会所の地デジ対策 受信状況の調査
アンテナ設置工事
チューナー購入
5万円
25万円
4万円
◆市立図書館の地デジ対策 受信状況の調査
アンテナ設置工事
チューナー購入
5万円
25万円
4万円
◆小学校の緊急修繕工事 清久小の給水管改修工事、その他、青葉小、江面2小、北小など 1377万円
◆小学校に図書購入費 小学校10校分(特に図書整備率が低い本町小に重点的に配分) 100万円
◆中学校の設備充実 電子黒板の購入 280万円
◆中学校の設備充実 図書購入費 100万円
◆太東中の校庭改修工事 サッカー場、野球場付近の整備、排水改修 4200万円
◆下水道特別会計 下水道工事による道路舗装の復旧工事(下清久、野久喜など 1300万円

一般会計補正予算では、この他に、県の交付金による緊急雇用対策として、


◆小学校の英語指導 小学校5・6年生の英語学習で担任教師の補助にあたる指導員を雇用 
 2人、1日6時間、一人が小学校5校ずつを担当、週5日間、6か月間
127万円

◆学校図書整理員 学校図書整備員を雇用
 2人、1日5時間、一人が7校ずつを担当、週5日間、6か月間
106万円

 また、成人健康診査の事業、小中学校の理科備品整備事業も追加されました。


◆成人健康診査 女性特有のガン(子宮頸ガン、乳ガン)の健診を促進するための啓発、受診券の配布
対象者約4900人に対して、受診者数は約1000人と見込んでいます。
1054万円

◆小中学校の理科備品整備事業 小学校は10校分で200万円、中学校は4校分で200万円 400万円


プレミアム商品券、やっと完売
『声と眼』383号 2009/7/22

 定額給付金を地元経済の活性化につなげようと、久喜市でも6月20日から、1万円で1万1500円、15%のプレミアム付き商品券を売り出しました。
プレミアム分や印刷代など3350万円は市の補助金で、1万6000セット(1億8400万円分)を発売したのですが、10日後の6月30日までに売れたのは5958万円分だけで、発売枠の3分の2にあたる1億円が売れ残ってしまいました。

 不人気の理由は、半分の6000円は“地元商店”でしか使えないとしたことや、使用期限が短かったためのようです。
そこで7月から、1人で買える枠を10セットまでと拡大し、市民以外でも買えることにして販売促進を図った結果、ようやく21日までに完売できました。市の職員にも積極的に購入するよう“協力依頼(命令?)”が出されたそうです。

 多くの市民にとって“地元商店”が身近な存在になっていない現実を突きつけられた形です。
また定額給付金が出たからといって、市民が特に消費を増やしたわけでもないということで、はたしてどれだけの景気浮揚効果があったでしょうか。


市長交際費の使い方、見直すべき
2009年6月議会一般質問 『声と眼』382号 2009/7/5

 久喜市の市長交際費は年間予算252万円で、おもに市長が飲食付きの懇親会等に出席する際の「会費」や葬式の供花・香典等に支出されています。
12月、1月が最も支出が大きくて、今年の1月は78件39万円が支出されていて、その内、73件36万円が飲食付きの新年会・懇親会で、その他は葬儀の供花が2件、香典が3件でした。

 私が調べた中で交際費の支出をいちばん厳格にしている市は東京の国立市です。
国立市では、1月の新年会等の参加費は12件で5万6000円、2月の参加費はゼロ、3月は2件で1万円、3か月間でわずか6万円足らずでした。
久喜市の市長が懇親会会費(飲食代)として支出する交際費額は3か月で約60万円にもなり、国立市の10倍近くにも上ります。なぜこんなに違うのでしょうか。

 国立市では、葬式では市長交際費から支出するのは職員や議員など本人の葬式の供花だけ、懇親会などは行政との直接の関係する団体にしぼっています。
−久喜市では香典でも懇親会の飲食代も市長が持っていく金はすべて市長交際費から支出していますが、副市長や市の幹部が職員の葬式に参列するときの香典は自分で出しているのですから、市長も自分の金を出すのがあたりまえではないでしょうか。
また田中市長は招待状が来た会合は都合さえつけばすべて出席することにしているようで、その場合の会費(飲食代)もすべて市長交際費から出しているようですが、税金から負担するのは行政との直接的な協力関係がある会合の会費などに限るべきではないでしょうか。

 田中市長は、市長の立場と政治家個人の立場を分けて考えることはできないので、懇親会の会費等はこれまで通り交際費から支出すると答弁しました。
香典については「今後何らかの形で見直しが必要であれば見直しをしていく」と答えました。


定額給付金は全世帯の96%に交付完了
『声と眼』382号  2009/7/2

 4月から定額給付金の申請と交付が開始されましたが、対象となる全世帯2万8575世帯の内、7月3日までで2万7406世帯(95.9%)の手続きが完了して、総額で10億5296万円の給付金が交付されました。

ほとんどが振り込みですが、520世帯は現金でお渡ししました。
現在も1日数10通の申請書が市役所に届いており、最終的にはほとんど交付できる見通しです。

 一方、書類の不備などで手続きできなかったり、口座が違っていて振り込みできなかった世帯も多く出ているそうです。
書類の不備については原則として郵送で問い合わせし、住所不明や不在でもどってきた世帯については市民課と協力して再調査しています。
それでも“現住所に不在”、転居先も不明のため、これまでのところ約100世帯に対しては書類そのものが届いていないで市役所に戻ってきてしまっています。
これらの世帯は住民票だけ残して転居してしまったわけで、いろいろな事情があるとしても、最も生活に困っている人々と考えられます。
何とか申請書類を届ける方法がないものでしょうか。


市長、議員、市職員の夏期一時金を0.2か月分カット
2009/5/31

 5月31日、臨時市議会が開かれ、市職員の給与条例の改正、議員や市長などの特別職の報酬・給与条例の改正が可決されました。

 直近の景気悪化に伴い、民間企業労働者の雇用情勢と給与の悪化に伴い、人事院が国家公務員の今年の6月期末手当の減額の勧告を出したため、全国の地方公務員の期末手当についてもそれらに連動して減額されることになりました。

 6月の夏期期末勤勉手当は、久喜市職員の場合、
  期末手当が現行では1.4か月が1.25か月へ0.15か月分の減額
  勤勉手当が0.75か月が0.7か月へ0.05か月分の減額
  合計で、2.15か月分だったのが1.95か月分へ、0.2か月分減額
となりました。

 久喜市職員400人では、平均8万1000円のカット、全体で3648万円の減額となります。

 さらに職員だけを減額というわけにも行かないので、市長、副市長、教育長、議員も同様に0.2か月分を減額することになりました。

 特別職の減額幅はそれぞれ、
 市長は19万6560円の減額
 副市長は17万7800円の減額
 教育長は10万1280円の減額
 議長は10万6800円の減額 
 副議長は9万2400円の減額
 委員長は8万8800円の減額
 議員は8万6400円の減額
の減額となります。

議員の報酬、市長や特別職の給与は、こちらをご覧ください。

 もっとも議員の場合は減額された後の実支給額が80万円強ですが、市長は減額されも200万円超が支給されるのですから、実際の影響からいえば市長や副市長はたいしたことはないと言えそうです。

 埼玉県内40市中で言えば、さいたま市と川越市が今回は減額を見送り、北本市は職員だけは減額しましたが、市長や議員などの特別職の減額は議会で否決、宮代町議会では逆に職員の減額を否決して町長や議員の減額だけを可決したそうです。

 久喜市議会では、審議の過程で各会派の議員から「否決しちゃおうか」などの声が飛び交っていましたが、結局反対したのは共産党だけで、他の全会派が原案賛成で可決されました。

 私は、職員の労働条件や給与関係の議案に対しては労働組合と合意しているかどうか、給与引き下げも組合の合意があればやむを得ないという立場を取ることにしているので採決では賛成しましたが、それにしても今回の期末手当の減額は根本的に納得いかない気持ちが残っています。

 400人の市職員の夏期一時金を総額で3648万円、1人平均8万円も減額したら、地域経済への影響はどうなるのか、これが全国すべての国家公務員と地方自治体の職員に8万円ずつカットしたとすれば、せっかく定額給付金を支給しておいてその効果半減といったところではないでしょうか。

 公務員の給与と生活をも低いところに合わせて切り下げていくとすれば、公務員も民間企業の労働者も給与を低い方に合わせて下げ続け、結果として経済は縮小サイクルに陥っていかざるを得ないのであって、景気回復は望むべくもないことになるわけです。

 議会でもみなさん、自分の夏期手当の減額のこともあって、判断に苦しんだようです。

 なお、公明党の角田議員が、「今朝聞いた情報では」と前置きして、「職員の給与(夏期手当)を減額したら、その分、地方交付税の支給額も減額されることになるのではないか」と指摘していました。
 もしそうだとしたら市の財政にとってはまったくプラスにならないわけで、政府与党所属議員からの“最新の情報”とあって、それが本当に政府の方針であるのかどうか確認する必要がありそうです。


増え続ける市長交際費は必要か
『声と眼』379号  2009/5/28

 2009年度予算の市長交際費は252万円で前年と同額ですが、田中市長が実際に使った決算額は年々増え続けていて、2006年度208万円、07年度220万円、08年度245万円となっています。2008年度の毎月の交際費支出は以下の通り(単位・円)。

4月 20.3万円
5月 18.1万円
6月 17.7万円
7月 25.7万円
8月 18.3万円
9月 22.9万円
10月 10.8万円
11月 12.4万円
12月 22.8万円
1月 39.1万円
2月 19.1万円
3月 18.1万円

 特に1月は78件・39万円と突出していて、18日と24日には1日の内に7つもの新年会をはしごしたそうです。
顔だけ出して乾杯かあいさつして、儀礼的に祝金を置いて来るというような交際費の使い方でいいのでしょうか。
団体側もそういう行為を期待して市長を呼んでいるのでしょうか。

 また葬儀では香典と花輪を出すのが決まりになっていますが、公職者や行政関係者本人以外で、市の職員などのいわば身内のその親族の葬儀にも“交際費”から負担することには疑問あり!です。

★市長交際費支出基準には「市を代表して外部との交際、交渉等に要する市長交際費を適正に支出することにより、公正な市政運営を確保する」と書かれているのですが…。★


久喜市の定額給付金総額10億円
『声と眼』379号  2009/5/21

 久喜市の定額給付金支給事業は3月19日の議会最終日に補正予算が可決され、4月1日から6月21日まで申請を受付けています。
市内の対象者は約72,000人(28,000世帯)で、2万円が支給される65歳以上の市民は14,000人、18歳以下は12,000人、12,000円支給の19〜64歳は約46,000人です。

 補正予算では、久喜市の72,000人に対する支給総額が10億8718万円、支給にかかる事務費は4600万円が計上されました。
全額が国の補助金です。

◆郵送料786万円(市からのお知らせの郵送246万円、返信や問い合わせにかかる郵送料540万円)
◆人件費1280万円(職員の超勤手当414万円、臨時職員の賃金864万円)
◆給付金の口座振替手数料1522万円(銀行への支払い1件525円)
◆コンピュータシステムの改造経費1900万円

 この他に、地元商業振興策としてプレミアム付き商品券を発行するのに要する経費3350万円はすべて市から商工会への補助金でまかなわれます。
15%のプレミアム分2400万円、商品券の印刷代や宣伝費、事務費などが950万円です。

 3月31日に市から全世帯に28,366通の通知を発送し、5月14日現在で24,937件の申請書が返送されてきています。
書類の不備や宛先不明で戻ってきたものも相当数あるそうで、これから再発送や問い合わせを行っていきます。
これらの事務作業のために臨時職員12名を採用しています。
2月議会の審議で、できる限り派遣切りなどで職を失った方々を採用するように求めましたが、緊急雇用対策で採用したのは3人にとどまりました。

 定額給付金は世帯単位に支給されるため、住民票のない人やDV被害者などで住民票を残したまま逃げている人などには支給されません。
住民票が無くても独自に支給する自治体が、東京の杉並区などの9区や全国に広がっていますが、久喜市はあくまでも住民票を支給の条件にしています。

究極のバラマキ、景気浮揚効果は??

 市議会では定額給付金の補正予算の採決で、猪股・川辺の2名が、「自公政権の究極の選挙対策でバラマキ、景気刺激効果も期待できない世紀の愚策。支給事務費に久喜で6500万円、全国で825億円もかけるのもムダ遣い。生活支援のためには低所得者、失業者などに直接支給するべきで、一度限りの現金バラマキでなく、生活保護や福祉制度などの継続的なセーフティネットの構築にあてるべき」と反対理由を述べて反対しました。

 国会では反対していた共産党や民主党の議員は賛成していましたが、支持者の中でも「もらえるものなら欲しい」という人が多いから反対はできないというのがホンネのようです。


久喜市の定額給付金の支給のための補正予算が成立しました
2009/3/20

 3月19日の市議会最終日に、一般会計補正予算が可決され、久喜市における「定額給付金」の予算が成立しました。
 2万7380世帯、7万2273人の市民に、1万2000円ずつ、その内、18歳以下の12148人と65歳以上の14250人には2万円ずつが支給されることになります。
 久喜市民に支給される総額では10億8000万円、支給にかかる久喜市の事務費は5600万円にものぼります。
 通知の発送は年度内ぎりぎりの3月30日ごろになるとしています。

 市議会本会議の採決では、国会では反対しているはずの共産党の木村・渡辺議員、民主党の井上議員も賛成に回り、反対したのは大地の猪股と川辺(社民党)の2人だけでした。 

定額給付金支給のための一般会計補正予算に対する、いのまた和雄の反対討論
反対討論原稿の全文です。実際の討論は少し言い回しが違うところもあります。

 私は定額給付金はまさに世紀の愚策、天下の愚作以外でないと考えていますので、今回の補正予算に反対いたします。

(1)第1には、定額給付金という政策の目的が極めてあいまいで、不透明であることです。


 政府与党は、当初、生活に困っている方々への生活支援というお題目を掲げていました。
しかし、住まいを失った非正規社員の方々、いわゆるネットカフェ難民の方々やホームレスの方々など、本当に困っている生活困窮者の方々への配付方法は不明確なままです。いや、そのほとんどの方々には給付できないことは明らかです。


 政府・与党は、途中から政策目的を経済対策に変更しました。


 しかし、民間の経済研究所等の調査や多くのエコノミストによれば2兆円の定額給付金の内、消費に回るのは2割程度、消費拡大効果は0.1%程度であり、GDP押し上げ効果は極めて限定的と指摘されています。
あげくの果て、1月15日には、財務相の諮問機関である財政制度審議会において,定額給付金の効果はないからこれを撤回して、使途を再考するよう政府に求める意見が大勢を占めたと報道されています。


 目的が二転三転した大義なき定額給付金は、砂漠に水をまくがごとくのばらまきと言わざるを得ません。

(2)定額給付金には明確な法的な根拠がない点も指摘しておかなければなりません。
政府は、要件及び手続について根拠法を制定することもなく、自治体に丸投げしました。
地方自治法のもとで、根拠法もなしに全国に同じことを行わせる自治事務という、おかしな形で、定額給付金が実行されるということは日本に地方自治がないということにもなります。


(3)この定額給付金の支給事務のために全国で825億円という膨大な事務費が交付されます。
しかし考えてみれば、本来、当初の方針通り、定額減税という形で支給されるのであれば、このような事務費はかかりません。


 減税という形では、税金を納めていない人や低所得者には支給できないというのであれば、生活保護費の増額や支援金、特別給付金という形で低所得者に個別に支給していけばいいのですから、そうした方法をとれば、やっぱり825億円もの事務費はかかりません。


 全国で825億円、久喜市で支給事務費は5600万円、これが意味のない政策のために支出される壮大なムダ遣い予算です。


(4)もし、この11億円が定額給付金の形でなく、久喜市の経済対策あるいは福祉政策として自由に使えるものであれば、5600万円の無駄な事務費を発生させることなく、本当に生活に困っている方々への生活支援、福祉の充実、持続可能な社会への転換する社会インフラをつくりながらの雇用対策などなど、どれだけ意義ある地域の活性化ができたでしょうか。


 いや、11億円とは言わずとも、5600万円の財源が久喜市の独自の政策に使えたら、どんな低所得者向けの政策が生み出せるでしょうか。

(5)また、定額給付金の目的が、政府与党の選挙対策の2兆円であるということも言っておかなければなりません。


 そもそもこの定額給付金は国民から預かった税金の一部をバラマキという形で返すだけなのですが、それも持続可能な社会の継続的な政策に使うのでなく、ただ1回限りバラマキで使ってしまう、それは税金の有効な使い途を思いつかない政府の無能さを象徴しています。
減税や低所得者だけを対象とした給付金では、国民には現ナマをもらったという実感を与えられないから、選挙対策のために定額給付金というバラマキの形をとったのですが、これは悪しき政治の姿の象徴であると考えます。


(6)結局、この苦しいはずの国家財政からの2兆円のバラマキは“世紀の愚作”“天下のムダ遣い”に終わるのは目に見えています。


 言ってもムダですが言います。
政府に2兆円の自由に使える金があるのなら、ただばらまいて「パーッと使ってもらう」のでなく、学校耐震化の促進や医療や子育て支援、高齢者福祉、障害者の自立支援政策に使ってほしいと思うのは私だけではないでしょう。
パーッと使ってしまって今年だけでなくなってしまうのでなく、将来に向けて形に残るような持続可能な政策に使うべきです。


 残念ながら、この2兆円、久喜市の11億円について、自治体にはそんな裁量権すら与えられていませんし、ここで使わなければ国に返すことになって、さらにどんなムダ遣いに使われてしまうかもしれません。
私たち地方議会はそんな状況におかれているわけですが、そのような愚策にあえて抗議するためにも、本案に反対します。


2009年度久喜市一般会計予算に賛成しました
2009/3/20

一般会計予算に対して賛成討論をしました。
もちろん、問題点はたくさんあります。
最大の問題は、合併に関して、住民投票でなくて、はがきによるアンケート調査をするための予算が組み込まれていることと、合併を前提としてそれを推し進めるための予算となっていますが、全体としてはおおむね理解できる内容であったため、賛成しました。

2009年度一般会計予算に対する、いのまた和雄の賛成討論

 2009年度一般会計予算は、大変厳しい経済・財政状況の中でということは、厳しい財政的制限の中で編成されたものであるということは否定できません。

 厳しい財政状況に縛られて、生活不安の中にいる市民の切実な要求に積極的に応えて政策展開している予算とはいえませんが、おおむねやむをえない予算編成であると考えていますので全体として賛成します。

 ただし、いくつかの疑問や懸念がありますので、それらを指摘しておきます。

 第一は、財政規模が191億円で前年比11%の減額ですが、実質的な財政規模としてはほとんど同額となっています。
しかしこれは、歳入の市債、9億3000万円もの臨時財政対策債によってようやく確保されたものです。
臨時財政対策債は地方交付税交付金の不足分の穴埋めとして発行が認められたものですが、いうまでもなく借金であることには違いありません。
久喜市は地方交付税の不交付団体ぎりぎりの位置にあるのですから、臨時財政対策際の発行と運用について注意する必要があります。

 第二は、経済危機の中で市民の生活不安に対する危機感が不足しているのではないかと思われる点です。

特に、生活保護費が減額と見積もられていることは、現実の状況には合いません。
昨年秋以降、直近の生活保護の相談、申請状況から見れば、むしろ大幅に増額となることが予想されます。
今後状況を把握しながら機動的かつ柔軟に対応していくよう求めます。
さらに派遣切りに象徴される職と住をいっぺんに失った労働者や、あるいは母子家庭、DV被害者などに対する緊急雇用対策、生活支援対策などのセーフティネットを構築していくことが求められています。
今の久喜市では社会福祉課、緊急雇用対策担当の農政商工課、臨時職員の担当課である庶務課、住宅対策の建築課などがばらばらに対応してきた事実は否定できませんが、社会福祉、労働、住宅、などの市の総合的な窓口対応が必要になってきていると考えます。

 第三に、環境行政です。
 昨年、みどりと森のふるさと基金が廃止され、4億2000万円の基金積立金が一般会計に繰り入れられました。
理由は財政困難のため、みどりと森の基金を一般財源として活用するというもので、財政調整基金に積み立てられました。

 その代替事業として、新年度予算で緑化事業2000万円が予算化されましたが、事業内容はまったく考えられていなくて、これから市民の意見を求めて決定していくとされています。
これは持続可能な地域社会における持続可能な環境政策を実施していくことから離れて、1年限りの単発的な、ばら撒き行政に終わりかねない危惧を感じています。

 その一方で、財政調整基金は年度当初積立額2億円から、2009年度末には4億数千万円になるであろうと見込まれています。
これはみどりと森のふるさと基金の最終積立額とほぼ同額であり、森の基金を廃止する意味と必要性があったのかどうかの疑問も出てきます。

 自然環境保全条例も提案されていますが、この条例の目的実現のためにも一定の基金が必要になってくるだろうと考えられます。
今後、環境行政を担保するための新たな基金創設を検討するべきであります。

 以上、要望いたします。

2009年度予算のおもな事業
『声と眼』373号  2009/2/17

 2月12日に市議会定例会が開会され、新年度予算が提案されました。
今年度は景気後退の影響によって財政がいっそう厳しさを増すと予想され、合併を控えていることもあって、新規事業や目玉となる事業はほとんどありません。

2007年度一般会計予算案と前年比
2009年度 構成比(%) 2008年度 構成比(%) 増減比(%)
総 額 191億9000 217億8600万
収入 市税 112億2121万 58.5% 116億9808万 53.7% ▲4.1%
地方譲与税 1億9800万 1.0% 2億1500万 1.0% ▲7.92%
利子割交付金 6700万 0.3% 5600万 0.3% +19.6%
配当割交付金 1700万 0.1% 1700万 0.0% 0.0
株式譲渡所得割交付金 1400万 0.1% 6200万 0.3% ▲77.4%
地方消費税交付金 5億6100万 2.9% 5億5400万 2.5 +1.3%
自動車取得税交付金 9900万 0.5% 1億5700万 0.7% ▲36.9%
地方特例交付金 1億0700万 0.6% 1億1400万 0.5% ▲6.1%
地方交付税 3億5000万 1.8% 1億5000万 0.7% +133.3%
交通安全対策特別交付金 1400万 0.1% 1400万 0.0% 0.0
分担金・負担金 1億9694万 1.0% 2億0893万 1.0% ▲5.7%
使用料・手数料 1億5225万 0.8% 1億5198万 0.7% +0.2%
国庫支出金 14億7046万 7.7% 14億6185万 6.7% +0.6%
県支出金 8億4160万 4.4% 8億6884万 4.0% ▲3.1%
財産収入 2670万 0.1% 1億8712万 0.9% ▲85.7%
寄 付 金 1730万 0.1% 12億8050万 5.9% ▲98.6%
繰入金 9億4313万 4.9% 18億6396万 8.6% ▲49.4%
繰越金 2億0000万 1.0% 2億5000万 1.1% ▲20.0%
諸収入 5億2849万 2.8% 5億2114万 2.4% +1.4%
市債 21億6480万 11.3% 19億5460万 9.0% +10.8%
合計 191億9000万 217億8600万 ▲11.9%
  
支出 議会費 2億3350万 1.2% 2億4123万 1.1% ▲3.2%
総務費 25億7410万 13.4% 25億8789万 11.9% ▲0.5%
民生費 55億4642万 28.9% 57億6527万 26.5% ▲3.8%
衛生費 26億0887万 13.6% 25億6552万 11.8% +1.7%
労働費 1803万 0.0% 1344万 0.0% +34.2
農林水産業費 1億2475万 0.7% 1億4537万 0.7% ▲14.2%
商工費 9025万 0.5% 8852万 0.4% +2.0%
土木費 30億4814万 15.9%  38億9766万 17.9% ▲21.8%
消防費 9億1783万 4.8% 9億2920万 4.3% +1.2%
教育費 18億9163万 9.9% 18億8590万 8.7% +0.3%
公債費 20億5842万 10.7% 23億0061万 10.6% ▲10.5%
諸支出金 806万 0.0%  12億9539万 5.9% ▲99.4%
予備費 7000万 0.4% 7000万 0.2% 0.0
合計 191億9000万 217億8600万 ▲11.9%


◆緑化推進事業に2000万円。昨年、みどりと森の基金を廃止して4億2000万円全額を一般会計に繰り入れてしまった。
  反発が強かったので、その代替事業。事業内容は『市民参加で決める』という。
◆住宅の太陽光発電システム設置に1件10万円の補助。総額300万円。
◆「次世代育成支援行動計画」後期計画策定費用、189万円。
◆久喜小学校の学童保育施設の空き時間(午前中)に、乳幼児を持つ親の交流の場、相談事業として“つどいの広場”を開設。人件費など170万円。
◆久喜擁護学校の障害児学童保育に、指導員人件費や借地借家料、低所得世帯補助。554万円。
◆総合病院建設費補助金、09年度分10億9000万円。
◆地域医療ネットワークの検討のため、久喜市医療体制推進協議会を設置。委員報酬として29万円。
◆小中学校校舎の耐震化整備推進事業。太田小、清久小、青毛小の設計、久喜小、江1小、江2小、本町小、青葉小、東中の耐震度診断。5608万円。
◆放課後子ども教室を、太田小、江2小、青毛小、北小に開設。447万円。
◆西口の提灯祭通りの電柱を民地に移設、道路両側にグリーンベルトを設置。7000万円。
◆清久工業団地周辺開発、新工業団地整備のため
の調査業務等。2560万円。
◆市営釣り場、清久大池の老朽化した浮き桟橋の補修。200万円。
◆合併の是非についての「市民意向調査」費用、855万円。

一般会計予算は総額191億9000万円で、昨年度より計算上は10%以上の減となっていますが、実質的な事業規模としては変わっていません。
昨年の当初予算は、市債の借り換えによる繰り上げ償還や、鷲宮南部地区開発関連の道路新設費用が開発事業者から寄付を受けて、いったん基金に積み立ててから取り崩して繰り入れという複雑な会計処理をして二重に計上されていました。
市はこれらを差し引くと実質的には今年とほぼ同額の192億円程度だったと説明されています。




久喜市は行政効率では県内40市中で5位、市民サービス度は下から8位!?
2009/1/15

 日経新聞社と日経産業消費研究所の共同で、全国750市区の業務効率と住民サービス度調査を実施し、12月に公表されました。
 全国ランキングをもとに、埼玉県内ランキングをまとめたのが下表です。

 久喜市は行政革新度ランキングで埼玉40市中で5位、全国でも68位と高位にあると評価されました。
 田中市長は久喜市がきわめて高い行政効率を実現していることを自己宣伝し自画自賛して歩いているのですが、もう一つの「サービス度」ランキングについてはまったく触れません。

 日経新聞社が同時に行った「住民サービス度調査」では、実は久喜市は全国750市区中で271位、埼玉県内40市中で何と33位と、下から8番目という低ランクにあったので、この事実には触れたくなかったのでしょうか。

 しかし政治の問題として、単に黙殺するだけではすみません。
 なぜ久喜市の行政が、「行政革新度」は高位にあるのに、逆に「サービス度」がこんなに低くなったのか、原因と理由を調査してみる必要があります。

 「行政革新度」調査

全国順位 県内順位
総合 68位 5位
透明度 172位
効率化・活性化度 108位
市民参加度 43位
利便度 139位

 「行政サービス度」調査

全国順位 県内順位
総合 271位 33位
子育て環境 154位
教育  392位
高齢者福祉 581位
公共料金 172位
住宅・インフラ 273位

 行政サービス度では、特に、高齢者福祉サービス、教育環境が全国の750市中でも低位にあることが明らかになっています。


行政革新度ランキングでは全国68位ときわめて高位にあるにもかかわらず、行政サービス度ランキング県内下から8番目、全国で271位と低い位置にあります。
 これは、行政サービスの向上と「行政効率」とは相反する関係にあるということなのか。
……行政効率を高めるために、きめ細かな市民サービスを切り捨ててきたということを意味するのでしょうか。

行政革新度ランキング 行政サービス度ランキング
県内順位 偏差値 全国順位 県内順位 総合得点 全国順位
1 越谷市 66.71 50 1 戸田市 168.1 8
2 戸田市 66.29 52 2 加須市 166.9 11
3 草加市 66.22 55 3 朝霞市 162.8 16
4 熊谷市 65.44 62 4 和光市 159.9 24
5 久喜市 64.80 68 5 所沢市 159.6 25
6 上尾市 63.03 86 6 狭山市 158.2 29
7 北本市 62.32 101 7 志木市 157.4 35
8 吉川市 61.54 114 8 深谷市 157.2 36
9 さいたま市 61.39 116 9 北本市 156.5 40
10 所沢市 58.56 161 10 さいたま市 156.2 42
11 志木市 58.13 166 11 行田市 155.2 46
12 東松山市 56.64 189 12 上尾市 154.5 50
13 狭山市 56.64 189 13 鳩ヶ谷市 154.2 54
14 川口市 56.36 193 14 川口市 150.4 83
15 富士見市 55.93 198 15 東松山市 150.3 85
16 和光市 55.79 201 16 吉川市 150.3 87
17 秩父市 55.44 207 17 熊谷市 148.4 101
18 八潮市 55.37 209 18 秩父市 147.5 117
19 新座市 55.08 215 19 飯能市 146.8 125
20 加須市 54.16 225 20 入間市 145.8 134
21 朝霞市 53.24 252 21 富士見市 145.1 147
22 川越市 51.54 293 22 坂戸市 144.8 152
23 春日部市 51.54 293 23 越谷市 144.7 155
24 三郷市 50.83 307 24 本庄市 144.7 157
25 坂戸市 50.40 319 25 川越市 144.6 159
26 本庄市 50.26 323 26 草加市 143.8 174
27 深谷市 50.12 327 27 羽生市 142.8 184
28 行田市 48.70 360 28 蕨市 142.1 192
29 飯能市 48.06 380 29 鶴ヶ島市 141.3 206
30 鶴ヶ島市 47.35 402 30 新座市 140.8 219
31 日高市 47.35 402 31 鴻巣市 140.7 223
32 入間市 47.14 410 32 八潮市 145.5 241
33 羽生市 47.07 414 33 久喜市 137.9 271
34 鳩ヶ谷市 46.57 435 34 日高市 137.2 283
35 幸手市 46.43 439 35 桶川市 135.4 311
36 鴻巣市 44.44 509 36 幸手市 131.8 367
37 蕨市 43.24 546 37 三郷市 131.6 372
38 ふじみ野市 40.61 609 38 ふじみ野市 131.2 381
39 桶川市 37.56 690 39 春日部市 130.6 393
40 蓮田市 −− −− 40 蓮田市 −− −−

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