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旧久喜市の「2学期制」をこのまま続けるのか
2011年11月議会 猪股の一般質問 『声と眼』431号 2012/1/26

 久喜市内の小中学校では、旧3町地区が「3学期制」で、旧久喜市だけが2004年から「2学期制」を導入し、そのまま引き継がれています。
「合併後に統一する」ことになっていて、市の教育委員会では昨年から「学期制検討委員会」を設置して統一へ向けた検討を開始しています。

 市議会の文教委員会でも昨年、本庄市、四条畷市(大阪)、太田市(群馬)の学期制について視察してきました。
これらの市では最近、2学期制から3学期制へ戻しています。
いずれも当初は、“授業時間数の確保”を目的に「2学期制」を導入しましたが、やった結果、『2学期制は日本の気候風土や慣習に合わないのではないか』『保護者の理解が得られなかった』という判断に至ったそうです。
また埼玉県内では小中学校1238校の内の162校(13%)が2学期制を採用していますが、昨年から7校が3学期制に復帰しました。

 2学期制では前期の途中に夏休みが入って学習の連続性が途切れてしまう、7月までの学習を夏休み後に評価するのがいいのか、試験範囲が広くなって子どもに負担がかかるという批判もあります。
特に中学校の進路指導の資料が前期の1回となって子どもに不利ではないかという心配もぬぐえません。
子どもにとっても試験や評価の機会が1回でも多い方がいいのは確かです。
デメリットを補うために、教師の努力で7月や12月にも評価を出して進路指導に役立てるなどの工夫もしていますが、これはかえって教師の負担を増やすことにつながってしまいます。
また市内の旧3町地区では3学期制で続けていますから、3学期制でも授業時数の確保は可能とされています。

 実際には久喜市全体で「2学期制に統一」するのは困難ですから、久喜地区の2学期制をこのまま続けるのか、3学期制に戻すかが課題になってくると考えられます。
早期に結論を出すべきです。

学校給食費が改定・統一されます
『声と眼』427号 2011/11/10
 学校給食審議会が10月25日に開かれて、合併前のまま据え置かれていた給食費保護者負担分を、来年4月から改定・統一することになりました。

●小学校〔給食回数 185回〕  ▲は値下げ
4月から 久喜地区 菖蒲地区 栗橋地区 鷲宮地区
3884円 4000円 3600円 3700円 3700円
値上げ額 ▲116円 284円 184円 184円
【単価】
主食 牛乳 副食 1食あたり 年額(11か月) 月額
46.01円 45.69円 137.44円 230.97円 4万2729.45円 3884.50円

●中学校〔給食回数 182回〕  ▲は値下げ
4月から 久喜地区 菖蒲地区 栗橋地区 鷲宮地区
4604円 4750円 4200円 4700円 4300円
値上げ額 ▲146円 404円 ▲96円 304円
【単価】
主食 牛乳 副食 1食あたり 年額(11か月) 月額
60.51円 45.69円 169.91円 278.32円 5万0654.24円 4604.93円

 これまで4地区でそれぞれ給食回数や副食単価が異なっていました。
小学校でいちばん安かった栗橋地区の副食単価128.46円が9円引き上げ、中学校では鷲宮の154.51円が15円引き上げとなります。
逆に副食単価が高かった久喜地区では1食あたり4〜5円引き下げ、菖蒲の小学校は7円引き下げ、栗橋の中学校は5円引き下げとなりますが、これらが給食の質の低下になってはなりません。
また、久喜地区の小中学校と栗橋の中学校は、民間委託・センター調理方式だったために給食費がいちばん高かったので、値下げになるのは大歓迎ですが、食材料費を落とすことによって、給食の内容が下がるのは容認できません。

 菖蒲の米飯は直営給食センターで炊飯しています。
光熱水費はすべて公費負担が原則なので、米代は小学校22.75円、中学校33.37円ですが、他の3地区の委託炊飯料(小学校49.02円、中学校71.89円)との差額を按分して上乗せすることにされたため、米飯代だけで1食20円以上の値上げです。

2学期制か、3学期制復帰か
『声と眼』427号 2011/11/9
 市内の小中学校は旧久喜市地区が「2学期制」、旧菖蒲、栗橋、鷲宮町地区が「3学期制」をとっていて、『合併後に統一』することになっていました。
この学期制のあり方と統一方策について検討するため、今年3月に学期制検討委員会が設置され、7月に第2回の委員会が開かれました。

 旧久喜市では議会や保護者の間でもほとんど議論もない中で、2004年に教育委員会の決定で「2学期制」が実施されました。
当時、02年に学校週5日制が実施されたので、2学期制にすることで、始業式・終業式やテストの回数を減らして、授業時数を増やすことができ、教師の負担も減らせると考えられました。
しかし一方で、学期の途中に長期休業が入るので、学習の継続性が途切れる、夏休みや冬休みの前に通知表が渡されず、子どもの評価が明確に示されないので休み中の目標が立てにくいなど、保護者からの不満の声もあがっていました。
特に中学校では1回のテストの範囲が広くなって学習が困難な場合がある、3年生にとっては受験前の学力評価の機会が少なくなって受験指導がむずかしいなどの切実な不安も指摘されています。

 現在、久喜地区以外の旧3町地区では「3学期制維持」の声が強く、2学期制での統一は困難です。今後、市内の学校間の連携を進めていく上で、学期制が異なる状態は早期に解消すべきです。

 全国的には03年くらいから2学期制導入が拡がりましたが、20%を超えた08年頃がピークとされています。
埼玉県内では今年度、64市町村中の16市町(熊谷、所沢、幸手など)で、小学校が110校(13.5%)、中学校は52校(12.4%)が2学期制を取っています。
一方で、これまでに本庄市、春日部市、深谷市の7校が2学期制を廃止して3学期制に戻しています。
また所沢市では今年、「3学期制復活」を公約に掲げた市長が当選しました。

市議会文教委員会で「2学期制・3学期制」について、調査活動

 市議会文教委員会でも6月議会以降、「学期制」問題について集中的に所管事務調査を実施してきています。
10月には大阪府四條畷市、11月に本庄市と群馬県太田市など、「2学期制から3学期制に戻した市」を視察し、その経過について研修しました。
いずれの市も、「2学期制が保護者の理解を得られていなかった」「2学期制は子どもの生活リズムに合っていない」などの問題が指摘されています。
本庄市では2学期制を導入して8年間の検証を重ね、また四条畷市や太田市は3〜4年の“試行”を経て成果と課題を整理した結果、3学期制に復帰しています。
久喜市でもていねいな見直し作業を進めるべきです。

参照 ⇒ 四条畷市の視察研修報告はこちら

栗橋南小の自校調理給食の堅持を
2011年2月議会 猪股の一般質問 2011/4/12

 合併後の久喜市の学校給食は、久喜地区と栗橋の中学校は全面民間委託・大規模センター、菖蒲と鷲宮地区は市直営・中規模センター、栗橋地区の小学校は直営・自校調理と3方式に分かれています。
それらの3つの調理方式の中で、栗橋地区の直営・自校調理方式、次に鷲宮の直営・中規模センター方式が優れていることは明らかです。

 今年から栗橋南小学校の校舎改築が進められますが、新校舎の設計に給食調理室が入っていません。
保護者らからは自校調理方式の堅持を求める声があがっていますが、市はあいまいな態度に終始し、なし崩し的に自校調理を廃止してしまうつもりではないかと疑念が持たれています。

 教育委員会は「新市全体の学校給食運営方針の中で総合的に検討する」と言っていますが、南小の調理室の問題は早急な結論が求められていて、新市全体の方針とからめるのは間違いです。
また後で自校調理という方針が出てから調理室を別棟で作るのではなく、最初から校舎といっしょに計画すべきです。
新校舎の建設工事は2012〜13年度になりますから、今年中には南小に調理室を建設する方針を示すべきです。

委託・大規模センターは見直すべき

教育委員会は「今後、市全体の学校給食の運営方法を検討していく」としていますが、いつ頃までに結論を出すのかまったく明らかにされていません。
その一方で、部長の答弁では、財政的に安上がりという“委託センター方式のメリット”ばかりが強調されています。
教育の一環としての「食育」の視点から、直営を基本として、できるだけ小さい規模のセンターや自校調理方式をめざす方向を打ち出すべきです。


学童保育を“指定管理”に移行
『声と眼』414号 2011/3/10

 2月議会に、市内23か所の学童保育の管理運営をすべて『指定管理者』に移行する議案が提出されました。

指定管理制度とは、単なる業務委託でなく、施設の管理と事業の運営を一体的に委任するもので、指定管理された事業者の自主的な方針に基づいて幅広い裁量で運営できる制度です。
事業者は5年間の事業計画・財政計画を作成して協定書を締結し、議会にも報告書が提出されます。

指定管理者の選考にあたっては従来からの継続性を尊重して、
▼久喜地区ではこれまで学童保育運営協議会に委託してきた9か所の管理運営ををそのまま指定管理に移行します。
▼菖蒲・鷲宮地区では直営の7か所を、久喜と同じ学童保育運営協議会に移行します。
 残り1か所は従来から保護者会が指定されています。
▼栗橋地区の4か所はそれぞれ委託で運営してきましたが、1か所はこれまでと同じ保護者会、1か所は従来の委託先が新たにNPOを設立、これまで保育園に委託してきた2か所は保護者会の運営に変更になります。

 久喜や栗橋地区などではこれまで1年ごとの委託契約でしたが、今後は5年間の指定管理の協定書を締結することになります。
財政的にも経営的にも長期的に安定した運営ができると期待されます。
またこれまで直営だった菖蒲や鷲宮の学童保育は、今後は保護者会や保護者が参加する運営委員会に移行することによって、保護者の運営参加の場が広がることになります。
またこれまで直営の学童保育では指導員は“非常勤特別職”というあいまいな身分で、勤務条件も不安定でした。
今後は運営協議会の職員となり、諸手当や社会保険などの保障も進みます。

鷲宮地区・学童保育施設の改善へ

 これまで鷲宮児童館ではたいへん狭い一部屋で学童保育を行っていて、屋外での活動もできない状態でした。
予算委員会の審査の中で、学校の中などに施設を確保すべきでないかと求めたところ、保育課では子どもたちの通っている上内小、鷲宮小学校の空き教室の活用か敷地内への設置が可能かどうか検討すると答弁しました。

 東鷲宮小学校の学童保育は現在は鷲宮東コミュニティセンターの一室で行っていますが、ここも狭くて改善が求められてきました。
一方、東鷲宮小は児童数の急増で教室が不足して、23年度にはプレハブ教室を建設して対応する計画になっています。
学童保育の需要増も予想されていて、独立した学童保育施設の整備が必要です。
教育委員会では学校敷地内の設置は困難(?)として、近隣への設置も含めて検討していく方針です。


【一般質問】 市内の学校動物飼育の改善を求める
2011年2月議会 猪股の一般質問 2011/3/6

 1月7日に、市内小中学校の動物飼についての研修会が開かれました。
 旧久喜市では2002年ごろに学校で飼育されていた動物たちの悲惨な状況が明らかになって、それから各学校やPTA、動物飼育ボランティア、教育委員会の協力体制が構築されて大幅な改善がはかられてきました。

 当時は、狭い飼育小屋に数十匹のウサギがひしめき、土日や連休、夏休みなどにはエサをやる人もいない、飼育舎はフンが積もり固まって、どんどん生まれてはどんどん死んでいくという状態で、ある市内の小学校の飼育係の子が「飼育係は墓掘り係だ」と訴える文章がインターネット掲示板に載ったこともありました。
 飼育ボランティアの人たちは夏休みなどに近くの学校のウサギにエサやり活動をしたりしていましたがとても間に合わず、私は何人かの飼育ボランティアの方々といっしょに、ウサギ実態調査ツアーと称して市内の小中学校を回って調査し、議会で改善を訴えました。

 その後、教育委員会が各学校に動物飼育の強力な指導を行って、獣医師会の協力を得て各学校の飼育指導、去勢や個体管理の徹底を行うとともに、飼育体制の見直し、特に土日や長期休業中の飼育体制の確立や、飼育舎の改善・改築なども実施してきました。
 また年1回は各学校の校長・教頭や飼育担当の教師、PTAの方々に対して、動物飼育の研修会を実施してきています。
 その結果、旧久喜市内の動物飼育の実態は抜本的に改善されましたが、合併で久喜市になった3地区の動物飼育に実態がどうなのか、もしかしたら以前の久喜市内の小学校のような悲惨な状況におかれている動物たちがいるのではないかという心配がされていました。

 昨年の決算委員会で各学校の飼育実態を質問したところ、ある小学校で「30羽のウサギがいて、昨年1年間で10羽が死んだ」という報告もありましたが、残念ながら十分な状況の把握はできていませんでした。
 今回初めて全市の小中学校の飼育担当者を集めての研修会が開かれ、他の小学校の参考になればと、青毛小学校と北小学校の飼育体制の確立が先進事例として話されたのですが、その研修会の中で、ある小学校の飼育ボランティアから「ウサギが30羽いて、世話もエサの確保もたいへんだ。何とかして欲しい」という悲鳴に近い声があがりました。

教育委員会が、動物飼育の実態把握と改善へとりくみ

 一般質問で、全市内の小中学校の動物飼育の実態把握と改善について質問したところ、教育委員会としても各学校の実態把握を進め、2月以降、獣医師による巡回指導の実施、ウサギの去勢手術の実施と、飼育数が多すぎる学校から他の学校への里親さがしなども進めていることが明らかにされました。
 現在までの教育委員会の調査では、飼育舎の状況が劣悪で改善が必要とされる学校が4校、飼育数が適当でないと思われる学校が3校、飼育体制が整っていないで改善が必要な学校が3校ということで、今後、学校ぐるみでの飼育体制の確立、長期休業中などに一部の負担が大きくならないように、地域を含めた協力体制の確立を進めていく方針です。

○久喜市立学校動物飼育の管理に関する要綱

平成22年3月23日
教育委員会告示第13号

(趣旨)
第1条 この告示は、久喜市立幼稚園、小学校及び中学校(以下「学校」という。)における動物飼育に関し必要な事項を定めるものとする。

(飼育管理体制の構築)
第2条 久喜市教育委員会(以下「教育委員会」という。)は、学校及び獣医師と連携し、適正な飼育管理体制を構築するものとする。
2 学校は、前項の飼育管理体制を補助するために学校動物飼育ボランティア等と適切な連携を図るものとする。

(飼育環境の整備)
第3条 教育委員会及び学校は、飼育動物の実態を把握し、適正な飼育環境の整備に努めるものとする。

(研修)
第4条 教育委員会は、飼育動物の生態を理解し、正しい飼い方を啓発するため、教職員等を対象に、適宜、動物飼育に関する研修を実施するものとする。

(健康チェック)
第5条 学校は、適宜、飼育動物の健康チェックを行わなければならない。
2 前項の健康チェックは、飼育動物健康チェック表(別記様式)により行うものとする。
3 学校は、健康チェックを行ったときは、その都度、前項の健康チェック表の写しをもって、速やかに教育委員会に報告しなければならない。

(獣医師の指導)
第6条 獣医師は、別に定める契約に基づき、動物飼育に関し、必要な指導を行うものとする。

(その他)
第7条 この告示に定めるもののほか、必要な事項は、教育長が別に定める。

附 則
この告示は、平成22年3月23日から施行する。

栗橋と鷲宮の学区弾力化・学校選択制度は廃止へ
2011/2/15

 2月15日、久喜市小中学校学区等審議会が開かれました。

 11月に、小中学校の通学区弾力化制度を今後も維持していくのか、廃止するかが諮問されていましたが、委員全員の意見で「学校選択希望制度・自由選択制度は23年度限りで廃止する」という答申が決まりました。

 鷲宮町と栗橋町では、小学校は隣接する学校を選択でき、中学校は町内のほかの学校も自由に選択できる制度を実施してきましたが、地域と学校の結びつきが薄れたり、中学校では男女比のバランスが崩れて学級内の班編成が難しくなる、もともと小規模の学校はますます生徒が減っていったりするなど、たくさんの弊害が出てきていました。
 そこで、審議会では4回の会議を重ねた結果、小学校の隣接学区選択制度、中学校の選択希望制度や自由選択制度について、23年度の入学者をもって廃止するべきであるという結論になりました。

 なお、経過措置として、今年度までの選択制度によって通学している児童生徒は卒業まではその学校に通学でき、また兄や姉が在学している場合には、その弟・妹は同一学校に入学できるという配慮がとられる方向です。
 これまで、通学路が危険なために隣接の中学校を選択するということも行われていましたが、そうした地域での生活上の理由がある場合や、転居、家庭の事情、いじめなどの教育的配慮が必要な場合には、通学区域に関する規則の例外規定で、他の学校への就学も認められます。 


 

 栗橋地区では、栗橋に市中学校の通学区の生徒が東中学校を選択するケースが多く、特に平成22年度は西中学区から30名以上もが東中へ就学していましたが、23年度は20名以下になったそうです。
 年度や学年によって生徒の異動数が異なってくるというのも、学校運営にとっては不安定要因になっています。

 また、JR線路(東鷲宮駅)と県道さいたま栗橋線に挟まれた区域は本来は鷲宮中学校の通学区ですが、県道を渡るのは危険という理由で、区域内の生徒82名の内の53名(約3分の2)もが鷲宮東中学校へ通学しています。
 これでは学校経営の上からも問題ですが、それならば本来は通学区域そのものを見直すべきではないでしょうか。


外国語指導助手の派遣を、直接雇用に切り替え
2011/2/9

 2月7日、市議会全員協議会で、ALTについての教育委員会の方針が明らかにされました。

 外国語指導助手(ALT)はこれまで民間からの派遣などで配置してきましたが、労働者派遣法では同一労働に3年以上の継続派遣を禁止しています。
 派遣労働者を保護するために、3年を経過した場合には、直接雇用に切り替えるか、あるいは3か月間の派遣しない期間をおかなければならないことになっています。
 久喜市のALTはすでに合併前から3年を超えて雇用を続けており、違法状態になっていることがわかりました。
 昨年秋には埼玉労働局から、「直接雇用に移行させるのが望ましい」という指導を受けたので、新年度から直接雇用する方針です。
 現在開かれている市議会に、「非常勤特別職職員の報酬条例の改正」が提案されており、「外国語指導助手」を非常勤特別職と位置付けて、「日額15000円」の報酬を支払うことになります。


市立図書館活動の充実のために、23年度の図書購入費を倍増へ
2010年11月議会の一般質問 『声と眼』411号 2011/1/9

 昨年の決算委員会で、久喜市立図書館の活動が県内最低ランクであることを指摘しました。
21年度の公立図書館活動調査によると、久喜市立図書館の市民1人あたり年間貸し出し冊数は「3.6冊」(合併した1市4町の合算)で、県内40市の下から2番目という低さでした。
県内平均は5.8冊、市の最高は鶴ヶ島市の11.8冊でした。

 ⇒ こちらを参照 久喜市立図書館の利用実態が県内でも最低ランクなのは、なぜか

 その原因の一つは図書購入費予算の低さです。
人口1人あたりの県内平均156円に対し、久喜市はわずか56円で、40市中最下位でした。
旧1市4町の図書購入費の合計は859万円で、以前は旧久喜市だけでも1600万円を計上していたのに、2004年から半減されました。
読みたい本をリクエストしてもなかなか購入しないで、他市の図書館から借りるため、忘れた頃にやっと回ってくるというのでは、図書館に期待できなくなってしまいます。

 また図書館職員は新久喜市全部で19人ですが、その中で「司書」が6人しか配置されていません。他市の図書館では少なくとも2分の1〜4分の3の司書が配置されています。
久喜市では司書の資格を持った職員でも機械的に異動させてしまい、図書館活動の充実のための職員配置は考慮されていませんでした。
図書館は本を貸し出すだけでなく、あらゆる図書資料の相談に応じるレファレンスサービスの役割が重要なのですが、司書が少ないので相談したくてもできない、調べ物を頼んでもすぐには対応してもらえないのでは、図書館の役割が果たせません。

 私自身、何年か前に、ある古典資料の読み方がどうしてもわからないで、市立図書館の窓口職員に調査を頼んだときに、「関連の本があそこの棚にありますから調べてみてください」と言われて、結局わからずにあきらめたことがありました。
 そのさらに何年か以前に頼んだときには、1週間かかって調べてくれたことがあったので、数年の間の対応の変化にとまどいを覚えたものです。

新年度予算は「市民1人あたり100円」、これでも県内平均の60%

 一般質問でこうした状況をどのように改善していくのかを質問しました。
教育部長は、
(1)図書館サービス基本計画と子ども読書活動推進計画の策定を進める、
(2)レファレンスやリクエストに応える図書館サービスの充実を進める、
(3)図書館ホームページの充実、専門職員の確保と職員の資質向上に努める、
そのために図書購入費予算の確保、司書有資格者職員の確保と職員の研修の充実を進めると答弁しました。

 現在、新年度予算編成が進んでいますが、市立図書館の「図書購入費」の予算要求額は1600万円、市民1人あたり100円です。
これまでの低さを反省すれば当然満額を予算化すべきです。
市長も「図書購入費を増額していく」考えを明らかにしましたが、しかしこれでも県内平均1人あたりの図書購入費156円の3分の2程度に過ぎません。
さらに大幅に拡充していくべきです。


【11月市議会】 学童保育の公設・保護者の運営参加
『声と眼』410号 2011/1/5

 市内の学童保育はすべて市の施設で実施していますが、運営方式はさまざまです。
鷲宮と菖蒲の7か所は直営、1か所が保護者組織への指定管理、久喜の9か所は保護者や市民で作る運営協議会への委託、栗橋の4か所は保護者組織、個人、私立保育園への委託です。

私は9月議会で運営方式の統一を進めるよう求め、市では新年度から学童保育運営協議会や保護者組織への指定管理に移行する方針を打ち出しました。
そして11月議会に学童保育条例の改正が提案され、可決されました。
▲これまで久喜と栗橋地区の学童保育は条例に規定されていませんでしたが、明確に位置付けられました。
▲菖蒲と鷲宮の7か所は市の直営でしたが、今後は運営協議会などに管理が移行されることにより、保護者の運営参加が進められることになります。
▲指導員は“非常勤特別職”という名目の臨時職員でしたが、待遇改善や常勤への採用も可能になります。
▲久喜や栗橋の運営委託は毎年更新する形でしたが、5年間の指定なので経営が長期的に安定できます。
  また保護者の自主運営に近かった学童保育にとっては財政的にも安定します。
▲事業者から事業計画や財政計画を提出させて議会でも審議することで、事業の透明性が高まります。

 指定管理者制度は市が運営費を負担して、施設管理と運営の事業全体を委任する制度です。
旧来の委託とは違って、事業者の自主的な事業計画に基づいて幅広い裁量を発揮しての運営が可能になります。


【11月市議会・一般質問】 学校給食の改善をできるところから
2010年11月議会の一般質問 『声と眼』410号 2011/1/4

 市内の学校給食は、栗橋の小学校では直営自校調理、鷲宮や菖蒲は市直営小規模センター、久喜地区と栗橋の中学校は全面委託センターと、調理方式も運営も大きく異なります。
市では今後、給食のあり方について時間をかけて検討を進めることになっていますが、できることから改善していくよう、具体的に提案しました。

 強化磁器製の食器への改善

 菖蒲・栗橋・鷲宮ではプラスチック製の食器を使っていますが、早期に久喜地区と同じ強化磁器製に変更すべきです。
教育委員会は給食審議会に食器改善を諮問していく方針を明らかにしました。

 鷲宮給食センターの活用

 新年度に栗橋南小学校の校舎と調理室を改築する計画です。当然、自校調理方式を継続すべきですが、改築工事中の調理をどうするかは決まっていません。
一方、直営の鷲宮給食センターは老朽化しているものの調理能力には余裕があるので、工事中の給食を鷲宮センターで調理するよう提案しました。
さらに、栗橋地区の2校の中学校では行田産業給食センターに委託していますが、これも鷲宮センターに移行させるよう求めました。

久喜の給食調理時間の繰り下げ

 久喜の給食センターの調理は10時ごろには終了しています。
一方、鷲宮センターの調理終了時間は11時半ごろ、栗橋の自校調理では12時ごろです。
久喜の調理時間をできるだけ繰り下げて温かい給食の提供をするよう求めました。
教育委員会でもセンターに要請していくと答弁しました。

 給食の地産地消を進めるべき

 市として給食食材の地産地消を取り入れていますが、これまでのところ、久喜地区では“減農薬の特別栽培野菜”に限定しており、他の3地区でも地元産野菜の使用量はまだ少ないのが実情です。
農産物の使用を特別栽培以外にも拡大し、まず各地区産、久喜産、その次に県内産という優先順位で積極的に拡大していくよう求めました。


【11月市議会】 学童保育の、“市の設置責任”と保護者の運営参加を推進
2010/12/22

 12月21日の市議会最終日に、議案の採決が行われ、私は市町提出議案の中で「放課後児童クラブ条例の改正案」に対する賛成の討論を行いました。
 今回の改正は、新久喜市内21か所の学童保育を、条例に明確に位置づけるとともに、保護者の運営参加を進める「指定管理者」による運営へと一本化していくものです。

 これまで旧久喜市の9か所と栗橋の4か所は条例に明確な規定がないままに、「委託」方式で運営してきましたが、地方自治法で施設管理と運営の一括委託は認められていません。
 したがって早急に条例改正と「委託」方式の見直しを進める必要に迫られていました。

「議案136号 放課後児童クラブ条例の一部改正」に賛成する討論
(討論原稿の全文ですが、実際の発言は言い回しなどが少し変わっています)

猪股和雄(2010年12月21日)

(1) 今回の条例改正は、合併後の旧条例が菖蒲地区と鷲宮地区の8か所の学童保育だけを規定していて、久喜地区と栗橋地区の8か所の学童保育は条例上に位置づけていなかったのを加え、今後はその運営について指定管理者の指定を行っていこうとするものです。

 まず久喜地区の4か所の学童保育は合併前から、市の公の施設を使って、公設民営で運営してきていました。また栗橋地区の4か所も市の公の施設を使って、実質的に公設で実施してきていたのに、条例に位置づけられていなかった、それ自体が条例と行政の不備といわざるをえないのであって、その意味から、今回の条例改正は当然に必要なものであります。

旧久喜市の“公設民営”学童保育は、市と保護者の協働で作ってきた

(2) 市内の学童保育はそれぞれに歴史と経過を持っています。

 久喜地区の学童保育について言えば、最初は保護者たちの作る運動から始まり、民設民営で各学童保育所ごとに保護者と指導員による自主運営で運営していました。
その後、市で家賃や低所得者世帯に対する単独補助の制度が始まりましたが、それでも保護者負担は重く、各児童クラブの財政と経営はきわめて不安定でした。

 当初は各学童クラブがそれぞれ別々、独立に運営していましたが、1学校1学童保育と、保護者らの統一組織として学童保育の会が発足し、全部の学童を一体的に運営することになりました。

 そして、平成10年1998年には「学童保育宣言」を行い、保護者たちは、子どもたちを最優先に、保護者が運営に直接に関わっていくことで保護者の責任を果たす立場を鮮明にしました。

 そして経営の安定と当事者の運営参加の両方を満たすために、保護者らは「公設民営」を求める運動を展開し、それに対して、当時の田中久喜市長が、保護者と市民と行政とが一体となって運営主体を形成することを提案されて、平成11年1999年から、現在の学童保育運営協議会による運営がスタートしました。

 それは旧久喜市にける学童保育をみずから作ってきた保護者のみなさんが、みずからの子どもたちを自分たちで育てるという責任を果たしながら、一方で子どもたちを社会で育てる立場から行政が財政や施設、組織的にも全面的に支えるという、よりベターな運営方法を導き出したのであって、市民と行政の協働のあり方としての「久喜方式」は、他市からも注目されるものでした。

 にもかかわらず、久喜市の学童保育はこれまで条例の位置付けがなく、公の施設を使いながら、行政との関係は「委託」という形で、あいまいなまま続けられていました。
しかし、現在の地方自治法に位置づけるならば、市が公的責任として学童保育所を設置して、保護者と市民と行政の協働による運営という「久喜方式」を引き継いで発展させる形で、指定管理者制度に移行するという今回の提案はむしろ当然であると言わなければなりません。

菖蒲、鷲宮、栗橋の学童保育
指定管理、公設公営、公設委託といろいろ

(3) 菖蒲東学童保育たんぽぽクラブは、久喜地区の10年前までの自主運営の学童保育と同様に、保護者会による共同保育ですが、保育場所については学校内の施設を使うことで行政の公的責任を果たしてきました。
したがって旧菖蒲町が設置して、その運営については保護者会が責任を持つ、4年前から指定管理者制度として位置づけられてきました。

 当然ながら、随意指定によって保護者会に指定管理者の指定を行ってきたわけです。
事業計画と財政計画、実績報告を提出して、行政がそれを評価する仕組みを作って行政の責任を果たし、その上で保護者会の自主性を最大限に尊重するという形で、指定管理者のメリットを生かしてきたと言えます。

(4) それに対して、菖蒲地区の他の3か所と鷲宮の4つの学童保育は保護者による自主運営でもなく、行政による設置、行政による直接の運営で実施されていて、保護者の運営参加や意見を反映する仕組みそのものがきわめて不十分です。
ともすれば「子どもを預ければそれでいい、おまかせ」に陥る危険があります。
今後、久喜地区における9つの学童保育と同様に、学童保育運営協議会に指定管理して、その構成組織の一員として、保護者のみなさんに運営に参加していただく仕組みを作っていければ、「おまかせ」保育から、保護者の責任を果たしていく契機になるはずです。

(5) 栗橋地区においては、くりっ子児童クラブが以前の久喜地区や菖蒲東と同じ、保護者らが全面的に運営責任を持って、共同保育の自主運営を行ってきています。
ほほえみや風の子児童クラブはもともと保護者らの共同保育で開始されながら、続けられる態勢がなくなって、民間の運営主体にお願いすることになったと聞いていますが、これはつまり、いわば民間が設置した保育園に預けるのと同じことになっています。
これら栗橋地区の4か所の学童保育とも条例上に位置付けはなくて、委託となっています。

 しかしその一方でこれらはすべて市の公の施設を使って、委託契約をしてきた、「公設・委託」であったわけで、地方自治法の規程からしてこれは早急に直営にするか、指定管理にするかの選択を迫られていました。
したがって、これらについても、市の行政責任を果たしながら保護者の運営参加を確保していく、指定管理への移行を進めるのは当然です。

市が設置責任を果たし、保護者らが運営に参加するのが理想

(6) 福祉健康委員会の審査で、共産党の委員から、菖蒲東、菖蒲と鷲宮の公設公営や、栗橋地区の「公設・委託」の学童保育(質問者が「民設民営」と言ったのは認識の間違い)について、今まで問題なくやってきているのに、なぜ指定管理に変更しなければならないのかという質疑がありましたが、菖蒲東が指定管理になったのは4年も前です。
また、栗橋については条例上の位置付けがなかったのを明確にし、菖蒲と鷲宮も含めて運営への保護者の運営参加を保障していく仕組みを作っていく、指定管理に移行させるのは正しい政策の選択です。
 むしろ、行政の設置責任を明確にし、これまでの「委託」よりも、大幅に指定管理者の運営の裁量を拡大できる制度として、積極的に指定管理を進めるべきです。

 質問者が言われるように、「菖蒲東は過去の形でいい、公設公営のところは今の形でいい、栗橋も委託のままでいい、すべて現状通りでいい」というのは、条例の不備や市の設置責任の明確化や保護者の運営参加など、いっさいの改善の取り組みをしない、究極の保守主義と言わなければなりません。

(7) もちろん、条例上の位置付けの明確化や指定管理にすれば、それだけですべてうまくいくというものではないのも当然です。これによって経営の安定、また保護者の運営参加を進めていく基盤となるものではあっても、それを実際に生かしていく、今後の取り組みが求められています。
 いずれにしても、学童保育の経営の安定と保護者の運営参加という両面をさらに改善していくために、これからさらに保護者への説明と、保護者からの理解とその意向を十分に反映していくことを求めて賛成します。

米農家支援のために、学校給食に規格外の“彩のかがやき”を使用
2010/11/29

 久喜市の学校給食は、食材の地産地消を推進しており、特にいずれの地区でも、米飯給食は週3日間実施していますが、米は100%が久喜産の米を使用しています。

 21年度産米の使用状況(21年11月〜22年10月)
久喜地区(旧久喜市)  彩のかがやき70%・コシヒカリ30%のブレンド米
菖蒲地区(旧菖蒲町)  彩のかがやき100%
栗橋地区(旧栗橋町)  コシヒカリ40%・日本晴60%のブレンド米
  →22年度4月〜  彩のかがやき100%
鷲宮地区(旧鷲宮町)  コシヒカリ40%・日本晴60%のブレンド米
  →22年度4月〜  彩のかがやき50%・コシヒカリ50%のブレンド米

 今年夏の猛暑によって稲にも大きな被害が出て、玄米の一部が白く濁るなどの高温障害が発生し、“大半が規格外”となって出荷できない状態となり、埼玉県や各市町村では被害農家への支援のために、規格外の米の買い取りなどの協力をしています。

 11月9日に開かれた、久喜市の学校給食審議会および教育委員会で協議した結果、「地産地消の推進と生産農家の支援をはかるため、12月から来年10月までの間、久喜市内の学校給食で使用する米は、全量を“久喜産・彩のかがやき”とし、規格外の米を使用することになりました。

久喜地区  49.8s
菖蒲地区  12.0s
栗橋地区  20.3s
鷲宮地区  20.8s

 これは、久喜市産米「彩のかがやき」出荷契約数量776sの内、13.3%にあたります。
 なお、高温障害によって玄米が白く濁るなどの状態が発生していますが、教育委員会では試食会を実施した上で「食味には影響ない」と説明しています。また、規格外の「彩のかがやき」を100%使用することにより、給食費が安くすんで余剰金が生じますが、これは副食内容の充実に回すとしています。


 なお、29日の市議会一般質問で、大鹿議員が「学校給食に“彩のかがやき”を使用してほしい」と求め、教育委員会が答弁で上のような経過について説明していました。
 もしかして、既に決まっていることを知っていて質問したわけではないと思いますが…。


11月定例議会の議案
学童保育の条例改正、市立幼稚園保育料検討委員会を設置

『声と眼』408号 2010/11/19

◆放課後児童クラブ条例の一部改正案…合併後の条例では菖蒲と鷲宮地区の学童保育だけが規定されていて、久喜と栗橋地区の学童保育は載っていませんでした。
9月議会の一般質問で私が指摘したのに対して、公設で開設している実態に合わせて条例に明確に位置づけることになりました。
 なお、鷲宮地区の学童保育で行っている延長保育については、条例の規程からはずして別に実施するとしています。

◆幼稚園保育料等検討委員会条例…現在、公立で中央幼稚園と栗橋幼稚園の2園があります。
保育料はいずれも月8000円ですが、栗橋幼稚園ではその他に入園料、預かり保育料などがあり、合併後に統一することになっていました。


−2009年度決算委員会の審査から−
図書館活動の現状は最低ランク

『声と眼』407号 2010/11/13

 久喜市の図書館は「中央図書館(旧久喜市立図書館)の他、菖蒲、栗橋、鷲宮など7館体制となりました。
9月に埼玉県図書館協会が発表した県内の公共図書館の活動状況調査によると、新久喜市全体で、蔵書冊数は約43万冊で40市中17位、貸出し冊数は約55万冊で22位となっています。
人口1人あたりで見ると、蔵書冊数は22位でしたが、貸出し冊数は39位という実態がわかりました。

 なぜ久喜市の図書館がこんなに低調なのか−。
昨年度の久喜市の図書館の年間図書購入費は859万円(40市中33番目)、1人あたりでは40市中最下位です。
旧久喜市では2004年度まで図書購入費は約1600万円、6000冊を購入していましたが、その後、半額にカットされ、市民のリクエストにも応えられなくなりました。
市は、久喜で購入しなくても県立図書館などから借りて対応すると言っていましたが、実際にはカバーできていません。
また他市の図書館の多くで、司書は職員の半数以上、1館平均10人ですが、久喜市では司書の資格を持つ職員を他へ異動させたりして、新久喜市の7館全部で職員19人中、司書は6人しかいません。
これでは図書館のサービス向上は期待できません。

 図書館活動は市民文化の基礎を作るものです。
久喜市の図書館機能をこれ以上低下させないために、せめて他市並みの図書購入費(1人あたり150円以上)と司書の大幅増員、子どもの読書推進の取り組み強化などが必要です。

県内64市町村の比較(平成21年度)
人口1人あたり
蔵書購入費(円)
人口1人あたり
蔵書冊数(冊)
人口1人あたり
貸出し冊数(冊)
ときがわ町 463 ときがわ町 8.45 三芳町 15.01
鳩山町 380 鳩山町 8.05 宮代町 12.12
滑川町 340 三芳町 7.41 鶴ヶ島市 11.79
秩父市 338 鶴ヶ島市 7.32 小川町 9.41
行田市 327 小川町 6.93 鳩山町 8.25
宮代町 313 宮代町 6.78 ふじみ野市 8.10
三芳町 306 吉見町 6.06 さいたま市 8.05
嵐山町 303 滑川町 6.05 東松山市 7.81
杉戸町 298 毛呂山町 6.01 朝霞市 7.68
越生町 283 吉川市 5.61 吉川市 7.46
川島町 263 横瀬町 5.13 毛呂山町 7.22
小川町 262 川島町 5.10 志木市 6.95
東松山市 256 越生町 4.99 蓮田市 6.55
朝霞市 254 ふじみ野市 4.95 嵐山町 6.55
吉見町 246 嵐山町 4.79 杉戸町 6.30
寄居町 236 東松山市 4.73 行田市 6.24
蕨市 211 秩父市 4.46 上尾市 6.20
志木市 207 志木市 4.39 寄居町 6.10
北本市 201 寄居町 4.29 川口市 5.88
加須市 200 三郷市 4.16 滑川町 5.87
ふじみ野市 196 東秩父村 4.05 上里町 5.86
狭山市 192 朝霞市 4.05 戸田市 5.80
川口市 192 狭山市 3.77 県下平均 5.78
新座市 192 加須市 3.77 入間市 5.48
所沢市 187 富士見市 3.72 富士見市 5.37
さいたま市 167 上里町 3.61 狭山市 5.33
毛呂山町 167 入間市 3.39 草加市 5.12
富士見市 167 戸田市 3.34 桶川市 5.02
伊奈町 166 羽生市 3.29 三郷市 4.95
戸田市 166 八潮市 3.23 越谷市 4.93
県下平均 161 蓮田市 3.21 川島町 4.89
鴻巣市 159 桶川市 3.20 鴻巣市 4.81
和光市 156 小鹿野町 3.20 和光市 4.80
本庄市 145 幸手市 3.13 坂戸市 4.78
草加市 144 日高市 3.09 加須市 4.74
東秩父村 143 美里町 3.05 所沢市 4.66
鶴ヶ島市 142 飯能市 3.03 八潮市 4.62
白岡町 140 県下平均 2.97 鳩ヶ谷市 4.61
上尾市 136 杉戸町 2.88 深谷市 4.58
鳩ヶ谷市 136 鳩ヶ谷市 2.85 新座市 4.52
八潮市 132 久喜市 2.80 羽生市 4.48
熊谷市 129 坂戸市 2.73 伊奈町 4.46
日高市 129 さいたま市 2.68 川越市 4.40
小鹿野町 129 行田市 2.65 日高市 4.32
蓮田市 126 本庄市 2.62 秩父市 4.32
三郷市 126 春日部市 2.49 熊谷市 4.28
越谷市 123 草加市 2.47 吉見町 4.21
美里町 122 所沢市 2.47 幸手市 4.18
羽生市 121 長瀞町 2.46 春日部市 4.07
上里町 120 伊奈町 2.46 北本市 4.01
飯能市 120 蕨市 2.45 蕨市 3.99
幸手市 117 上尾市 2.44 白岡町 3.95
坂戸市 117 深谷市 2.43 飯能市 3.81
横瀬町 116 鴻巣市 2.39 久喜市 3.61
春日部市 112 和光市 2.24 ときがわ町 3.60
入間市 111 川越市 2.23 本庄市 3.55
深谷市 109 新座市 2.22 越生町 3.55
神川町 105 熊谷市 2.19 小鹿野町 2.68
吉川市 92 北本市 2.14 横瀬町 2.54
川越市 79 川口市 2.06 美里町 2.24
桶川市 62 神川町 1.96 神川町 1.41
久喜市 56 皆野町 1.89 松伏町 1.00
皆野町 18 越谷市 1.68 皆野町 0.49
松伏町 11 白岡町 1.61 東秩父村 0.48
長瀞町 10 松伏町 1.24 長瀞町 0.21

久喜児童クラブの損害金回収も不明
2010年9月議会の一般質問 『声と眼』407号 2010/11/11

 学童保育久喜児童クラブの不透明経理による県の補助金返還に伴って、春洋会・大熊元代表に対する返還請求については、春洋会と大熊氏の協議を踏まえて、市を含めた3者による協議を続けていくことになっていますが、まったく進展はないとのことでした。


久喜市立図書館の利用実態が県内でも最低ランクなのは、なぜか
2010/10/27

 10月26日の決算委員会で、久喜市の市立図書館行政の問題点についてただしました。

 埼玉県図書館協会が、9月に「県内公共図書館の統計(平成22年度版)」を発表しました。
 下の票は、平成21年度における県内64市町村の、図書館の蔵書数、図書購入費、貸し出し冊数などから、人口1人あたりの数値を算出して比較したものです。
 それによると、久喜市の市立図書館の1人あたりの数値はいずれも県内で最低レベルにあることがわかります。
 (久喜市の数値はいずれも、合併後の数値であり、旧久喜市・旧菖蒲町・旧栗橋町・旧鷲宮町の図書館を合算して得たものです)。

 特に、平成21年度の人口1人あたりの蔵書購入費はわずか「56円!」で、下から4番目(40市中では最下位)、人口1人あたりの貸し出し冊数は「3.6冊」で県内では下から12番目(40市中では下から2番目)という状況で、あまりの低さに愕然とさせられます。

 久喜市の図書館利用状況がどうしてこんなに悪いのか、その理由と原因をきちんと分析した上で、久喜市の図書館行政を抜本的に改善する必要があります。

 考えられる原因の一つは、「財政節減」を口実にして、この間ずっと、図書購入費を削減し続けてきたことです。
その結果、図書のリクエストを出しても購入してもらえないで、県立図書館や他市の図書館から借りてくるために、手元に届くまでに期間がかかって、「忘れた頃に届く」ということも珍しくありませんから、これでは久喜市の図書館を利用しようという気持ちも薄くなってしまいます。
 久喜市の人口1人あたりの年間図書購入費を、せめて県内平均である「150円」程度にまでは増やしていくべきです。

 また、図書館への司書の配置も少なくて、新久喜市全体の図書館職員19名の内、司書は6名と、3分の1以下です。
 県内平均では図書館職員の55%以上の司書が配置されていて、ほとんどの市町村では職員の半数以上は司書がいるのですが、久喜市がいかに司書の配置が少ないかがわかります。
 司書は図書館サービスの中心的な存在ですが、これまでせっかく司書の資格を取った職員を他の部署に異動させたりして、司書の配置を減らしてきたということは、図書館サービス自体を軽視していることを意味します。
 図書館サービスの向上のためには、司書の配置を増やしていく必要があります。

 さらに、久喜市は子どもに本を読ませる(本を好きになってもらう)ような教育が軽視されているのではないかと指摘する人もいますが、どうなのでしょう

※ 合併前の旧久喜市の「平成20年度・1人あたり貸し出し冊数」は21年度よりももっと低い「3.0冊」で、鷲宮の方が少し高かったので、合併後の数値がわずかながら上がったのが実態です。
※ 行政関係者は、『久喜市には県立図書館があって、西側の市民は県立を利用しているから、それで市立図書館の貸し出し冊数が少ない野ではないか』と言う人もいますが、それは間違いです。
 市立図書館の年間貸し出し冊巣は56万冊に対して、県立久喜図書は専門化しているため年間14万冊にすぎません。
 したがって、市立と県立の両方を合わせても、「1人あたり貸し出し冊数」は4.5冊で、それでも県内平均の5.78冊にはとうてい及びません。
 久喜市立図書館の市民の利用が少なくて、貸し出し冊数が少なすぎるという実態は明らかです。

平成18年度 19 20 21年度(新久喜市)
図書購入冊数 久喜    2188冊 久喜     2188冊 久喜     2464冊 久喜    冊
図書購入費 久喜      円
県下平均   円
久喜      円
県下平均   円
久喜     816万円
県下平均 2337万円
久喜      859万円
県下平均  1804万円
1人あたり図書購入費 久喜      円
県下平均   円
久喜      円
県下平均   円
久喜      円
県下平均   円
久喜        56円
県下平均    161円
蔵書冊数 久喜     冊
県下平均  冊
久喜     冊
県下平均  冊
久喜    155752冊
県下平均 316509冊
久喜    431699冊
県下平均 332830冊
1人あたり蔵書冊数 久喜     2.14冊
県下平均  2.82冊
久喜     2.18冊
県下平均  2.86冊
久喜     2.22冊
県下平均  2.92冊
久喜      2.80冊
県下平均   2.97冊
貸し出し冊数 久喜     冊
県下平均  冊
久喜     冊
県下平均  冊
久喜    235264冊
県下平均 519624冊
久喜    548913冊
県下平均 631058冊
1人あたり貸し出し冊数 久喜     3.61冊
県下平均  5.17冊
久喜     3.30冊
県下平均  5.09冊
久喜     3.22冊
県下平均  5.56冊
久喜     3.61冊
県下平均  5.78冊

【一般質問】 学童保育の一本化と運営見直し
2010年9月議会の一般質問 『声と眼』406号 2010/10/13

 新久喜市内の4地区に21か所の学童保育が開設されていますが、施設も運営形態も異なっています。
これらの学童保育の運営見直しと一本化をどう進めていくかをただしました。
現在は菖蒲の3か所と鷲宮地区の4か所は市の直営で運営していますが、市では、久喜地区の9学童と同じように、運営協議会への運営委託に移行する方向で手続きを進めていく方針です。
なお、それらの学童保育指導員は非常勤特別職とされていますが、通勤手当も一時金も支給されず、休暇の扱いも不透明です。
雇用条件の改善を進めるべきですが、市では運営形態の移行までは現行通りでいく考えです。

 これまで、久喜地区の9学童は公設民営、栗橋地区の4学童は民設民営と説明されてきましたが、条例には明記されていません。
しかしいずれも市の施設を学童保育専用に使っているのですから、条例上の位置付けを明確にするべきです。
市は、現状は市が設置した学童保育施設を使って事業を行っていることから、新久喜市の全部の学童保育所を「指定管理」に移行させていく考え方を明らかにしました。

保育環境の整備を進めるべき

 また保育環境の整備や施設の改善も必要です。
鷲宮児童館では50名以上の児童と指導員が狭い一つの部屋の中だけで過ごしていて、他の部屋も使えず、庭もなく、外へも出られません。
独立の施設を設置して移転するか、緊急的にでも外での活動ができるように検討すべきです。
市は、小学校の余裕教室などの活用を検討すると答えました。

 鷲宮東コミュニティセンターの学童保育室も狭く使いにくい施設です。
入口へのインターホンの設置など早急に改善し、独立した施設の設置についても検討していく考えを明らかにしました。

 栗橋地区の4か所の学童保育は、市の公的施設を民間に“無償貸与”して設置運営されています。
ほほえみ児童クラブは、旧町立幼稚園の跡地施設を活用して開設されましたが、児童が最も多く活動する部屋にクーラーがないなど、施設設備が実態に合っていません。
事業設置者や保護者の意向を踏まえて改善するべきです。

 合併してからこれまでは、各地区の総合支所の福祉課が学童保育の施設整備や運営に当たってきていますが、市内の学童保育に同等な保育条件とサービスを提供するためには、市の保育課が統一的に対応すべきです。
本庁の保育課と総合支所の福祉課が一体となって、保護者らとの話し合いを進めていくよう求めました。


すみれ・さくら保育園を改築へ
『声と眼』405号 2010/9/29

 すみれ保育園、さくら保育園の全面的建て替えのための調査費162万円が予算計上されました。
2つの保育園とも築40年以上の老朽施設で、耐震性も基準を大きく下回っています。
10年くらい前にも改築方針が示されましたが、“財源の問題”で先送りされていました。
来年度以降に設計、工事に着手します。
早急に改築すべきですが、いつごろになるのか、計画はまだ示されていません。


文教常任委員会で、市内の校給食について“調査”
2010/9/25

 9月24日、市議会文教委員会で、久喜市の学校給食の現状について“所管事務調査”を行いました。

 4地区の学校給食の歴史、調理方式、給食費保護者負担、地産地消の現状等について、教育委員会から説明を受けた後で、久喜地区と鷲宮地区の給食を試食しました。

 久喜地区(小学校10校、中学校4校) 「全面民間委託・給食センター方式」…
 1977年から、全農食品に全面委託して、市内全小中学校の給食を工業団地にある給食センターで一括調理しています。

菖蒲地区
   (小学校5校、中学校2校)
「市の直営・給食センター方式」
 それまでの給食センターの老朽化に伴い、2006年から町役場(現在の菖蒲総合支所)脇に学校給食センターを建設して調理しています。
栗橋地区
   (小学校3校)  
「市の直営・自校調理方式」
 小学校はずっと自校調理方式で実施、現在、栗橋南小学校の校舎改築に伴い、調理室も併設して自校調理方式を維持することになっています。
   (中学校2校) 「全面民間委託・給食センター方式」
 中学校は1990年から、産業給食を提供している行田給食センターに委託しています。
鷲宮地区
   (小学校5校、中学校2校)
「市の直営・給食センター方式」
 1974年に鷲宮町立給食センターを設置、83年に隣接地に第2給食センターを設置しました。

給食費は久喜地区がいちばん高い

 保護者負担額は合併前の金額を据え置いたため、4地区で異なります。

1か月 1食当たり
久喜地区 小学校 4000円 238円
中学校 4750円 283円
菖蒲地区 小学校 3600円 215円
中学校 4200円 250円
栗橋地区 小学校 3700円 220円
中学校 4700円 280円
鷲宮地区 小学校 4300円 220円
中学校 4300円 256円

 給食回数は年間185回で統一しましたが、久喜地区は委託ですから「185回」で契約、菖蒲、栗橋、鷲宮の3地区は学校の行事などに会わせて「185回以内」で調整することになっています。

3地区には、県職員の「栄養教諭」が配置されている

 久喜地区は全農食品の栄養士が中心になって市教育委員会の栄養士といっしょに献立を作成します。
 他の3地区は県職員の栄養教諭が配置されていて、栄養教諭都市の栄養士で献立を作成し、学校の授業の中や給食の時間に会わせて各クラスを回りながら食育指導を行っています。
 栄養教諭は菖蒲地区に1人、栗橋地区に2人、鷲宮地区に3人、その他に市職員の栄養士も配置されています。

地産地消を進めている

 食材は、4地区とも“地産地消”を進めています。

野菜
久喜地区 100%久喜産米(コシヒカリと彩の輝き) 19種類、18386s(約13%)
菖蒲地区 菖蒲産米(彩の輝き) 9種類、2165s(約6%)
  …菖蒲グリーンセンターで購入が多い
栗橋地区 栗橋産米(コシヒカリ) 11種類、1274s+栗橋西小は学校農園産野菜
  …南栗橋農産物直売所「フレサ」から購入が多い
鷲宮地区 鷲宮産米(コシヒカリと日本晴) 9種類、63s(約2%)

 教育委員会の考える「今後の課題」は

(1)学校給食の総合的な運営…委託・一括センター方式、直営・中規模センター方式、直営・自校調理方式と、バラバラな給食運営・調理方式を統一できるのか、どのように再編していくのか。
 栗橋南小学校で、自校調理方式の調理施設を合わせて校舎を改築することになったが、将来的にも栗橋地区の自校調理方式を維持するのか。
 鷲宮の2つの給食センターは老朽化しているが、その改修や改築の際には、どのような給食調理方式としていくのかを検討しなければなりません。
(2)給食費保護者負担をどう統一していくのか。
(3)学校給食を通じた食育の推進をどう進めていくのか


子どもたちのために、どんな学校給食が望ましいかという視点からの見直しを

(1) いちばん理想的な調理方式は、栗橋地区の「直営・自校調理方式」であることははっきりしています。
 また、菖蒲給食センター、鷲宮の2つの給食センターは、献立から調理まで市(昨年までは町行政)が責任を持ち、栄養教諭や市の栄養士も配置して「食育」と密接に結びつきながら給食を実施してきました。
 逆に、久喜地区の全農食品給食センターが、もともとは産業給食として始まっていることからもわかるとおり、全面民間委託・一括センター調理方式が最も「食育」から遠いことも明らかです。(これは全農食品や給食センターの職員の姿勢とはまったく別問題です)。

 したがって、久喜市全体の学校給食のあり方を再編・統一していく場合には、「教育の一環としての学校給食」をどのような姿にしていくのかという方針として明確に打ち出して、そのための年次計画を立てて再編成を進めていかなければなりません。

 少なくとも、栗橋地区の小学校で根付いてきた、直営・自校調理方式は将来的にも維持していくべきです。

(2) また、3地区の食器はいずれもプラスチック製ですが、久喜地区だけが強化磁器製で、ご飯用、汁用、大小の皿に分けています。
 日本の伝統的な食習慣からも、また食育の上からも、久喜地区の食器が最も望ましいことは明らかです。(本当は汁用のお椀は木の漆器が欲しいところですが…)。
 給食方式の再編とは別に、トレイ皿の廃止、強化磁器または漆器製の食器への変更など、給食食器の統一を早期に進めていくべきです。

(3)菖蒲、栗橋、鷲宮のように、久喜地区の学校にも栄養教諭を配置させて、栄養士とともに、各クラスを回っての給食指導や学校の授業の中での食育を進めることは、大きな課題です。

(4)久喜地区の給食献立は現在は全農食品給食センターの栄養士が主体で「案」を作成していますが、菖蒲や栗橋、鷲宮の栄養教諭らと連携して市の栄養士が作成すべきです。
 それぞれの地区ごとの調理施設に制限がありますが、できるだけ献立作成の一本化と、給食費保護者負担の統一を進めるべきです。

食器 お盆
久喜地区 茶碗、お椀、大皿・小皿…いずれも強化磁器製
  写真 下・左
プラスチック
菖蒲地区 茶碗 お椀 仕切り付き皿1枚…いずれもプラスチック プラスチック
栗橋地区 茶碗 お椀 皿1枚…いずれもプラスチック プラスチック
鷲宮地区 茶碗(お椀) プレート皿…いずれもプラスチック
  写真 下・右
お盆はなし

 


久喜と鷲宮の給食を試食しました
【久喜地区の給食】
ごはん
磯ギョウザ(ひじき入り)
野菜のオイスターソース炒め
豆腐ときのこのチゲ
牛乳
【鷲宮地区給食】
サツマイモご飯
カレイのフライ
水菜サラダ
みかんヨーグルト
牛乳

 この日は、文教委員会の委員で、久喜地区の給食と鷲宮地区の給食を半分ずつ試食しました。
 私は鷲宮の給食を食べましたが、水菜とダイコンのサラダは火を通してはありましたが、鮮やかな緑色とシャキシャキした歯ごたえがあって、これはおいしかったし感動でした。
 サラダにはドレッシングを、魚のフライにはソースをかけておいしく頂きました。
 ただこの日の主食の「サツマイモの混ぜご飯」はたいへんおいしかったのですが、聞くと鷲宮産のお米ではなくて、お湯で戻すアルファ米だそうで、ちょっとがっかりでした。
 それと、この日はたまたま、月に2〜3回のデザートが付く日だったそうですが、牛乳がある上に、市販のカップ入りみかんヨーグルトを付けるというセンスは、ちょっと…???

 “サラダ”に感動したのはなぜかと言えば、久喜の給食では、サラダはやはり茹でた野菜が出るのですが、歯ごたえがなくてぐちゃぐちゃなのと、野菜に限らず副食も汁もいつも“茶色”い印象が強いのです。(この日の久喜地区の給食もやっぱり、汁、煮物、ギョウザ、みんな茶色い感じですよね)。
 また、久喜では“出汁の味を利かせている”と説明はされるものの、“味が薄い”というよりもか味がないと言った方が当たっている感じなのですが、なぜでしょうか。

2009年  久喜市学校給食センターの視察と試食
2009年  菖蒲町給食センターの視察と試食
2009年  栗橋南小学校の給食の視察と試食

学校選択制についての意見交換
『声と眼』403号 2010/9/3

 8月20日の文教委員会で、小中学校の学校選択制について、議員同士の意見交換を行いました。

 栗橋や鷲宮地区では中学校を自由に選択できる制度になっていますが、部活や“風評”で生徒が大量に移動してしまってクラス数が減ってしまったり、男女比が極端にアンバランスになったり、小規模校が児童の流出でますます小規模化し、集団形成が困難になる学校も出ているといいます。

 本来は、義務教育の公立の小中学校は基本的に地域に支えられるものであり、地域の子どもたちがその地域の小中学校に通学するのがあたりまえです。
市の教育委員会は、地域の子どもたちの教育を受ける権利を保障するために小学校や中学校を整備するのであって、同じ市内の小中学校は基本的に子どもたちにとって同等の教育条件と水準を保障するべきです。
各学校が“特色”を出して子どもたちを呼び込む競争をするのではなくて、各学校が平等の条件の下に、よりよい教育を実現するために地域とともに努力することの方が大切なのではないでしょうか。

 議員間の議論では、基本的に地域の子どもたちは地域の学校に行くべきという意見が大勢でしたが、一方で「小学校ではそうだが、中学校ではどうか」「学校が特色を出すのは悪いことではない」などの意見も出ました。
文教委員会としての結論を出すまでには至っていませんが、今後さらに議論を深めていく必要があります。
教育委員会では9月に「小中学校学区等審議会」を設置して、来年までに「統一」の方針を出すことにしています。

★学校選択制は市内2地区で現に実施されていて市民の思いもからむせいか、議員の歯切れが悪いこと…。それでも来年には議会でも結論を出さなければなりません。★


学校選択制について、議員同士の意見交換
2010/8/19

 文教委員会は、通学区の弾力化=学校選択制についてをテーマに、“所管事務調査”を行っています。
 7月20日に教育委員会から受けた説明をふまえて、8月20日に議員間の議論を行いました。

 課題は、「旧栗橋や旧鷲宮で実施してきた学校選択制を廃止するのか、新久喜市全体に広げるのか」であり、教育委員会で学区等審議会に諮問して来年2月までに結論を出し、2年後から実施する計画です。

 義務教育の小中学校は、市の教育委員会が、地域の子どもたちの教育を受ける権利を保障するために小学校や中学校を整備するものであって、したがってその自治体における小中学校は、その自治体の子どもたちにとって同等の教育条件と水準を保障するべきであるはずです。
 したがって私は、義務教育の公立の小中学校は基本的に地域に支えられるものであり、地域の子どもたちがその地域の小中学校に通学するべきであると考えます。

 これまで、旧栗橋町や鷲宮町では、当初は、特定の小中学校が小規模校化していったのに対して、その学校の特色を出すことによって就学児童生徒を増やしたいという意図を持って、通学区の弾力化=学校選択制を開始したと言われていました。
 しかし現実には学校選択制を取ることによって、小規模校がますます小規模化していくという、当初の意図とは反する結果を招いてしまっています。
 この一事を見ても、学校選択制がその当初の「目的」を達していないことが明らかです。

 それぞれの学校が「特色」を出すことによって、その学校を選んでくれる児童生徒を増やすのだと言われますが、しかし本当は、学校間の競争によってではなくて、少なくとも一つの自治体における小中学校は、その自治体で成長する子どもたちに対して同等の教育条件を保障するべきです。
 子どもたちを学校に呼び込むために競争するのではなくて、それぞれの学校が地域とともに、よりよい教育を実現するために努力することの方が大切なのではないでしょうか。

 したがって私は、義務教育の公立の小中学校での学校選択制には明確に反対の立場であって、久喜地区や菖蒲地区の小中学校に学校選択制を導入するべきではないと考えます。
 文教委員会では、春山議員も学校選択制に反対する立場を明らかにしました。

 文教委員会の他の委員からは、
 「小学校は地域の学校に行くべきだが、中学校では…」
 「特色ある学校づくりというのは悪いことではないのではないか」
 「学校選択制を始めてから6年経過して、中学校ではいろんな取り組みをはじめている。それらの取り組みをもう少し見てみたいような気もする」
といった意見も出されたのですが、何とも歯切れが悪い印象を受けました。

 これは、現実に実施されている制度について意見をはっきりとは言いにくいということかもしれません。
 ましてや実際に学校選択制を実施してきた旧栗橋や旧鷲宮の市民の中ではいろいろな評価や利害があるのは当然ですし、委員によってもさまざまな意見がありますから、もとより簡単に結論が出せる問題ではありませんが、しかし最初から委員会としての結論を出さないことを前提として、はっきりとした意見を言わないというのはなぜでしょうか。
 議員は政策を議論し、政策を作っていく責任を負っているのであって、一つの政策を維持するか、変更するかの選択が迫られているときに、その政策について「評論家」的に解釈を述べ立てて、自分の意見をはっきり言えないというのでは、議員の責任は果たせないと言わざるをえません。


文教委員会で、学校選択制の調査
『声と眼』402号 2010/8/7

 旧鷲宮町と旧栗橋町では2004年から小中学校の通学区の弾力化(学校選択制)を採用してきました。
目的は「学校を自分の意志で選択でき、魅力ある学校づくりの推進」を掲げ、小学校は旧鷲宮町で隣接校を選択できるほか、旧栗橋・鷲宮町とも町内のどこの中学校でも選択できることになっています。
この制度が合併後の栗橋地区・鷲宮地区にそのまま引き継がれて実施されています。

 一方、久喜地区や菖蒲地区では選択制は取っていません。
新久喜市内で学区制度が大きく異なっているので、合併後1年以内に統一する予定です。
教育委員会では8月ごろに内部の研究会で検討を進め、その後に小中学校学区等審議会を設置して2月ごろまでに結論を出すことにしています。

 そこで市議会文教委員会としても、「小中学校の学区の弾力化、学校選択制」についての調査検討を行うことを決定し、まず7月20日に現状把握を行いました。
教育委員会の説明によると、栗橋・鷲宮とも小規模校からの転出が多いため、ますます児童・生徒数の減ってしまい、クラス数も減る傾向にあります。
また転出生徒数が男女で大きく違うため、男女比のアンバランスが激しく班編成などに支障も出ているといいます。

 次回は8月10日に委員会を開き、委員同士の意見を出し合うことになっています。
今後、久喜や菖蒲地区でも学校を自由に選択できるようにしていくのか、それとも栗橋や鷲宮地区における学校選択制を廃止していくのか、その場合のメリット・デメリットについても議論を深めていかなければなりません。


小中学校学区の弾力化(学校選択制)について、文教委員会で調査を実施
2010/7/24

 市議会の各常任委員会は、定例会で付託された議案審査の他に、委員会で独自にテーマを定めて“所管事務調査”を行う権限を持っています。

 合併前の建設文教委員会、総務文教委員会では「学校給食における食育」をテーマとして継続的に調査活動をしてきました。
 久喜市の学校給食センターの視察をはじめ、旧菖蒲町や鷲宮町の直営・小規模給食センター、旧栗橋町の自校調理方式での給食の視察、市内の学校給食用の特別栽培野菜の生産者との意見交換、県外視察では出雲市、三条市、松山市、今治市などの食育と学校給食の視察を行い、議員間で討議して、そのまとめや提言を教育長に提出しました。
 ⇒こちらを参照


 合併後の文教委員会では、6月議会中に協議した結果、「栗橋地区・鷲宮地区における小中学校通学区域の弾力化(学校選択制)に関する所管事務調査」をテーマとして、9月議会までの継続審査を行うことを決めました。

 7月20日、第1回目として、まず教育委員会から、栗橋・鷲宮地区の学区弾力化の経過と現状の説明を受けました。

【栗橋地区】

(1)栗橋西小学校の児童数が減少して、全学年1クラスとなる見通しとなったため、小規模校化の解消を図るため、町内のどこからでも西小学校に通学できることとした。
 理念としては、「小規模の学校で心身の健康増進、体力づくり、豊かな人間性を培う」ことを掲げた。
 平成18年7月から制度として実施し、各学年2クラスとなる人数を募集したが、ほとんど希望がなく、制度としては機能していない。

(2)旧栗橋町の2校の中学校を選択できる“自由選択制”を平成16年度から導入した。
 当初は西中学校の生徒数増に対応して中学校の適正配置、通学区域の見直しを検討したが、通学区域の弾力化によって対応することとし、自由選択制の理念は「学校を自分の意志で選択でき、魅力ある学校づくりの推進」を掲げた。
 導入3年目の平成19年度以降、西中学校の通学区域の生徒の東中学校への通学希望者が多く、両校のアンバランス、西中学校の小規模校かが進んでいる。

東中 1年 182人  5クラス
2年 171  5
3年 151  4
合計 504人 14クラス
西中 1年  85人  3クラス
103  3
107  3
295人  9クラス
東中→西中 西中→東中
19年度   2人   29人
20年度   2人   18人
21年度   5人   16人
22年度   4人   32人

 本来の通学区であれば東中・西中、それぞれ各学年4クラスずつとなるはずであるが、生徒の移動によって、東中が各学年1クラス増、西中は1クラス減となっている。
 また西中から東中へ移動する生徒の多くが女子生徒であり、その結果、22年度の西中1年生の各クラスの人数28名で、男女比が2:1となってしまって、校外学習などの班編制がバランスよく組めないで、学校運営に支障が生じている例もあるという。

 特に最近、西中通学区域の生徒20〜30人とまとまって東中へ移動している原因(理由)は、東中の部活を希望する生徒が多いことと、一部では“風評”やムードによる移動があるという説明もあった。

【鷲宮地区】 (3)小中学校とも平成16年度から学区の弾力化を実施、小学校は隣接学区を選択できる、中学校3校はどこの学校も選択できることとした。

 小学校では他の通学区を選択する児童は全体で10〜20名であるが、最近は小規模校からの転出が多い、
 5校の内、4校は各学年2クラス、上内小学校だけが各学年1クラスであり、選択制によって小規模校の改善(上内小への転入児童の増)の期待もあったが、逆に上内小から隣接校への転出が増えていて、今年の1年生の児童数は14名となっている。

(4)中学校は3校あるが、生徒の移動が多いのは、鷲宮中→東中、西中→鷲宮中の流れであって、もともと西中は比較的小規模の中学校であったが、西中からの転出者に比べて転入は少ないため、小規模校化がますます進んでいく傾向にある。
 栗橋地区の中学校の場合と同様に、鷲宮地区においても、特に女子生徒の移動が多いため、転出が多かった中学校では男子生徒が少なくなって男女比のアンバランスが激しくなって、班編制に支障が出ていると説明があった。

今後、通学区域の弾力化をどうしていくのか

 合併時の調整方針では、「通学区域の弾力化については、合併後おおむね1年以内に統一します」となっており、今後、教育委員会で「通学区域の弾力化(学校選択制)の検討を進めていきます。

2010年 8月ごろ 通学区域の弾力化に関する研究会の設置
      弾力化(選択制)の評価を行う…現状把握、問題、課題整理
10月ごろ 小中学校学区等審議会を設置し、研究会の評価を踏まえて、検討審議を行っていく
2011年 2月ごろ 学区等審議会答申

 学区等審議会答申を踏まえて、教育委員会としての方針を確定し、通学区に関する新方針に基づいて実施していくのは、2012年度からになる見込みです。

 新久喜市において、通学区域の弾力化(学校選択制)をどうするか、いくつかの方途が考えられます。

A 栗橋・鷲宮地区で実施してきた学校選択制は廃止する
   その場合、経過措置をどうするかが課題となる
B 栗橋・鷲宮の一部の地区でのみ、学校選択制を残す
C 久喜地区・菖蒲地区にも、学校選択制を拡大する
D 新久喜市全域で学校選択制を実施する

 いずれにしろ、通学区域の弾力化(学校選択制)は、合併前の各市町によって異なって制度を作ってきて、そのメリット・デメリットもある程度明らかになってきています。
 教育委員会は「合併後1年以内に、学校選択制について統一する」との基本方針に基づいて、この制度を続けるのか、やめるのかの方針を出さなければなりません。
 市議会文教常任委員会としても、学校教育行政の重要な政策課題としてとらえ、久喜地区や菖蒲地区でも学校選択制を拡大して、新久喜市全域で実施しいくのか、あるいは合併を機に栗橋や鷲宮地区での学校選択制を廃止するのか、委員会としてもその評価を踏まえて政策の方向性を出していかなければなりません。

 8月10日に再度、文教委員会を開催して、委員会としての議論を行うことになっています。

【Blog】 学校選択制の議論に求められること

米飯給食の盛り付け方式を変更
 『声と眼』401号  2010/7/15

 旧久喜市の学校給食は、米飯は給食センターで弁当箱に一食ずつ詰めて配送してきましたが、冷めて固くなってしまっているなどの問題があって、議会で改善を求めてきました。
教育委員会でも弁当箱方式を廃止して教室で盛りつける方式に変更することを決めて、今年度予算にご飯茶わんの購入、給食センターへの食器洗浄機や食器保管庫の設置を予算化しました。
久喜地区の小中学校では夏休みあけから、飯缶で搬送して子どもたちが一食ずつ盛り付ける方式に変更されます。

旧3町地区の給食食器の改善を

 旧久喜市では2002年から、弁当箱を除いて食器は全面的に強化磁器製に改善されました。
それ以前はメラミン樹脂やポリカーボネートなどのプラスチック食器を使っていましたが、環境ホルモン(内分泌撹乱物質)の危険性も指摘されています。
また日本の食事は磁器や陶器、木製の食器で食べた方がおいしく楽しく食べられる、日本の伝統的な食習慣を大切にするべきではないでしょうか。

 一方、合併した旧3町地区ではいまだに、菖蒲がABS樹脂、栗橋と鷲宮がポリプロピレンなど、プラスチック製の食器を使用しています。
しかしプラスチック製食器に対して、旧久喜市の強化磁器製の食器が優れていることは明らかです。

 そこで、これらの3地区でも早期に食器の切り替えを進めるよう提案しました。
教育委員会では、「強化磁器製が優れているという認識は持っているが、食器の購入や洗浄機の設置などに多額の費用がかかるので、今後、給食審議会などで検討していく」という方針を明らかにしました。

 なお、栗橋南小学校の校舎建て替えにともない、給食室も新たに建設することになっていますが、その際に強化磁器製の食器の購入と洗浄機の設置を進めるように求めましたが、これについても今後の給食審議会で検討していくとしています。


“学校選択制”の導入の是非について審議・検討が始まります
2010/7/7

 7月5日、市議会文教委員会が開かれ、2議案がいずれも全員賛成で可決されました。

「市立小中学校学区等審議会条例」

 旧鷲宮町の小中学校と旧栗橋町の中学校が“学区の弾力化”“学校選択制”を採用していたため、合併協議では、『通学区域の弾力化については、合併後1年以内に統一』するとなっています。

 これまで学区の弾力化を取り入れて希望により学校を選択できるとしてきた鷲宮や栗橋の中学校では、30〜40人もの生徒が学区を変更して、その結果、ある中学校では入学者55名の内、男子生徒が13人しかいない(2008年度)など大きなアンバランスが生じています。

 こうした生徒数の減少、男女構成の歪みは、“学校選択制”の弊害と言えるようです。
 委員会審査の中で、私は何度も「学校選択制の評価はどのようにしているか」を質問したのですが、市の教育委員会の答弁では、まだ「学校選択制の評価は行っていない」「問題点の把握はしていない」としています。

 教育委員会としての“評価”も見解も持たずに審議会の審議にまかせるとすれば、あまりにも無責任と言わざるをえません。

 また、学校選択制を採用することによって、地域社会・住民と学校との結びつきが弱くなって、地域で支える地域の学校という意識が薄れるなどの問題点も指摘されていますが、教育委員会にも議員の中にもそうした問題意識が希薄なのはどうしてでしょうか。

 ところで、文教委員会の委員の中にもいろいろな考え方があって当然なのですが、「子どもは自分の地域にある学校へ通うことが一番良い」と言っておきながら、その一方で「学区問題に何の関心も興味もない」と、支離滅裂なことを言う議員もいたりします。

 今後、審議会としては、鷲宮と栗橋地区の学校選択制を廃止するのか、それとも新久喜市全体で学校選択制を取り入れるかを審議して、今年度中くらいに答申をまとめる予定です。
 教育委員会はこれと別に、学校長やPTAによる学区制の研究会も設置していくとしていて、今後の動きを注視していく必要があります。

 「幼児教育研究協議会条例」

 幼稚園、保育園、さらに鷲宮地区に設置されている認定こども園(幼保一元化の試行的取り組み)の役割などについて“研究協議”するために設置されます。
 当面は教育委員会からの諮問ではなくて、研究協議会として独自に幼児教育のあり方について研究し、意見を述べ合い、その結果を「報告書」にまとめていくとしています。


【一般質問】 学童保育の一元化を進める
 『声と眼』400号  2010/6/25

 新久喜市の学童保育は、久喜地区の9校が公設民営(学童保育運営協議会への委託)、菖蒲地区の3施設が公設公営、1校が公設民営(指定管理者に委託)、鷲宮地区の4施設が公設公営、栗橋地区の3校4施設が民設民営(保護者回や社会福祉法人の運営)です。
合併に際しては、菖蒲・鷲宮地区の保育料を久喜地区と同じに統一した他は、運営方式はこれまで通りになっています。
その後、市長が「学童保育の一元化」の考えを表明しました。
市は、菖蒲や鷲宮の公設公営の学童保育を、久喜地区と同じ学童保育運営協議会への委託で「一元化」していく方向で、保護者や指導員との協議を進める考えです。
他の公設民営、民設民営の学童保育は、当面は「一元化」の対象とは位置づけていません。

 しかし本来は、新久喜市内の全部の学童保育の保護者や指導員らの意見を聞いた上で全体的な方向性を出していくべきです。
それぞれの学童保育にはそれぞれの歴史や経過があって、現在の運営形態となっています。
当事者の意向を把握し、合意を得ながら検討を進めるべきです。

対象小学校 学童保育施設 児童数
久喜地区 公設民営(委託)
学童保育運営協議会
つばめクラブ 太田小学校 太田小学校敷地内独立施設 64人
さくらっこクラブ 久喜東小学校 久喜東小学校敷地内独立施設 41人
たんぽぽクラブ 本町小学校 本町小学校内 24人
あおばっこクラブ 青葉小学校 地域交流センター内 41人
あおげわくわくクラブ 青毛小学校 青毛小学校敷地内独立施設 48人
北斗キッズクラブ 久喜北小学校 久喜北小学校内 31人
久喜児童クラブ 久喜小学校 久喜小学校敷地内独立施設 70人
江面児童クラブ 江面小学校 江面小学校内 20人
清久もみじクラブ 清久小学校 清久小学校内 27人
菖蒲地区 公設公営 菖蒲学童クラブ 菖蒲小学校 菖蒲小学校内 21人
小林・栢間学童クラブ 栢間小学校 栢間小学校隣接施設 23人
三箇学童クラブ 三箇小学校 三箇小学校内 11人
公設民営(指定管理者)
運営主体は保護者会
菖蒲東学童クラブ 菖蒲東小学校 菖蒲東小学校内 31人
鷲宮地区 公設公営 鷲宮児童館学童クラブ 上内小学校 鷲宮児童館 53人
鷲宮東コミュニティセンター学童クラブ 東鷲宮小学校 鷲宮東コミュニティセンター内 39人
鷲宮中央学童クラブ 砂原小学校 元鷲宮中央保育所敷地内独立施設 32人
桜田小学校学童クラブ 桜田小学校
東鷲宮小学校
桜田小学校内 45人
栗橋地区 民設民営
運営主体は保護者会
くりっ子学童クラブ 栗橋小学校 ハクレン館(栗橋公民館) 60人
民設民営
社会福祉法人・保育園
風の子学童保育クラブ 栗橋南小学校 南栗橋集会所 43人
風の子南学童保育クラブ 34人
民設民営 ほほえみ放課後児童クラブ 栗橋西小学校
栗橋南小学校
栗橋小学校
西小学校集会施設 43人

【一般質問】 学校給食の米飯盛り付け方式の変更は夏休み明けから(久喜地区)
2010/6/18

 旧久喜市の学校給食は、米飯は給食センターで弁当箱に一食ずつ盛り付けられて配送していましたが、食べる時間にはすっかり冷めて固くなってしまっているなど、改善が求められていました。
 市議会・文教委員会などでの調査や提言も踏まえて、教育委員会は、弁当箱方式を廃止して、盛り付け方式を変更することを決めて、今年度予算にご飯茶わんの購入、食器洗浄機や食器保管庫の設置を予算化しました。
 久喜地区の小中学校では夏休み明けから、飯缶で搬送して教室で一食ずつ盛り付ける方式に変更されることになりました。

旧3町の学校給食食器も変更すべきだ

 合併した旧3町では、菖蒲町がABS樹脂、栗橋と鷲宮がポリプロピレンなど、プラスチックの食器を使用しています。
 旧久喜市でも以前はポリカーボネートなどのプラスチック食器を使っていましたが、環境ホルモン(内分泌撹乱物質
)などの危険性の指摘もあって、平成14年から強化磁器製に全面的に変更されました。
 食事は、プラスチック製ではなくて、磁器や陶器、あるいは木製の食器で食べた方がおいしく楽しく食べられる、日本の伝統の食習慣を大切にするべきだということもありました。

 プラスチック製食器に対して、強化磁器製の食器が優れていることは明らかであって、菖蒲、栗橋、鷲宮の3地区でも早期に食器の切り替えを進めるよう求めました。
 教育委員会では、「強化磁器製が優れているという認識は持っているが、食器の購入や洗浄機の設置などに多額の費用がかかるので、今後、給食審議会などで検討していく」という方針を明らかにしました。

 また、栗橋南小学校の校舎建て替えにともない、給食室も新たに建設することになっていますが、その際に強化磁器製の食器の購入と洗浄機の設置を進めるように求めましたが、これについても今後の給食審議会で検討していくとしています。

 なお私は、旧3町地区の学校給食の食器をこれから検討していく中で、お椀は日本伝統の木製・漆器製のお椀を導入するように提言しましたが、これについては価格や管理面で導入はむずかしいと答弁しました。


【6月定例市議会】 栗橋南小学校の自校調理方式を維持、調理室を設置へ
2010/6/17

 16日から、市議会で一般質問が行われていて、事実上、今の6月定例会が、合併後の初めての議会審議ですから、私たちも旧3町の状況について初めて知ることも多くあります。

 17日、1人目に登壇した共産党の石田議員(栗橋地区)は、栗橋南小学校の校舎建て替えと学校給食調理施設の改築についてを質問しました。

 栗橋南小学校の北校舎の老朽化が進んでいるので、今年度に設計を行い、来年度以降に校舎改築工事を行うことになっていて、その北校舎に設置されている給食調理施設をどうするかが課題になっています。

 旧栗橋町は、小学校の学校給食をすべて自校調理方式で実施しており、これは久喜市の全面民間委託・給食センター方式の学校給食と較べれば、きわめて理想に近い形の学校給食が実現されています。

 合併後の新久喜市の学校給食は、旧栗橋町の自校調理方式、旧菖蒲町と旧鷲宮町が小規模の給食センター調理方式をとっていますが、いずれも直営であって、旧久喜市の全面民間委託・巨大センター調理方式と大きく異なっているので、合併後に「学校給食方式の統一」に向けて検討していくことになっています。

 私たちの立場からすれば、また旧久喜市議会の文教委員会での所管事務調査の経過からしても、多くの議員は、旧久喜市の調理方式は問題が多い、栗橋や菖蒲、鷲宮地区の給食調理方式の方が望ましいという認識を持ってきました。

 当然、栗橋南小学校の自校調理方式の学校給食はそのまま維持していくべきであって、校舎建て替えに際しても、新しい調理場を設置すべきです。

 教育員会からは、将来の学校給食調理方式の検討にかかわらず、栗橋南小学校には自校調理方式の調理室を別棟で設置していく方針が明らかにされ、北校舎の建て替え工事に入る前に調理室を作る、さらに北校舎には配膳室と搬送用エレベーターを設置していく考えが明らかにされました。

 栗橋地区の自校調理方式の学校給食を維持するという教育委員会の方針を評価したいと思いますし、今後、市内で耐震対策などによる校舎の改築があった場合、栗橋南小学校と同様に自校調理方式の調理施設を設置していくべきではないでしょうか、それによって自校調理方式を漸次的に拡大していくことができると考えます。
 実は、栗橋南小学校の学校給食については、2009年7月に旧久喜市議会建設文教委員会で視察しています。
 その時には、調理室から漂ってくるおいしそうな匂いに空腹を刺激されながら、学校に配置されている栄養教諭からお話を伺って、その後で作りたてほかほかの給食をいただいたのでしたが、あの学校給食はどうしても守らなくてはならないと思いました。

栗橋南小学校の視察報告はこちら⇒

久喜児童クラブの補助金返還問題
 『声と眼』394号  2010/2/27

 久喜児童クラブの不透明経理で県からの補助金を当事者の大熊氏に返還を求めている問題については、当時大熊氏が代表を務めていた社会福祉法人春洋会との間で返還の協議をしていることが明らかにされました。
「2月中にも結論を出したい」と言っていますが、先行きはまだわかりません。


公民館の有料化、再検討すべきだ
 『声と眼』394号  2010/2/25

 市は合併後に公民館を有料化することを決定しましたが、2月に全戸配布された「新・久喜市 暮らしのガイドブック」には記載されていません。
市民にはいまだに正式に知らされないままです。

 これまで久喜市の公民館は「市などが主催・共催する行事、教育関係団体・公共的団体・社会福祉団体・公益団体の利用」は使用料を免除するという規定があり、無料で借りることができました。
しかし合併相手の菖蒲や鷲宮の公民館は有料だったため、そちらに合わせて全部を有料化することにしてしまいました。
合併でサービスの低い方に合わせたかっこうです。
議員に配られた資料によると、7月から現在の久喜市の中央、青葉、東、西の4つの公民館を有料化、障害者団体は半額となっています。
なお、使用料の減免に関わる新市の条例や規則もまだ公表されていません。

 有料化による年間の使用料収入は1000万円と見込まれています。
一方、公民館の維持管理費は年間約4000万円です。「受益者負担」を言うのならその内のどの部分を利用者に負担させるかの基準を明確にすべきです。
教育委員会は『基準はない』と言っているので、そうすると恣意的に値上げできるということになります。

 すべてを一律に有料化してしまったのもたいへん乱暴です。
たとえばカルチャースクールや趣味のサークルであれば《受益者=利用者》となりますが、ボランティアや子育て支援活動の場合は受益者は障害者や子どもになるのか、地域社会全体が受益者ではないのか、行政の足りない分野を補っているのだから免除すべきではないかなど、もっと慎重に検討すべきです。
そうした検討を行った形跡もなく、合併のどさくさで“取れるところから取る”と決めてしまったにすぎません。

 合併後にでも、これまで有料にしていた菖蒲や鷲宮の公民館のあり方を含めて、新久喜市全体の公民館の使用料のあり方を再検討すべきです。


【一般質問】 学校給食の米飯食器を変更
 『声と眼』394号  2010/2/22

 久喜の学校給食は米飯をセンターで弁当箱に盛りつけて搬送されていて、今後、教室で茶わんに盛りつける方式に変更することになっています。
できる限り早く切り替えるよう要求しました。
教育委員会では、合併後の2010年度予算に計上する方向で、早ければ夏休み明けにも変更できる見通しです。
強化磁器製の茶わん購入と食器洗浄機などの設置に2500万円の費用を予定しています。

 一方で、合併する3町は学校給食にいまだにプラスチック食器を使っています。
合併後、早期に給食用の食器を統一するように求めました。

 また、現在の強化磁器の茶わんをご飯用に使って、汁用に木製漆器のおわんを購入するように提案しました。
最近、木材産地などで学校給食食器に漆器を使うところが増えてきています。


総務文教委員会で、学校給食の見直しの要望書をまとめました
 『声と眼』393号  2010/2/10

 市議会総務文教委員会では、「学校給食の改善」と「久喜市の医療体制のあり方」についてをテーマとして1年間にわたって“所管事務調査”を行いました。この間の調査活動の総括として、学校給食の見直しについての要望をまとめ、議長を通して教育委員会に提出しました。

総務文教委員会の調査結果報告書

 近年の『食』を取りまく環境の変化により、生活習慣病の増加、不規則な食事環境、食の安全性、そして食料資源の浪費、食料自給率の低下など様々な問題が生じています。
 払たち総務文教委員会は、所管事務調査として『食育』という大きな観点から特に『学校給食』について調査研究をしてまいりました。

 視察先として、平成21年7月6日には栗橋町、9月7日には菖蒲町及び鷲宮町の学校給食の現状の調査を行い、11月9日には久喜市の学校給食の現状調査や全国農協食品(株)久喜事業所給食センターでの調査を行いました。
また、12月9日には学校給食の食材である特別栽培野菜生産地農家の現地調査を行いました。

 これら総務文教委員会において調査を重ねてきた中で、委員それぞれより出された意見や提案などをまとめました。

 久喜市は3月23日に菖蒲町、栗橋町、鷲宮町と合併をしますが、合併後の新久喜市におけるより良い学校給食の実現のために、次の項目について、久喜市教育委員会に要望することになりました。

久喜市学校給食に関する要望事項

 1.学枚給食食材の地産地消の推進について

(1) 今、食の安心安全を求める声がかつてないほどに広がっている。学校給食食材の地産地消をさらに進め、地元産、特に久喜産の食材の使用量・割合を増やすこと。
(2) 農政商工課、JA、農家、直売所等の協力を求めて、特別栽培野菜の使用拡大に努め、「規格外」の野菜も受け入れられるようにし、「地域の人の作った野菜、安心安全な野菜」を広めること。
 栗橋町では、食材を栗橋農産物直売所「フレサ」と連携、菖蒲町は農産物直売所「菖蒲グリーンセンター」と連携し使用している。
 久喜市の特別栽培野菜だけではすべての食材をまかなうことはできない。そこで、特別栽培野菜以外にもできるだけ久喜産食材の使用を拡大し、「地域で作られた野菜」を広げること。

 2.食事内容のさらなる改善について


(1) 引き続き、久喜産米の使用を続けるとともに、コシヒカリ、新米の使用を増やすこと。
 現在は、米飯が週3日となっているが、さらに米飯の回数を増やしていくこと。 
(3) 学校給食審議会においても報告があった通り、現在のステンレス製弁当箱での提供による盛り付け方式から、教室でご飯を盛り付け、お茶碗でいただく飯缶方式にできるだけ早く変更すること。
 おかず等も食事時間には冷めてしまっており、温かい食事が提供できるよう、調理時間、配送時間を遅らせるなど、できる限り改善すること。

 3.食育指導の充実について

(1) 菖蒲町、栗橋町、鷲宮町とも県からの栄養教諭が配置され、それぞれ毎日食育指導を行っている。教育委員会の栄養士の増員、県費又は市費による栄養教諭の配置を検討し、各クラスで1年に1回以上の食育指導ができるように充実していくこと。
(2) 食育指導の充実のためにも、給食時間を拡大し、子どもたちがゆとりを持って食事ができるようにしていくこと。
(3) 鷲宮町では、町のホームページに毎日の献立を掲載し、役場ロビーにおいて、学校給食展を開催し、広く情報を提供している。久喜市でも食育に役立てるため毎日の献立とともに給食の写真をホームページに掲載するなど、広く情報を提供すること。

 4.献立の作成と食材の選定について

(1) 菖蒲町、栗橋町、鷲宮町はそれぞれ教育委員会の栄養教論、栄養士が献立を作成している。久喜市でも給食献立は市の教育委員会に配置された栄養士が責任を持って作成できる体制にすること。
(2) 食材は、久喜市教育委員会で責任を持って選定できる体制にすること。

 5.今後の課題として

(1) 新久喜市では、学校給食の内容や給食費などの統一を早期に進めること。
(2) 現行久書市の学校給食の方式の見直し、再検証を進めること。

◆所管事務調査は、定例議会などで審査する議案とは別に、委員会独自に政策や事務事業についてテーマを設けて調査活動を行うものです。

★久喜市議会基本条例第25条(所管事務調査の積極的活用) 常任委員会及び特別委員会は、議会機能を発揮するため、その部門に属する市長等の事務に関する調査を積極的に行うものとする。★


学校給食の弁当箱を廃止、飯缶で搬送する方式に変更へ
『声と眼』392号 2010/1/21

 久喜市の学校給食は米飯が週3回で、給食センターで1人分ずつステンレスの弁当箱に盛りつけています。
いちおうは保温箱に入れて運ばれてきますが、食べる時間にはすっかり冷めてしまって、子どもたちは弁当箱の片方に寄って固まったご飯を崩しながら食べています。
1食盛り切りなので足りなくてもお代わりはできない、逆に小食の子はいつも残して残飯がたくさん出ます。
久喜市の全面委託・センター方式の学校給食は多くの問題点がありますが、改善できるところから取り組むべきです。
「食育」の観点からもこの弁当箱盛り切り方式をやめるよう求めてきました。

 12月に開かれた学校給食審議会で、教育委員会から、弁当箱盛り切り方式をやめて飯缶で搬送し、教室で子どもたちが茶わんに盛り付ける方式に変更する方針が示されました。
今後、茶わんの購入や保管庫の設置などの条件整備を進め、早ければ2010年中にも切り替えていく予定です。

 現在の弁当箱方式では1食あたり約17円の盛り付け料がかかっていて、年間総額では1000万円もの盛り付け料を公費から負担しています。
これとほぼ同額で全員分の強化磁器製のご飯茶わんが整備できる見込みです。

 なお、菖蒲の学校給食の食器はABS樹脂、栗橋と鷲宮はポリプロピレン製です。
合併後は久喜と同じ強化磁器製食器に変更していくべきです。


久喜児童クラブ事件も進展なし
11月市議会 猪股の一般質問  『声と眼』391号 2010/1/7

 これも9月議会から引き続いての質問です。

 久喜児童クラブの運営に関して、県から不透明な経理が指摘されて、07年度までの市への補助金1000万円を県に返還しました。
その分を原因者である春洋会前理事長の大熊氏に弁済を求めていますが、話し合いもできない状態が続いてきました。

 9月議会で、市は大熊氏に返還を求め、交渉に応じない場合には民事訴訟に踏みきる考えを表明したものの、それ以降もさらに状況を見極めるとして、「法的手段」に踏み切れていません。
市は「今後もなお進展が見られない場合には法的措置をとっていく」と答弁しました。


学校給食審議会で、米飯のステンレス弁当・1食盛りつけ方式を変更する考えが示されました
2009/12/10

 12月7日に久喜市学校給食審議会が開かれたので、傍聴しました。

 この日の議題は次の3項目でした。
(1)久喜市の学校給食についての概要説明
(2)合併後も給食費保護者負担の金額を、1市3町の現状のまま継続して2年以内に統一するという方針を説明
(3)久喜市の米飯給食の形態の検討経過の報告

 学校給食費を合併時に統一できずに、現在のままそれぞれの市町の金額を継続することについては、すでに議会では12月1日に行った一般質問でも、教育委員会の方針として明らかにされていましたが、学校給食審議会にも事前に説明するという手続きとして行われたものです。

 「米飯給食の形態について」は、この日初めて教育委員会の考えが示されました。

 教育委員会の説明は以下の通りです。

 「久喜市では米飯はステンレスの弁当箱に1食ずつ盛りつけて提供しているが、合併する他の3町は“飯缶”に入れられて教室まで配送して、教室で子どもたちが1食ずつ盛りつけている。」
 「久喜市だけが違う方式をとっているので、この方式についてもう一度検討して、調整方針が固まってきたら報告し、その際にもう一度米飯形態について審議してほしい。」
 「1食盛りつけ方式と飯缶方式、そのあたりをそろえていければいい。」

 「久喜市では現在の弁当箱の1食盛りつけ方式で、盛りつけ量を公費で負担している(1食あたり17.35円)が、県内で弁当箱の盛りつけ方式で配膳しているのは、久喜市と宮代町だけである。」
 「この弁当箱盛りつけ方式を、飯缶方式に変更することを考えており、実現する方向で考えていく。」

 現在の、給食センターでステンレスの弁当箱に1食ずつ盛りつける方式は、久喜市の全面委託による学校給食が始まった昭和52年からやってきています。
 その当時の説明では、教室で盛りつける手間がいらないので、配膳準備の時間が短縮できるから、食べる時間が長く取れる、特に低学年の児童の配膳が楽だ、ご飯の盛りつけ量が公平で、どの子にも同じ量を食べさせることができる、弁当箱をクラスごとに保温箱に入れて配送するので、熱々の状態で食べることができるなどと、いいことずくめの説明がされていました。

 しかし実際に子どもたちが食べる時間にはほとんど冷めてしまっているのが現実で、弁当箱のフタを取るとフタの裏に付いたしずくがポタポタと垂れるありさまです。
 その上、配送されている間に、ご飯が弁当箱の端に寄ってしまっていて、子どもたちは冷たい固まったご飯を崩しながら食べるなんて、情けない状態になっていたりします。
 これではせっかく秋の新米を使っても、お米をいちばんまずく食べる方法と言うしかない!

 教室で盛りつけるようになると配膳に時間がかかるというのは、給食当番の人数を増やせば他のおかずといっしょの時間で盛りつけできます。
 小学校低学年の子どもが盛りつけるのはたいへんだというのも、現在でも高学年の子どもがお手伝いに行っています。
 また子どもたち1人ずつ食べる量が違っていいわけで、1人ずつ食べられる分だけ盛ればいいので、“公平に同じ量を盛る”必要はありません。今だって、残ったおかずを競争で食べていたりします。

 議会でも給食の実態を調査してきて、まずはこのご飯の出し方、弁当箱方式を変更するべきだという意見が強く出されていました。
 教育委員会では、「できれば同じ形態で、同じものを食べて、同じ給食費にするのがいいが、できるところから、少しずつそろえていくのがいいのではないか」と説明しています。

 教育委員会もようやく久喜市の学校給食のあり方を見直す方向に立って、その第一歩として、ご飯の弁当箱方式を変える方針になったようですが、問題は弁当箱方式をいつから変更するのかです。
 合併後の来年の4月から変更できるのか、それとも1年後になるのか、まさか、2年後の給食費の統一までずれこむことはないと思いますが…。
 次回の学校給食審議会を1月21日に開催する予定で、それまでには新方式の方針が出される見込みです。


子育て支援計画も合併時に策定
11月市議会 猪股の一般質問  『声と眼』389号 2009/12/4

 「次世代育成支援行動計画」は2005年に前期計画が策定され、来年度から5年間の「後期計画」に入ります。
「後期計画」は今年度中に4市町が合同で策定作業を進めて合併と同時に統一するこちになっています。
計画の理念や課題、施策や計画の体系などは、現在の久喜市の計画をベースにしていく考えが明らかにされました。

 今後の策定作業の進め方は、1月に素案を作成し、現在の久喜市の児童福祉審議会に説明し、その後、パブリックコメントにかけて市民の意見を反映していく方針が示されました。


学校給食費、合併後も統一できない
久喜市の食材料費の仕入れは菖蒲町より1割も高い
11月市議会 猪股の一般質問  『声と眼』389号 2009/12/1

 来年3月の合併の前に、新久喜市のすべての事務事業を一本化しなければなりませんが、実際には統一できないものも多く残ります。
水道料金や下水道料金、国民健康保険税などは合併後も現在の市町ごとの金額で継続、ごみ収集・分別方式なども2〜3年以内に統一することになります。

 12月1日の市議会一般質問で、合併後の事業の統一や市民負担の見込みについて質問しました。

 これまで学校給食費は合併と同時に統一すると説明されてきましたが、結局、統一はできないという結論になりました。
合併後も現在の4市町の給食費の金額でそのまま継続し、「2年以内に統一」する方針です。
学校給食の調理方式は久喜が全面委託・センター調理方式なのに対し、菖蒲と鷲宮は直営・センター方式、栗橋の小学校は直営・自校調理方式とまったく違いますが、合併して同じ市内になるのですから、保護者負担の金額くらいは統一すべきではないでしょうか。

 現在の給食費は久喜市が中学校で4750円に対し、鷲宮町4500円、菖蒲町4200円、栗橋町4300円とかなりの差があります。
給食費保護者負担は主食、副食の食材料費にあてられますが、「4市町で副食の内容や献立、仕入れ方式も違うので統一できない」「久喜市の給食費の金額を低くすると給食のレベルが維持できない」と説明しています。
給食回数は合併後は年間185回で統一することになっているので、1食あたりの単価で較べると、久喜282円、栗橋279円、鷲宮町256円、菖蒲町250円で、久喜の学校給食は菖蒲町や鷲宮町よりも1食につき約30円、1割以上も高い食材を使用することになります。
教育委員会では「久喜市では安心安全に力を入れている」とも言うのですが、それは3町も同じことです。
なぜ久喜市の学校給食費がこんなに高いのか、久喜市の食材料費の仕入れが異常に高く、なぜ合併と同時に統一できないのか、教育委員会の説明は理解できません。

 これまで市議会の総務文教委員会などで1市3町の給食の視察や試食もしてきましたが、久喜市以外の町の給食の方が温かくおいしく食べられるというのが実感です。
合併を契機に、久喜市の全面委託・センター調理方式による学校給食を根本から見直すべきです。


合併後の学校給食のあり方は…
『声と眼』388号 2009/11/14

 久喜市と菖蒲町・栗橋町・鷲宮町の学校給食はそれぞれ調理方式が大きく異なり、合併後に「運営方針を総合的に検討する」ことになっています。

 市議会総務文教委員会では、11月9日、久喜菖蒲工業団地にある全農食品の給食センターを視察し、久喜市の学校給食を試食してきました。
委員会では合併後の学校給食のあり方について調査・研究するため、7月に栗橋町の自校調理方式の給食を視察、9月には菖蒲町給食センターと鷲宮町給食センターを視察しています。
菖蒲、鷲宮、栗橋(小学校)の学校給食はいずれも直営です。

★学校給食を食べ比べての実感。久喜では子どもたちが食べる時間にはご飯も汁もすっかり冷めてしまっているのだが、栗橋や菖蒲の給食は温かいまま食べられる。この違いは何だろう。★


久喜市の給食センターの視察と、学校給食の試食

11月9日の給食メニュー(Aコース)

黒米ごはん
(今日から新米、黒米を混ぜて炊き込んである)
パック入りのごま塩ふりかけ

ぶりの照り焼き

ミニがんもと野菜の含め煮
(ニンジン、インゲン、シイタケ、ダイコン、里芋)

田舎汁
(ちくわ、ニンジン、白菜、コンニャク、ゴボウ、小松菜、葱)
11時頃、調理器具の洗浄も終わっていました。
煮物と汁ものは同じような食材が使われていたので、上のそれぞれの中身の記載が少し違うかもしれません。  

 11月9日、総務文教委員会は10時から、市役所でまず、教育委員会から「久喜市の学校給食」についての説明を受けました。
 その後、給食センターに行って、センターの職員と栄養士さんから説明を受けた後に試食しました。

(1)小中学校14校、児童生徒は5500人、教師を含めて約6000食を1か所の全農食品の給食センターで作っています。
 あまりに量が多いため、調理時間の短縮と衛生安全(食中毒などの時に被害の拡大を抑える)のため、2コースに分けて調理しています。

 市内の小中学校全部の調理委託を、1977年から開始、最大1万食を超える給食を作っていました。
 食材料費を除いた「調理および配送・各学校における配膳員の賃金まで含めた委託料」は、年間約4億円、米飯盛りつけ料が1300万円、これを市が負担しています。
 食材料費は約2億8000万円、こちらは保護者負担です。

(2)食材は、米はすべて100%久喜産米を使用、野菜や果物は1700sで久喜産野菜の使用割合は約10%、久喜市以外の県内産野菜は4500sで約2.6%、残りすべてが海外産も含む県外産の食材ということになります。
 9月に視察・試食した菖蒲町の給食では、「菖蒲産の野菜が12〜13%、埼玉県内農産物の使用割合は20.6%」と説明されていたのと比較して、久喜市の学校給食で「久喜市内・埼玉県内産」がいかに少ないかがわかります。

(3)センターでの調理は8時くらいから開始され、10時半には調理は終了して、配送されます。
 各学校には11時くらいまでには到着して、各クラスに配膳されます。
 中学校では昼休みは12時45分から、小学校は12時35分からですが、子どもたちが配膳して実際に食べ始めるのは、小学校、中学校とも12時50分頃ですから、調理が終わってから2時間半近くも経っていることになります。

(4)久喜市の学校給食は、食器に強化磁器を使っていて、これは菖蒲、栗橋、鷲宮がいまだにプラスチック食器を使っているのに対して、大きな特色といえます。
 米飯は週に3回ですが、これはステンレス製の弁当箱に、給食センターで1食分ずつ盛りつけられて配送されます。
 給食センターと教育委員会は、「保温箱に入れて学校まで届けられるので、食べるまで温かい」と説明していますが、実際には食べる頃には完全に冷たくなっていて、フタを取ったときにフタから水が垂れるほどで、これはお米をいちばんまずく食べる方法と言って過言ではありません。
 「保温箱」が保温の役目を果たしていないのか、学校に着いて、保温箱から出してから、配膳まで時間が経ってしまうのか、理由はわかりません。

*給食センターの説明資料には「子供達にお米本来の炊き立ての美味しさを味わっていただいております」と書かれていましたが、これは事実と違います。
 給食センターの方々は、実際に子どもたちが“どんなものを、どんな状態で食べているか”、実態を知らないのでしょうか。


 他のおかずも、汁ものも冷めてしまっていて、せっかく調理員の皆さんがいっしょうけんめい作ってくれたのに、本当に残念です。

(5)ぶりの照り焼きは冷たくて固くてちょっと困りました。
 煮物が大盛りになっていたのは、議員さんたちが試食するというので、大サービスで、子どもたちの倍くらい盛ってくれたようです。
 写真ではミカンが付いていますが、本当は牛乳が付いているのですが、センターの試食では牛乳はないので、その替わりだそうです。

 実は、この日、私たちの試食開始時間は12時40分頃でしたので、この10分の差が大きいのか、または料理をセンターの中で直接盛りつけているせいか、ぶりの照り焼き以外はあまり冷めていませんでした。
 冷めてしまった料理がどんなものか、子どもたちがどんな給食を食べているのかを知るためには、子どもたちと同じ時間に、同じ条件で食べてみなければわからないのではないでしょうか。

(6)給食センターの説明では、「献立の原案作成、原材料の提案、仕入れ、調理、配送、…(略)…の完全民間委託方式」と書かれていましたが、献立は給食センター主導で作成しているようです。
 センターに3人いらっしゃる栄養士さんと、教育委員会にいる栄養士さんの役割分担はどうなっているのでしょうか。

 菖蒲でも、栗橋や鷲宮でも、献立は町の栄養士が全責任を持って作っていて、しかも栄養士さんや栄養教諭が学校の現場にいて、各学校を回っているのですが、久喜市はかなり違うようです。

(7)合併したら、菖蒲や栗橋、鷲宮の学校給食のよいところを取り入れて、久喜の学校給食のあり方を根本的に変えていくことが課題です。
 そのためにも、今後も、それぞれの学校給食を食べ比べていく必要があると思います。

他の議員による給食センターの視察と試食の記事

春山議員のブログ 「総務文教委員会・所管事務調査 【学校給食】」 H21.11.10    「自校式’学校給食・・・栗橋町」   H21.7.12
そのべ議員のブログ 「1市3町の学校給食を視察して」

久喜児童クラブの補助金返還請求、いまだに返還されない
『声と眼』368号 月市議会 猪股の一般質問 2009/11/13

 昨年、久喜小、江面小などの学童保育を委託してきた“久喜児童クラブ”の不透明経理が発覚し、県からの補助金1350万円の返還が求められました。
市は全額を県に返還するとともに、それらの学童保育を公設に切り替え、他の小学校と同様に学童保育運営協議会に委託を変更しました。

 市では返還した1350万円について、原因者である児童クラブ代表の大熊氏に請求しましたが、1年以上経過した現在まで返還されていません。
市ではこれまで長引いた理由を、「相手方も返還の協議に応じると言っていた」と説明しているのですが、実際には話し合いもできず、時間だけを空費しています。
市では今後、民事訴訟に訴えていく方針ですが、いったいいつになるか…。
市の取り組みが遅すぎると言わざるをえません。

【関連記事】 “不適切な運営”で学童保育委託替え 『声と眼』352号 2008/3/6


子育て応援特別手当も執行停止
『声と眼』387号 2009/10/26

 政府が自公政権の決めたばらまき補正予算の見直しを進める中で、「子育て応援特別手当」1254億円についても執行停止の方針が決まりました。

 久喜市では9月市議会に提出された補正予算に3〜5歳の第2子以上の子ども1700人に3万6000円を支給するための経費6467万円が計上されています。
本来ならこの部分は削除して補正予算を作り替えなければなりませんが、事務作業が間に合わないという理由でこのまま可決し、11月議会で改めて減額補正の手続きを取ることになります。

 この他にも経済危機対策のための公共事業費として全国では15兆円、久喜市分だけでも2億円もの補助金交付が決定されていました。
久喜市はこれを公用車の買い換えや公共施設の地デジ対策、道路補修などにあてる予定でしたが、この一部についても執行停止となる見込みです。
いずれも当初は計画していなかったのが、国のタナボタ補助金が急に決まって『何でもいいから』とムリに使い途を探したような事業がほとんどです。

一般会計補正予算に「反対」しました

 一般会計補正予算に計上された「子育て応援特別手当」は、もともと自公政権による選挙対策にすぎませんでした。
私は、計画性も継続性もないばらまき政策と批判して反対しました。


9月議会最終日、一般会計補正予算に「反対」しました
2009/10/24

 9月23日、定例市議会が閉会しました。
 議案の討論・採決で、私は「一般会計補正予算に反対」の討論を行いました。

 今回、一般会計補正予算に、大地の猪股の他、共産党が「反対」しました。
 (共産党の反対討論は、合併のための経費を含んでいるという理由でした。)

一般会計補正予算に対する、猪股の反対討論の全文
(実際には少し、言い回しが違います)

 政府が自公政権の決めたばらまき補正予算の見直しを進める中で、「子育て応援特別手当」1254億円についても執行停止の方針が決まりました。

 3〜5歳の子ども、久喜市の場合、1700人に3万6000円を支給するための経費6467万円が計上されています。

 そもそもこの子育て応援特別手当なるものは、20年度の補正予算で定額給付金とセットでまさに選挙対策のばらまきとして進められたものでした。
しかしその経済効果、一説ではその1%にも満たないと分析されていた消費拡大効果、実際にはそれがどれ程のものであったか、まったく検証のないまま、前政権の最後の補正予算で決まっていたからというだけで、2年目の定額給付金が実施されようとしていたわけです。

 しかも、子育て応援というならば、少子化対策として、継続的な制度政策として確立すべきですが、これは今現在の3歳〜5歳の年齢にいる子どものいる家庭に対してだけ、今回限り支給するというものですから、政策としての理念も、制度としての継続性もありません。
これがばらまきといわずして何でしょうか。

 鳩山政権がこれの執行停止を決めたのは当然であって、本来なら、地方自治体の混乱を招かないように、もっと早くに白紙撤回を打ち出すべきものでした。

 私は、計画性も継続性もないばらまき政策である子育て応援特別手当に反対ですので、今回の一般会計補正予算に反対します。

子ども医療費無料の範囲を拡大、「通院は小学校卒業まで無料化」
『声と眼』386号 2009/10/1

 現在、久喜市の子ども医療費の無料制度は「入院は中学校卒業まで、通院は小学校就学前まで」が対象です。
一方、3町では通院は「小学校就学前まで」で同じですが、入院費無料の範囲が菖蒲町が小学校卒業まで、栗橋町は小学校就学前まで、鷲宮町は中学校卒業までと差があります。
合併協議の中では、3町を現在の久喜市に合わせて引き上げて、「入院は中学校卒業まで、通院は小学校就学前まで」とすることに決定していました。

 ところが8月の市長選挙で、田中市長が突然、「通院を小学校卒業まで拡大する」というマニフェストを発表し、9月議会の市長の所信表明演説でも「子どもの通院医療費の無料化を、小学校卒業までに拡大」すると明言。
さらに各会派からの代表質問の答弁で、「来年1月から実施」「新市においても実施するよう3町と協議している」と答弁、合併前に実現する方針を明らかにしました。

 実は、子ども医療費無料化の拡大については、議会では以前から何度も取り上げられてきていました。
今年の2月議会でも議会からの要求に対して、田中市長は「その考えはない」という答弁を繰り返していました。
また大きな財政支出を伴う制度変更は普通は年度当初から開始するのが通例で、今回のように年度途中の1月から、しかも方針変更を表明してわずか3か月で実施に移すというのもあまり例はありません。

 そうした異例の唐突な方針変更ではありましたが、今回の子ども医療費の無料範囲の拡大は、これまでの議会でのたび重なる要求と政策提言にようやく応えたものといえます。


【一般質問】 太東中学校の校庭は全面整備を進めるべき
9月議会、猪股市議の一般質問 『声と眼』386号 2009/9/30

 太東中学校の校庭は大きな石や岩(!)などが埋まっていて、雨の後などに表面に出てきたりしてたいへん危険です。
造成時に工事残土か産業廃棄物が埋め立てられたらしいのですが、これまでは学校の努力で除去し整地してきました。
やっと今年6月議会の一般質問で取り上げられて、7月臨時議会で急遽、4200万円の補正予算を付けて野球場やサッカーコートの部分を整備することになりました。
しかしそれではテニスコートやバスケットコートの部分は取り残されることになってしまいます。当然ながら生徒や保護者からは全部を整備してほしいという声があがっています。

 そこで今回の一般質問で、テニスコート部分も含めた校庭の全体を整備するよう求めましたが、教育委員会はこのまま一部だけの整備で進める計画です。
教育委員会では「テニスコート部分は比較的良好な地盤面である」と言っているのですが、実際にはコート内にも石ころが埋まっているのが見えており、「良好」と言えるような状態ではありません。
これまで長い間、生徒たちにはひどい校庭の状態でガマンさせてきたのですから、一部だけを取り残すのでなく、全体の整備を進めるべきではないでしょうか。


子育て「特別手当」どうなる?
『声と眼』385号 2009/9/24

 補正予算に「子育て応援特別手当」として、3〜5歳の子ども1700人に1人あたり3万6000円を支給するための経費 6467万円(支給額6120万、事務費340万)も計上されました。

 これは麻生内閣が「経済危機対策」の名目で選挙前に矢継ぎ早に打ち出した現金ばらまき政策の一つです。
20年度2次補正予算での定額給付金や子育て「特別手当」支給は景気対策としての効果はきわめて限定的でした。
にもかかわらず解散直前の国の補正予算に1250億円を計上し、全国では330万人に3万6000円ずつを今年1回限りで支給することを決定しました。
全国の自治体でも国の補助金をあてにして予算化しています。

 民主党のマニフェストでは、1回限りの「特別手当」でなく、来年から「子ども手当」を創設して中学卒業まで1人あたり年額31万2000円を支給するとしています。
一方で鳩山政権発足後に、補正予算の一部執行停止が打ち出されました。

 各自治体では補正予算をそのまま提案していますが、政府の対応によっては実際の支給がどうなるか微妙(?)とも言われています。


鷲宮町の学校給食センターの視察でわかったこと
2009/9/15

 9月7日、総務文教委員会で、菖蒲町学校給食センターを視察した後、午後からは鷲宮町の学校給食を視察に行きました。

(1)鷲宮町の給食も菖蒲町と同じく、「直営・センター方式」ですが、第1センターが1974(昭和74)年に建設され、その後の人口急増にともなって、1983(昭和58)年道路をはさんで隣接地に第2センターを建設し、したがって建設から35年と26年もたっていて、かなり老朽化しています。

 現在は第1センターで小学校5校の2000食分、第2センターで中学校3校の1000食分を調理しています。

(2)2つのセンターをいっしょに運営されていて、所長と係長、調理職員が21名(正職員7名、食卓と臨時職員が14名)、栄養教諭が1人、栄養士2人が配置されています。

 栄養教諭、栄養士は3人とも県職員で、3校の小中学校に所属していますが、午前中は給食センターで調理指導にあたり、午後からはそれぞれの所属の学校だけでなく、町内の全部で8つの小中学校を回って、子どもたちの給食指導・栄養指導にあたっています。

 献立も3人で1か月分ずつ交代で分担して原案を作成した後に調理員と協議し、また各学校の給食担当の主任者会議で決定していきます。

 このことは何を意味するか。

 それは菖蒲町や栗橋町と同様に、子どもたちの給食を食べる現場と調理の現場の両方を知っていて、その上に給食指導にあたる先生が、町の学校給食全体に責任を持つ形になっているわけで、これが久喜市の学校給食と最も異なるところであり、久喜がいちばん学ぶべき点でもあります。

学校給食の安心安全を守る給食センター

(3)給食の食材料は、「安全で安心できる食材」を毎月の物資選定会議(メンバーは所長、栄養教諭、栄養士、教育委員会から全部で6名)において選定しています。

 選定基準は、「県内産、国内産、外国産の順」で、安全性の確認は「物資選定会議時に、産地や内容配合表等の書類と現物により確認」していると説明されました。
 ということは、(あえて質問で確認してみたのですが)行政・教育委員会がすべての給食食材の産地や内容を把握しているということになります。

 久喜市は全農食品の給食センターで、食材も全農食品を通じて購入・納品されているわけですが、はたして市の教育委員会ですべての食材の産地や内容を把握できているでしょうか。

(4)鷲宮の副食の食材は、鷲宮町立学校給食センター給食用物資納入業者17社から購入していて、その内5業者は町内業者とのことです。

 地場産の食材の使用にも積極的で、米は全量が鷲宮産を使用、副食には毎月1回から7回くらい鷲宮産の野菜を使用していますが、全量を鷲宮産でそろえるのがむずかしいため、鷲宮産の野菜使用率としてはまだ4%くらいと言っていました。

(5)給食センターでの調理開始は朝の8時、調理終了が11時頃で、各学校への配送は第1便が11時10分頃に出発し、各学校への到着は11時半〜12時近くだそうです。

 久喜市でも菖蒲町でも学校給食センターでの調理終了は10時半ごろですから、給食時間の2時間前ということになりますが、鷲宮町では11時に終了ということは30分ほど遅く設定していることになります。

 調理終了から食べ始めるまでの時間はできるだけ短い方がいいわけで、この30分の違いは大きいのではないでしょうか。

学校給食が「食育」政策の中心を担っているという自覚

(6)鷲宮町の学校給食センターは単なる「調理場」ではなくて、教育の一環として、学校給食をさまざまな点でリードしています。

・《栄養指導》…栄養教諭と栄養士とはチームを組んで、小学校は全部の学校で、中学校は希望により、特別非常勤講師として、授業の中で栄養指導・給食指導にあたり、各学年ごとにテーマを決めて実施しています。

・《学校訪問》…給食センターの職員が各学校、各クラスを訪問し、児童生徒と交流し、給食に関する質問に答えます。

・《ふれあい給食》…毎月19日の「給食の日」児童生徒と給食センターの職員が会食し、いっしょに給食を食べる機会をもっています。

・《給食内容の充実》…リクエスト献立、行事食献立、郷土料理、世界の料理、我が家の自慢献立、思い出給食、選択デザート、地場産の活用、個別対応(アレルギー食)
 特にアレルギーへの対応については、現在は小学校で38人、中学校で12人のアレルギーをもつ児童生徒を全部把握していて、アレルギー物質を含む食材の配合表・献立表を作成して保護者に配布し、たとえば小麦アレルギーの子の場合はパンの日に家から米飯を持参してもらうなどの対応を取っています。
 さらに一部のアレルギーについてですが、卵アレルギーに対して卵不使用パン、卵使用のデザートをゼリーに変更するなどの代替食を出しています。

・《試食会》…PTAや各種団体による試食会、6月19日には希望者を一般募集しての試食会も実施している他、PTAの調理講習会も実施しています。

・《給食主任者会議》…毎月、各学校の給食主任者会議を開いて、残滓量の把握や、献立の反省・献立の内容検討や急速に関する諸協議を実施しています。
 またセンター職員が各学校の学校保健委員会にも出席して給食の報告をします。

・センターでは、献立表だけでなく、「給食だより」「盛りつけ表」「食育だより」も作成して各学校に配布しています。
 さらに加えて、その日の食材の現物や資料などを各学校に掲示したり、ホームページにも毎日の献立写真を掲載、6月の食育月間には役場ロビーで「学校給食展」を開催して給食の啓発パネルを掲示しています。
 これらの取り組みは、学校給食センターが町の「食育」行政の中心を担っているという自覚に基づいた、給食センターからの積極的な情報発信と言えるでしょう。
 学校給食に関しての、これほどの積極的な情報発信は、他にあまり例がないのではないでしょうか。

鷲宮の学校給食献立表 鷲宮町の学校給食メインページ

(7)鷲宮町では給食の試食はできなかったのですが、この日の視察でわかったことが一つあります。

 それは、菖蒲町も鷲宮町も、形の上では久喜市と同じ共同調理方式の給食センターなのですが、久喜市の学校給食と最も違うところは、単に“調理を行っている場所”というにとどまらず、学校給食を通して、子どもたちの食育を担いリードしていることだと確信できました。

 学校給食センターの運営を町の直営で行っていて、町行政がその全責任を持っているからこそ可能となっているのだということも、わかったように思います。

 そしてまた、鷲宮町の給食センターは老朽化が進んでいて、改築、あるいは学校給食方式の見直しが課題とされているのですが、合併後の新・久喜市において、絶対に鷲宮町の学校給食を委託にしてはいけない、理想は栗橋町のような自校調理方式なのですが、少なくとも現在の「直営」方式だけは守らなければならない、久喜市の学校給食の方式をこそ見直さなければならないのだという確信ももつことができました。


菖蒲町と鷲宮町の学校給食センターを視察しました 《その1》
2009/9/11

 久喜市議会は常任委員会で、定例会の議案審議の他に、委員会が主体性をもって政策を研究・検討するため、それぞれのテーマをもって“所管事務調査”を行っています。
 総務文教委員会は昨年までの建設文教委員会の時から、久喜市の学校給食についての調査を継続してきました。

 来年3月に1市3町で合併を予定していますが、4市町の学校給食は、その方式、給食内容が大きく違っていて、合併後すぐには学校給食の方式の統一はむずかしいため、その後に時間をかけて統合に向けて検討していくことになっています。
 そこで特に6月議会中に総務文教委員会で相談して、合併を予定している栗橋町、菖蒲町、鷲宮町の学校給食を研究して、久喜市の学校給食とどう違うのか、それぞれの学校給食の特徴や将来に向けて生かすべきことは何なのか、統合するとすればどのような方式が望ましいのか、将来的な学校給食の統合に向けてその課題を考えていくことにしました。

菖蒲町、直営・センター方式の学校給食を試食

 まず7月には、直営・自校調理方式の栗橋町の学校給食の視察と試食を行いましたが、9月7日、今度は菖蒲町と鷲宮町の学校給食センターに行きました。 


【右上のお皿】
 エビシュウマイ、 クキワカメのサラダ(クキワカメ、キュウリ、モヤシ)
【右下】
 八宝菜(豚肉、ウズラ卵、イカ、ニンジン、ハクサイ、タマネギ、チンゲンサイ、ホシシイタケ、ネギ)
【9月7日の給食の時間の校内放送原稿】
『今日の献立も食が進むように、さっぱりしたクキワカメのサラダを組み合わせました。
     クキワカメというのは、わかめの中央のかたいところや茎のところをいいます』

(1) 菖蒲町の学校給食は、小学校5校935人、中学校2校550人、合計7校1485人の給食調理をすべて、「直営・センター方式」で実施しています。

ラッキー!  私のだけ、
ウズラの卵が4個入ってました

 最初の菖蒲町立学校給食センターは、昭和58年に久喜菖蒲工業団地内に建設されましたが、老朽化のため平成14年に給食センター改築検討委員会を設置、18年1月から新しい学校給食センターで給食を開始しました。

 新しい学校給食センターは町役場庁舎の隣接地に建設され、鉄骨造り2階建て1825u(調理場は1階部分1334u)、ドライ方式の施設で、工事費は8億2500万円、調理能力は1日最大3000食です。
 職員は、県職員の栄養教諭1名、町職員の事務員2名、調理員17人(内、13名は臨時職員)、他に各学校に配膳員として1〜2名を配置しています。

 給食費は平成6年から、小学校1か月3600円、1食あたり220円、中学校1か月4200円、1食あたり250円で、15年間にわたって据え置かれています。

(2) 米飯給食は週3日で、米は全量を菖蒲産米を使用し、センターで炊飯しており、週2回のパン、月1回のメンもいずれも町内の製パン業者、製麺業者です。

 副食食材は町登録業者21業者の見積もり合わせにより購入していますが、この内、野菜・果物を中心に9業者は町内業者であり、すべて当日の朝にセンターに納品されます。

 野菜などの地産地消にも積極的に取り組んでいて、地元の胡瓜組合と農産物直売所「菖蒲グリーンセンター」と連携して、キュウリを中心にタマネギ、ジャガイモ、ナス、ホウレンソウ、イチゴ、ナシ、菖蒲ミソなど20年度は1819sを菖蒲産でまかなっています。

 米は14910s(100%)、米を含めた菖蒲産農産物の使用割合は32.4%。
 米を除いた野菜などの農産物の割合は、菖蒲産では12〜13%、埼玉県内農産物の使用割合は20.6%となっています。

温かくておいしい学校給食、久喜との違いは何か

(3) 調理の流れは、朝6時半、米の洗浄から始まって炊きあがるのが10時20分ごろ、副食は8時半ごろから下処理が始まって10時30〜40分ごろにできあがって、その後、各学校に配送されて、各学校への到着は第1便が11時頃、第2便が11時半ごろです。
 したがって、子どもたちが給食を食べ始めるのは12時半過ぎからですから1時間くらい早く学校に着いていることになります。

 実際に食べるときにご飯やおかずが冷めてしまっているのではないかと心配したのですが、教育委員会や給食センターの方は、大きい食缶のままなので冷めることはない、温かく食べられると説明されていました。

 久喜市の学校給食はご飯もおかずも汁さえも、食べ始めるころにはすっかり冷めてしまっているのが実態なので、その違いはどこにあるのだろうかと考えてしまいます。
 (少なくとも、ご飯は、久喜のように1人分ずつ小さなアルミの弁当箱に入れて配れば冷めた上に水滴も垂れておいしいはずはありません。やっぱりご飯くらいは、菖蒲町のように大きな食缶で配送して、食べる直前に盛りつければ温かいままで食べられるということでしょう)。

(4) 久喜市の学校給食と比べてもう一つうらやましかったことは、栗橋町でも、またこの後に訪問した鷲宮町でもそうでしたが、栄養教諭が学校に配置されていることです。

 菖蒲町では県職員の栄養教諭が菖蒲小学校に配置されていて、献立を作成するとともに、午前中の調理終了後は菖蒲小学校を中心に各クラスの給食指導・栄養指導、理科や家庭科などの教科の中で食育の授業も担当しています。
 つまり、栄養教諭の先生が献立を作って、学校給食センターの調理の現場で調理員さんたちと話し合いながら調理も指導し、調理の後は学校で子どもたちと直接に接しながら、子どもたちといっしょに給食を食べながら子どもたちの食べるようすも見聞きしていて、献立作りに反映している、さらに学校現場で食育の授業も担当しているということになります。

 久喜市では全農の給食センターの職員である栄養士と教育委員会の栄養士が献立を作っていて、ということは、献立作りと調理の現場と、子どもたちが給食を食べる現場とが切り離されてしまっているわけで、これを一体のものとして結びつける必要があるのではないでしょうか。

(5) 菖蒲町の学校給食に関わる予算は、給食費収入が7028万円、食材費を含めた支出は2億390万円、食材費を除いて人件費とセンター運営費は1億3360万円です。

(6) 栄養教諭の先生は、毎日の給食の時間に放送で流す内容も考えてくれています。(下に、9月の何日分かを抜粋してみました)。
 子どもたちへのやさしい語りかけの言葉と、どうしたらおいしく食べてもらえるかを考えた工夫が感じられるではありませんか。

  2日(火) 今日から2学期の給食が始まりました。1日目の今日は夏野菜のカレーです。町内産のナスを使って作りました。もりもり食べてくださいね。
  8日(火) 今日の鶏肉のハーブ焼きはいかがですか? いつものと一味違うでしょう? ハーブの組み合わせを変えてみました。いかがですか?
  9日(水) カツオには初夏の初がつおと秋の戻りがつおの2回、「しゅん」があります。今日はそのカツオを立田揚げにして、タマネギソースであえました。いかがですか。
 15日(火) 今日のヘルシーチンジャオロースーは、きのこをたっぷり使っています。いつものチンジャオロースーとは一味違っておいしいでしょう。もりもり食べてくださいね。
 16日(水) 今日の給食にはダイコンがいっぱい使ってあります。どのように料理されているかわかりますか? まずミソけんちん汁の具に使ってあります。それからハンバーグのソースに使ってあります。それから、煮物に切り干しダイコンを使っています。いくつ見つけられましたか?
 18日(金) 明日、19日は食育の雛ので、今日はご飯に魚料理、煮物といった組み合わせにしてみました。そして今日のご飯ははつがげんまいというお米を加えて炊きあげました。いつもよりかみごたえがあるでしょう。よく噛んで食べてください。


総務文教委員会で、栗橋町の学校給食を視察・試食
2009/7/6

 7月6日、総務文教委員会で栗橋町・南小学校の学校給食について視察し、試食してきました。

 南小学校は区画整理による新興住宅地の中に位置し、児童数は750名、昨年は800名を超えたそうですが、今後は児童数は減少していくと予想されています。

 栗橋町の小学校3校は自校調理方式で、この南小学校の調理室は昭和44年に設置されました。
 他に、西小学校の調理室は昭和61年、栗橋小学校の調理室は昭和59年の建設ですが、いずれも校舎増築に合わせて設置されたものです。
 調理員は3校とも正職員が1名、臨時職員が3名〜7名で合計で4名〜8名、全部で19名です。

 学校の中に調理室がある自校調理方式ですから、調理時間には余裕があって、調理開始は10時です。
 もちろん調理員はその前から下ごしらえなどにかかっていますが、揚げ物や焼き物は10時から、煮物は11時から、汁物等は11時30分から調理にとりかかります。
 児童に温かい料理を提供するため、児童の給食開始時間から逆算して調理開始時間を決めていると説明していましたが、考えてみればこれはあたりまえのことです。

 この日、私たちは調理室を外から見学したのですが、周辺の校舎の中にはおいしそうなにおいが漂っていて、子どもたちはこのにおいをかぐだけで給食を待ちきれなくなるだろうなと思いました。

 実際、私たちは放送の「いただきます」の声よりも少し遅く12時半くらいに食べ始めたのですが、ご飯もおかずも温かくて香りが立ち上っていました。

 ひるがえって久喜市ではどうでしょうか。
 久喜市の学校給食は10時半ごろには調理が終わって、配送トラックに乗せられて、11時過ぎには学校に到着しています。
したがって、ご飯もおかずも冷たいのがあたりまえ、汁物さえもぬるくなってしまっているのが実情です。
 このことは昨年、建設文教委員会で久喜市の学校給食を試食した際にも、教育長にも申し上げ、建設文教委員会の報告書でも触れたところです。

学校に専任の「栄養教諭」や「栄養士」がいる!

 南小学校には県職員で「栄養教諭」1名が配置され、西小学校と栗橋小学校には兼務で1人の「学校栄養士」がこれも県職員で配置されていて、献立はこの2人で毎月交代で作成します。

 栄養教諭や栄養士の仕事はもちろん、単に給食の献立作成ではなく、子どもたちへの給食指導を行うことです。
 家庭科や保健体育、学級活動などの時間に授業として学校給食や「食」について勉強したり、給食の時間にも各クラスを回ってその日の献立や栄養の説明、箸の持ち方や食べ方の指導をしながら、子どもたちがどのように食べているか、その日の献立の人気ぐあいや残していないかなどを見て回ります。

 久喜市の学校給食との2つ目の大きな違いがここにあるといえます。

久喜市では栄養士は教育委員会と全農食品の給食センターに一人ずついて、小中学校全部の献立を作っています。
 事実上、14校の小中学校の現場を回る余裕はないといっていいでしょうし、児童生徒への給食指導を行うことは不可能です。

 栗橋町では、こうした栄養教諭や栄養士が学校給食の現場にいて、子どもたちと直接に接しながら学校給食を教育の一環として進めているわけで、授業で各クラスに入るのは年間最低でも2時間、5・6年生や1年生のクラスには年間で40時間は入ると言われていました。
 その他にさらに給食の時間にクラスを回っているわけで、その回数・時間は計算できないそうです。

 この日、私たちに説明してくれたのも、南小学校にいらっしゃる栄養教諭の先生でした。

 給食は、調理が終わるとすぐに調理員が各クラスの前まで運び、クラスの給食当番が盛りつけをして食べて、食べ終わったらまた調理員さんが教室の前に置かれたワゴンを調理室まで運んできます。

地産地消、栗橋産の米・野菜

 主食は米飯が週3回、パンが週1回、メンが週1回で、米は全量が栗橋産米のコシヒカリ4割、ニホンバレ6割のブレンドです。
 副食食材は栗橋町学校給食運営委員会で契約している20業者から直接購入で、その内15業者が栗橋町内の業者、特に南栗橋農産物直売所「フレサ」と連携して、できるだけ町内産の野菜を利用しているとのことです。
 町内産野菜の利用は昨年から始まったばかりですが、昨年はダイコン、長ネギ、ハクサイ、ほうれん草、ニンジン、小松菜など542s、今年はタマネギ、ダイコン、ジャガイモ、フキ、なす、ピーマンなどすでに345sを直売所から購入しています。

 この直売所「フレサ」は南小学校の正門前にあって、まさに“見える食材”となっています。

 その他、西小学校では10年前から学校農園で取れたジャガイモやサツマイモを給食に取り入れていましたが、昨年から栽培品目を拡大しているそうで、こうした取り組みも地元密着の自校調理方式だからこそできることといえます。

野菜の色と形、歯ごたえに感動!

 この日の献立は、主食がむぎごはん、おかずはマーボーなす、ひややっこ、こんにゃくサラダでした。
 マーボーなすは乱切りの大きめに切ったなすに挽き肉たっぷり、サラダはニンジンやピーマン、カリフラワー、ブロッコリーの鮮やかな色と形、それに野菜の歯ごたえがしっかり残っていて、盛りつけの直前に食感の中でハムを混ぜ込んでいました。

久喜では、私自身がこれまで何回も試食してきて、見てきている限り、煮物でも汁ものでも、野菜はほとんど煮くずれていることが多いと思います。

 衛生面を考慮して、ドレッシングの小びんはクラスに1本ずつで、余ったらそのまま廃棄しているそうで、これは少しもったいない!
 残滓の量は把握していないということでしたが、「多いときで、5%〜10%かな」と言っていました。

 給食の中身については久喜市の学校給食と比較して、栗橋の子どもたちが本当にうらやましい限りでしたが、食器は久喜市が強化磁器製でちゃんと重さのある食器なのに対して、栗橋町はポリプロピレン製でした。
 給食の中身にこれだけ気を使っているのに、食器がプラスチックのままというのは、食習慣や安全性の面で疑問が残りました。

 久喜の食器は、皿などは強化磁器ですが、米飯はアルミの弁当箱に入ってきます。
 この弁当箱のおかげで、蓋を開けると水滴が垂れる、ご飯は冷たい、子どもたちは掌に弁当箱を載せて食べているので茶碗が持てなくて変な食べ方になります。
 この弁当箱だけは何としてもやめてほしいと思っています。


中学校の給食は民間給食センターへの委託

 栗橋町では小学校の給食は自校調理ですが、中学校2校の給食は全面委託で、委託先は行田市内の産業給食を行うために設立された「行田給食センター」です。
 献立は町の臨時職員の栄養士さんが作っていますが、新しいメニューなどはセンターの方から「できない」と言われることもあるそうで、小学校の給食とのアンバランスにちょっとさびしく感じてしまいました。


学校給食に関する「所管事務調査」

 総務文教委員会は6月議会で、休会中に「所管事務調査」として学校給食について調査することを決定しています。

 従来は常任委員会は市長などから提出された議案を審議するのが中心でした。
 しかし本来は議会は立法機関ですから、みずから市の行政について調査し、審議して政策形成を進めていく責務を負っています。

 特に6月議会で可決された議会基本条例第25条では「常任委員会及び特別委員会は、議会機能を発揮するため、その部門に属する市長等の事務に関する調査を積極的に行うものとする」と規定しました。

 総務文教委員会はその所管事務調査として、学校給食のあり方について調査していくこと、特に、合併で1市3町の学校給食を将来的にどう進めていくのかを検討するために、久喜市以外の学校給食の実態について調査することにしたもので、今回はまず栗橋町の学校給食、9月には菖蒲町と鷲宮町の学校給食を調査することにしています。


太田小学校の校庭、早急に改修を
2009年6月市議会 猪股の一般質問 『声と眼』382号  2009/7/5

 太田小学校の校庭にスプリンクラーが17か所設置されていますが、その吹き出し口が地面から突き出してしまっています。
砂が雨や風によって流出してしまったためで、ひどいところは10p以上も高くなっていました。
4月に教育委員会に行って対応を求めました。その後、応急的な措置として吹き出し口のフタを交換したりまわりに盛り土をしてなだらかにしましたが、校庭のあちこちに小さな山があるような状態になっています。
また砂が流出してしまえば同じ状態に戻ってしまいます。危険でもあり早急に改修するよう求めました。

 教育委員会では当面、今年中に吹き出し口のまわりを樹脂マットで覆う工事を行い、その後の経過を見ながら対策を講じていくと答弁しました。
しかしそれだけでは抜本的な改修にはなりません。なるべく早い時期に、スプリンクラーを敷設し直すか、吹き出し口を切り下げたり、校庭に砂を入れて平らにすることなどを検討して恒久的な改善をはかるべきです。
今年の国の緊急経済対策の交付金の活用も検討するよう求めました。


 太田小学校の校庭に設置されているスプリンクラーの吹き出し口が地面から突出してしまっている問題、これについては4月2日と5月21日のブログ(「変」なものの写真館)、ホームページには4月3日に掲載してきました。

5月21日のブログへのリンク 4月3日のホームページへのリンク 

 今回一般質問の通告をするために5月20日に現地を再確認にいったところ、以前は突出していたスプリンクラー吹き出し口のまわりを土を盛り上げてなだらかな山になっていました。

 吹き出し口が突出しコンクリートが露出していた状態はとりあえずは改善されたのですが、これでは校庭のあちこちに小さな山がある状態になっていて、抜本的な改善とは言えません。

 教育委員会では、これから吹き出し口のまわりにさらにゴム(樹脂?)製のマットで囲って危なくないようにする、市教育委員会の予算で対応する、それは3〜4年くらいの耐用年数なので、その経過を見ながら抜本的な対策をはかっていくと答弁しました。

 「抜本的な対策」というのは、スプリンクラーが老朽化しており、校庭が全体的に低くなってしまっているので、スプリンクラーの吹き出し口を切り下げて、それに合うように土(砂)を入れて平らにする、またはスプリンクラー自体を敷設し直す、そのどちらの方法がいいのかを検討するということでした。

 現在はとりあえずの対応策がとられた状態ですが、3〜4年間はこのままの状態で、その後に「抜本的な対策」をとるというのでは問題の先送りです。
 なるべく早く恒久的な改善をはかっていくよう求めました。


太田小学校の校庭の改善について、教育委員会の話
2009/4/3

 太田小学校の校庭に設置されたスプリンクラー。
その吹き出し口が校庭のあちこちに10か所以上あるのだが、まわりの土(砂)が吹き飛ばされたか、流されたかして、吹き出し口が、突き出してしまっている状態。

こちらの写真をご覧ください

 昨日、ブログに写真を掲載して、改めて今日の昼過ぎに教育委員会教育総務課長の話を聞いてきた。

 今日の朝、私のブログを見て、課長らが太田小学校の校庭現場を見てきていたので、状況は把握しているらしかった。

 そこで課長の認識は以下の通りであった。
(1)確かにスプリンクラーが突き出しているが、まわりの砂を集めて平らにしているので、特に突き出してしまっているのは1か所くらいかな。
(2)これまで学校から、何とかしてくれと言ってきたことはない。
(3)子どもがそれに引っかかってケガしたことはない。
(4)学校でもまわりの砂を寄せて平らにしているので、今後もそうしてもらう。
(5)砂が飛んでなくなってしまっているので、全体に砂を入れるとか、スプリンクラーを切り下げるとかすると、何千万円もかかるのでできない。

 学校側が、改善の予算も付けてもらえないで、いっしょうけんめいまわりの砂を寄せてできるだけなだらかにして、子どもたちがケガしないように努力しているのは、現場の状況からも見て取れる。
 しかしそれはスプリンクラーのまわりを小さな山にしているだけで、少し風が吹いたり雨が降れば、すぐにまた同じ状態に戻ってしまう。

 さて、(2)についてだが、現場を預かる学校側が、校庭の改善のために何とかしてくれと言ってきたことがないというのは本当か。
 また(3)子どもがケガをしたこともないというのは本当か。
 課長や担当者が聞いたことがない、あるいは引き継ぎ事項にも入っていないということなのか。(課長は今年4月からここに来たばかりだ)。

 上の(5)は、私が「スプリンクラーのまわりだけ一時的になだらかにするだけじゃなくて、校庭全体に重たい砂を入れて固めるとかしないと、全体が平らにはならない」と言ったのに対して、「何千万円もかかる(からできない)」と口走ったのだが、見積もりを取ったわけでもない、やりたくないために財政を持ちだせば引っ込むだろうという、お役人らしい言い訳ではある。
 砂を入れて固めるのに「何千万円もかかる」かどうかは、後で別の場所で確認しよう。

 教育委員会としては、現場の学校から何も言ってきていないから、今後も何もするつもりはない、学校の努力でやってもらう、という考えらしい。

 あの状態が、学校の校庭としては異常だという感覚はなくて、子どもがケガでもしないと何もするつもりはないのか。

 そういうお役所の認識と仕事のやり方についても、6月議会で取り上げてみたい。


市議会建設文教委員会の「学校給食に関する所管事務調査」のまとめ
2009/3/28

 市議会の各委員会は、執行部から提案された議案を審議すると同時に、それぞれの所管する事務事業について調査する権限を持っています。
 先進地の研修視察も「所管事務調査」の一環ですが、これまで各委員会ともそれ以外にはあまり積極的に調査・研究活動を行ってきたとは言えませんでした。
 市議会活性化特別委員会では所管事務調査について、「各常任委員会で積極的に所管事務調査を行っていく。開催の仕方については各委員会で協議・検討をし、その自主性に任せる」として、各委員会において所管事務調査を進めることを合意しました。

 建設文教委員会では、一昨年から学校給食についての視察研修を行ってきていましたが、特に昨年から、活性化検討委員会の合意をみずから進めるために、久喜市の学校給食に関する調査を積極的に「所管事務調査」と位置づけて、給食の試食や教育委員会との意見交換も進めてきました。
 そして今回の2月議会では、議案審査のための委員会と別に委員会を開催して、これまでの「学校給食に関する所管事務調査のまとめ」を行い、教育委員会に「要望事項」を提出しました。

久喜市教育委員会あて

久喜市の学校給食に関する要望事項

久喜市議会建設文教委員会

1.学校給食食材の地産地消の推進について

(1)今、食の安心安全を求める声がかつてないほどに広がっています。
そこで、学校給食食材の地産地消をさらに進め、地元産、特に久喜産の食材の使用量・割合を増やしてください。

(2)その際、農政商工課、JAその他の関係機関・団体の協力を求めて、特別栽培野菜の使用拡大に努めるとともに、「規格外」の野菜も受け入れられるようにし、「地域の人の作った野菜、安心安全な野菜」を広めてください。

(3)残念ながら特別栽培野菜だけではすべての食材をまかなうことはできません。そこで、特別栽培野菜以外にもできるだけ地元産、特に久喜産の食材の使用を拡大し、「地域で作られた野菜」を広げてください。

2.食事内容のさらなる改善について

(1)引き続き久喜産米の使用を続けるとともに、コシヒカリ、新米の使用を増やしてください。

(2)現在は米飯が週3日となっていますが、さらに米飯の回数を増やしてください。

(3)現在のアルミ製弁当箱での提供は、食事時間にはご飯が冷えて固まっている他、子どもたちの食習慣にも悪影響を与えているのが現実です。炊飯器や食函から食べる直前に茶碗によそって食べる方式への変更を検討してください。

(4)おかず等も食事時間には冷めてしまっており、温かい食事が提供できるよう、調理時間、配送時間を遅らせるなど、できる限り改善してください。

3.食育指導の充実について


(1)各クラスで1年に1回以上の食育指導ができるように充実してください。
   そのために、教育委員会の栄養士の増員、県費または市費による栄養教諭の配置を検討してください。

(2)食育指導の充実のためにも、給食時間を拡大し、子どもたちがゆとりを持って食事ができるようにしてください。

4.献立の作成と食材の選定について


(1)給食献立は市の教育委員会に配置された栄養士が責任を持って作成できる体制を作ってください。

(2)食材は久喜市教育委員会で責任を持って選定できる体制を作ってください。

資料 【建設文教委員会の所管事務調査  2年間のまとめ】

1.食育、学校給食に関する視察研修

◆2007年11月5日  出雲市
 ・2005年12月に「食育のまちづくり条例」を策定
 ・2006年6月に「出雲市食育のまちづくり推進計画」を策定
 ・市内全域で市民対象の学校給食試食会を行う。
 ・料理コンテストを行い、入賞作品を学校給食の献立に取り入れる。
 ・ひとつの小学校に栄養教諭を配置し、他の小学校には市内6か所にある市直営の給食センターの栄養士を派遣し、教員とチームティーチングによる食の指導を行う。
 ・給食センターの生ゴミを肥料に再生し販売。

◆2008年7月30日  三条市
 ・2004年4月、「食育推進室」を設置(これまで市民の食生活を年代ごとに縦割りで関わってきた、栄養・食生活に関する業務を一本化し、保育所、学校、家庭、地域への食指導をおこなう)
 ・「三条市食育推進計画」
 ・朝食習慣の定着 
 ・米を主食とした日本食の実践 
 ・毎日の食地元産の食材を取り入れた地産地消の推進の3つの柱。 
 ・学校給食においての地元農産物の利用拡大を市長から要請される。
 ・毎日の学校給食の主食を米飯で実施(効果:残食激減、肥満の児童生徒減少)

◆2008年10月29日  松山市
 ・2007年12月 「松山市食育推進会議条例」を施行
 ・2008年4月 「食育推進計画」を策定(推進計画を策定するため、市民と市職員が食育について一緒に話し合い、研究を行う『みんなのまつやま夢工房』を開催)

2008年10月30日  今治市
 ・「これぞ!今治の学校給食」
      *センター方式を廃止し、単独または小規模調理場を整備
      *有機農産物を野菜類全体の50〜60%使用
      *今治産40%(他は周辺地域から、なければ県内産)
      *今治産減農薬米、県の推奨米使用
      *今治市でのパンに合う小麦を開発
      *食材の管理、選定は学校長、校医、PTA、婦人会、栄養士が専門部会を設置し行う
      *子どもたちが毎日自分たちの給食の残食量を量り自主的に残食について考える
      *各調理場に栄養教諭、栄養士を配置、給食に時間以外に日常的にTTの授業を活用し食に関する指導の実践に力を入れる

◆2008年9月に開催された学校給食審議会の審議について、報告と意見交換
 学校給食審議会で、給食費改定について、委員からの様々な意見があった(9月26日)
 ・久喜市は給食費が高いがなぜか
 ・久喜市は国産にこだわっているのか
 ・味噌1kg360円、豚肉1kg1400円こんなに高いものは家庭では食べていない、全農ばかりに任せているからこのようになっている。食材の選定は市教委が携わるべき。
 ・大量仕入れのメリットが見えない。
 ・特栽生産者・・・肥料などコストが値上がりをしても野菜の値は上げられない。ジャガイモ、玉ねぎなどは規格がきびしい、
 ・米やパン(主食)だけを家庭から持ってくることはできないか
 ・どんなにおいしいお米を使っても今のお弁当箱に入れるとおいしくなくなる。炊き立てお茶碗によそったおいしさがない。・・など

◆議会閉会中に建設文教委員会を開催し、学校給食に関する所管事務調査を実施(2008年11月12日)

「久喜市学校給食における食育の取り組み」について、委員から次のような意見や教育委員会に対する質問が出された。
 ・給食費改定について久喜市教育委員会では合併を控えてどう考えていますか。
 ・米の流通についてはどのようになっていますか、また、食材料の選定に久喜市教育委員会がかかわるべきではないのでしょうか。
 ・献立表の活用の仕方をもう少し工夫はできないのでしょうか。
 ・地産地消をもっと推進していくべきではないでしょうか。
 ・特別栽培野菜以外の久喜産野菜の使用を拡大していくべきではないでしょうか。
 ・東日本パールライスで久喜産のお米が他とは混ざったりしないのかどのように久喜産米だと保障をされているのかうかがいます。
 ・給食審議会での給食費改定に向けての流れなど説明をしてください。
 ・伝統料理、郷土料理は年間どのくらいの割合で取り入れられていますか。
 ・学校給食の試食会は市民全体に広く行っていくべきだと思いますが。
 ・献立表の中で久喜産の食材は文字を太くするなどわかりやすくしたらいかがでしょうか。
 ・献立を作成するにあたって久喜市教育委員会ではどの程度携わっていますか。
 ・食べ残しの現状はどのような状態ですか。
 ・栄養士などによる現在の久喜市においての食育指導はどのように行っていますか。
 ・牛乳に対する栄養面での評価はどのようになっていますか。

◆12月議会の建設文教委員会において、学校給食に関する所管事務調査を実施(2008年12月10日)
 ・建設文教委員と教育長、教育次長、学校教育課が久喜市役所5階第2委員会室において12月10日Aコース献立(ご飯、いかのピリ辛焼き、ミニがんもと大根の含め煮、味噌汁)を試食し、委員からは感想や質問などがあり、担当課よりは牛乳パックのリサイクル処理の仕方などの説明がありました。

 委員から次のような質問や意見が出された。
 ・実際子ども達が食べるときの保温の状態が悪くいただきますの時点では冷めてしまっています。温かいまま食べさせてあげたい。
 ・お弁当箱方式は子どもの食事のマナーにも悪い影響があり、せめて教室でお茶碗によそって食べる方式にできないでしょうか。

◆議会閉会中に建設文教委員会を開催して、学校給食に関する所管事務調査を実施(2009年1月26日)
「学校給食審議会の内容報告及び給食費改定について」「学校給食に係る合併協議の内容について」「久喜北小学校で子どもたちと一緒に給食試食(児童生徒の考えた献立)」

 委員から出された質問や意見
 ・給食費を値上げした場合の1食あたりの単価はいくらになるのですか。(小学校238.24円、中学校282.69円)
 ・弁当は年間何回設置をしていますか。(学校による)
 ・小学校、実質1食あたり約6円の値上げで諸物価高騰に対応できるのでしょうか。
 ・弁当の日はコンビニ弁当を持ってきている子どもはどのくらいいますか。実際の数や傾向は把握していないということなので、学校、教育委員会で把握して行くべきではないでしょうか。
 ・給食の質が落ちるということは国産から中国産の使用が増えるということでしょうか。
 ・昨年使用しなくなったコシヒカリを以前のように使用してほしい。
 ・米飯形態で1食盛り付け方式、配缶方式の説明をしてほしい。
 ・菖蒲町、栗橋町、鷲宮町の炊飯の形態はどのようになっているのでしょうか。
 ・菖蒲町、栗橋町、鷲宮町の給食費改定の予定はどのようになっているのでしょうか。
 ・菖蒲町、栗橋町、鷲宮町の栄養士の配置状況はどのようになっているのでしょうか。
 ・合併後の給食費・給食回数の調整をどうしていくのでしょうか。
 ・合併協議の中での学校給食についてどのような話し合いをもたれたのですか。
 ・児童生徒が考えた献立に採用された子どもに賞状などをあげましたか。
 ・他町の給食の食器について、合併したら久喜に合わせていかないといけないのではないでしょうか。

◆2月議会において、建設文教委員会を開催して、学校給食に関する所管事務調査のまとめを行った。(2009年3月12日)
 以上のような2年間にわたる継続t的な調査に基づいて、委員の意見をまとめ、特に「要望事項」として、教育委員会に提出することで合意した。


市立小学校10校中、9校で学童保育が実現、障害児学童補助制度も新設
2009/2/25

 市立小学校の学童保育は、保護者らで構成する学童保育運営協議会に委託して太田小、青葉小、青毛小、東小、本町小、北小の6校で実施してきました。
 久喜小、清久小、江面小、江面2小の児童は昨年まで、はるみ保育園で運営する「久喜児童クラブ」に通っていたのですが、昨年、清久小に学童保育施設を作って、新たに運営協議会に委託しました。

 さらにはるみ保育園による運営が“不正経理”が明らかになったため、江面小や久喜小などの委託を全面的に廃止して、とりあえずは今のところ、久喜児童クラブの施設をそのまま使いながら運営協議会に委託して存続しています。
 江面小と久喜小では学校内に学童保育施設を新設して、新年度から独立の学童保育が始まることになっているので、10小学校中、9校で学童保育運営協議会に委託しての学童保育事業が実現することになります。

障害児学童保育に対する家賃・人件費補助制度を新設

 一方、埼玉県立久喜養護学校に通う児童生徒は、学校の近所に民家を借りて2つの学童保育所が開設されていて、いずれも保護者による自主運営で行われてきました。

 運営費については埼玉県の補助制度の適用を受けていますが、保護者の保育料が月2万円前後(小学校の学童保育の2倍)、その他に入会金が必要など、かなり重い自己負担でようやく維持しているのが実情です。

 せめて他の小学校の学童保育と同等の負担ですむよう、市で運営費に対する独自の補助金交付を求めて、2つの学童保育の保護者ら要求書を提出して、市長との交渉、担当課長との話し合い、関係する市町への申し入れを行いました。

 その結果、新年度予算で久喜市として独自の補助制度を新設することになりました。
 家賃補助として月額50000円、人件費補助として、指導員1人分の人件費116万3000円、この2つは久喜市以外に住んでいる子どももいるため、久喜市に住んでいる人数割りです。 
 さらに、生活保護世帯については保育料の全額を助成、一人親・低所得世帯については半額を助成することも決まりました。

 これらは小学校の学童保育に通う子どもたちについては以前から助成制度があったので、これまで同じ市内に住む子どもでありながら、障害児学童に通っている子どもたちだけが差別されてきていたことになります。
 本来ならもっと早く差別をなくすべきでしたが、やっと同等の補助制度で平等が実現したわけです。

 2つの障害児学童には、久喜市の他、鷲宮町、栗橋町、蓮田市、白岡町、幸手市、白岡町からも児童生徒が通っていて、それぞれの町でも、久喜市と同等の補助制度を作ることになりました。
 なお、羽生市から通う子どもが1人いますが、久喜養護学校の学区外であり、羽生市からは行田や騎西養護学校に通っている子どももいるという理由で、羽生市では「補助なし」となりました。


久喜児童クラブの不透明な経理で、国と県の補助金が返還請求されました
2009/2/2

 1月29日に市議会全員協議会が開かれ、学童保育・久喜児童クラブの補助金問題について、市長から経過報告がありました。

 久喜児童クラブは、実質的にはるみ保育園(春洋会)が運営していましたが、県の監査で久喜児童クラブとはるみ保育園の運営がきちんと分離されていない、補助金を含む経理が不透明であると指摘されていました。
 これに伴い、国・県からの補助金、19年度分201万円、過去5年間の14〜18年度分1350万円が返還を求められています。

 久喜児童クラブでは、昨年まで、久喜小学校や江面小学校、清久小学校などの学童保育事業を実施してきました。
 事業に関わる補助金は、久喜市の事業として市の要綱に基づいて交付してきていたので、県から「経理の不透明」という指摘がなされた場合、結果的には不透明経理を久喜市が放置してきたことになって、第一義的責任は久喜市にあるといわざるをえません。

 したがって、14年度以降の国と県からの補助金1550万円については、久喜市が市が国と県に返還することになります。
 久喜市としては、その全額(19年度分の内の20万円は納付済み)を当時の春洋会代表で、かつ久喜児童クラブの運営責任者であった大熊氏に請求していくことにしています。

 しかし29日の全員協議会における市長と健康福祉部長の説明によると、大熊氏との話し合いが進んでいなくて、「現在交渉が中断している。今後の対応については弁護士と相談しながら進めていく」ということで、解決の先行きは見えていません。

 なお、久喜児童クラブに対しては、県と国の補助金に加えて、久喜市の財政からも20年度分398万円、14〜19年度分1064万円の補助金を支出しているのだが、これについては『学童保育事業自体は実施されてきたので』返還を求めることはしない方針だとしています。


川柳の看板たてたいな久喜に
2008年11月市議会 猪股の一般質問 『声と眼』371号 2009/1/29

 毎日新聞11月1日「万能川柳」に、「万柳の町と看板ありそ久喜」の句が載りました。
以前には「おや今日は久喜が三人そろいぶみ」という句もあって、川柳の世界では久喜はわりあい知られたまちです。
そこで、“久喜を『川柳のまち』で売り出してはいかが?”と市長にメールを出してみました。久喜駅前に看板と句碑、市内のあちこちに投句箱や川柳掲示板を作って、川柳大会を開催して…。

−市長からの「回答」には、「これまでも市民文化祭や東公民館、市民まつりでも川柳大会などを開催してきた」「川柳を身近で感じ、また多くの人が参加できる企画が必要」で、川柳の愛好者の方々や行政が一体となって関係団体で調整しながら川柳の普及拡大に努め、まちおこしにつなげていきたい」と書いてありました。

 これを受けて、一般質問では、久喜市としての積極的な取り組みを求めたのですが、残念ながらまだ具体的には考えていないようでした。


北小学校、ふれあい給食を試食しました。所管事務調査(2)
2009/1/28
手前はご飯とみそ汁、
向こう側に焼き肉風と和え物
左の子がじゃんけんで勝って先におかわり
右側の子はなくなりはしないかと心配…
さすが食べ盛りの子どもたち。
食函はすっかりカラッポ

 26日の建設文教委員会は、学校給食の保護者負担分の値上げと、合併に関する協議の現状について調査した後、北小学校で給食の試食を行いました。

 この日は6年生と1年生の「ふれあい給食」で、オープンスペースでいっしょに給食を食べ、私たちもそれに参加させてもらいました。

 1年生と6年生の子どもたちが2〜3人ずつと、それに議員や教育委員会の職員が各テーブルに1人ずつ分かれて、子どもたちとおしゃべりしながら給食を食べるのは楽しいものでした。

 この日のメニューは“学校応募献立”です。

 昨年の子ども議会で、清久小代表の児童から子どもが作った献立を取り入れてほしいという提案がありました。
 さっそくその提案を生かして、児童生徒から献立を公募する「学校給食応募献立」を実施して応募の中から10点を選び、1月〜3月の献立に順次取り入れていくことになっていて、この日はその第1回目でした。

 この日の主菜は「豚肉と蓮根の焼き肉風」、豚肉、レンコン、ニンジン、ピーマン、タマネギ、シメジを炒めたもの、キャベツと菜の花、ニンジンを茹でてドレッシングで和えたもの、みそ汁の具は長いもを小さく(5ミリくらいの)サイコロに切ったものと、ネギ、ワカメ、ダイコンでした。

 みそ汁は、献立には「長い物のみそ汁」と書いてありましたが、みそ汁の具がナガイモだとは誰も気付かなくって、ダイコンにしては歯ごたえがないし、何だろうという感じ…。

 久喜の学校給食でいつもいちばん気になることは、みそ汁のなまぬるさ(もう冷たくなりかけている)、それと、みそ汁の具も野菜の和え物も、とにかく野菜が煮すぎてクタッとなりすぎてしまっていることですが、“食中毒対策”で野菜に十分に火を通していることと、やっぱり配送や配膳に時間がかかるために料理を食べることにはすべてすっかり冷めてしまっているのです。

 豚肉とレンコンの「焼き肉風」は炒めたものか、煮たものかよくわかりませんでしたが、味付けはしっかりしていておいしくて、子どもたちもさかんにおかわりしていました。

 6年生の食函は最初の配膳ですっかりカラッポになっていて、1年生の方は若干残っていましたが、それもおかわり、おかわりでほとんど残りませんでした。

 もう一つ気になったのはご飯の冷たさです。
 アルミの弁当箱に一食分ずつ入れられて配膳される米飯は、保温箱に入ってきますが、出したとたんにすぐに冷えてしまって、「いただきます」をする頃にはすっかり冷たくなり、ご飯は固まってしまっています。
 弁当箱のフタの内側には水滴が付いて、あけたとたんに水滴がご飯に落ちますから、せっかくのご飯がだいなし、もしかしたらご飯をいちばんまずくする食べ方ではないでしょうか。
 残りものを捨てた食函を覗いてみましたが、捨てられたご飯も弁当箱の形に固まっていました。

 当然ながら弁当箱を持ちあげて食べる子よりも置いたままの子が多くて、自然と左手は足の上に置いて、口を弁当箱に近づけて食べる、そんな食べ方になっている子どもが多いのも気になりました。

 この弁当箱は何とかしなければいけないと思います。

 何だか、気になる点ばかり多く書いてしまいましたが、もちろん、食べ盛りの子どもたちですし、おかわりする子どもが多くて、残す子の方が少ないのです。
 6年生などは食函の底にわずか残ったおかずをじゃんけんで取り合っていたくらいですし、栄養や献立はしっかり考えられていますから、そうした点は一応は問題ありません。

 それでも気になる点がとっても多かった給食の試食会でした。
1年生は食べきれなくて残す子もいる。
ご飯の四角いかたまりも見える。
牛乳とみそ汁は、苦手な子もいる

建設文教委員会で、「学校給食」のあり方について所管事務調査を実施(1)
2009/1/27

 1月26日、建設文教委員会は所管事務調査を実施しました。…テーマは今回も「学校給食」です。

1.2008年度の給食審議会の経過と給食費値上げについて

 昨年7月から学校給食審議会が開かれて、給食費の値上げが諮問され、10月30日に値上げを認める答申が出ました。
 値上げの理由は「原材料費の高騰」ということですが、給食の質の向上や給食実施回数を増やすことなど、さまざまな意見・要望が出されました。

 答申は次の通りです。

(1) 21年度の給食費保護者負担額
現在 4月から
小学校 月額  3800円  4000円(200円値上げ)
年額 41800円 44000円(2200円値上げ)
中学校 月額  4500円  4750円(250円値上げ)
年額 49500円 52250円(2750円値上げ)

(2) 給食実施回数は、183回以上とする(現在は180回)

 説明によると、食材料費の高騰は、米7%、パン・メン15%と見込んでいます。
 教育委員会としては、給食実施回数を184回とする方針で、1食あたりにすると、小学校で現在の232円→238.24円、中学校で現在の275円→282.69円となり、6〜7円の値上げとなる計算です。

 現在は夏休みの前後などに給食がなく、弁当持参となっていますが、来年度は実施回数を増やして、弁当持参の日を減らす方針です。

 現実に弁当持参の日などに、コンビニ弁当などを買ってくる子どももいますが、教育委員会は「人数は少ない」と言っていながら、実態については把握していないようです。
 今後、教育委員会として「食育」を進める上でも重要な問題だと考えられるので、実態把握が必要ではないかと指摘しました。

 各学校への給食の配送時間は、午前10時45分〜11時5分にセンターを出発、11時半くらいまでに各学校に到着していると言っていますが、実際にはもっと早く、11時くらいには着いているのではないかと思われます。

 給食開始時間は12時半過ぎですから、各学校に12時くらいまでに着けばいいので、もっと調理終了時間を遅らせて、少しでも温かい給食を食べられるようにできないか、検討を求めました。

2.1市3町合併協議の中で、給食の方針

 来年3月の合併に向けて、1市3町の事務事業の調整が進んでいます。

 【学校給食の「統一」についての考え方】


(1) 運営方式は、「合併後も現行の通りとし、合併後に運営方針を総合的に検討」するとしています。
 つまり合併後も当分の間は、現在の1市3町の区域内ごとの給食調理方式をそのまま続け、時間をかけて「統一」を検討することになります。

各市町の現在の給食実施方式
久喜市 運営、調理とも、全面民間委託(全農食品)、1か所の給食センター
米飯はアルミ弁当箱に1食ずつ盛り付けて配送
菖蒲町 運営、調理は直営、給食センター方式(平成18年度建設、1か所) 
栗橋町 小学校 … 直営による自校調理方式(副食のみ)
中学校 … 調理を民間委託方式(行田福祉センター)(副食のみ)
 *米飯は学校給食会の炊飯工場に委託して配送している
鷲宮町 運営、調理は直営、給食センター方式(2か所、昭和54〜55年頃建設、老朽化)

 教育委員会としては、すべての検討は合併後という考え方のようです。

 久喜の給食センターは全面民間委託で、6000食くらいを1か所で作って全市内に配送していますが、施設の老朽化、建て替えが課題になっています。
 給食調理方式としては、栗橋町の小学校の直営・自校調理方式が理想です。
 鷲宮も直営で、センター規模は1か所が1500食くらいですから、久喜のセンターよりはいいと思われます。
 菖蒲も直営で、センターの規模は1500食、施設は新しいので、これは生かしていくことになるでしょう。
 久喜、栗橋、鷲宮の給食調理方式について、直営か、委託か、それぞれの施設の建て替え時期に合わせて、自校調理方式への転換をはかっていくのか、特に、栗橋の小学校の自校調理方式を維持し広げていくのか、小規模のセンターに移行していくのか、こうした具体的な検討が必要になってきます。

(2) 給食費保護者負担は、「合併時に統一」する方針です。

各市町の学校給食費
保護者負担額
小学校 中学校
久喜市 月額 4000円 月額 4750円
菖蒲町 3600円 4200円
栗橋町 3700円 4700円
鷲宮町 3700円 4300円
久喜市は4月の値上げ後の金額です。

 いちばん高い久喜市、いちばん安い菖蒲町、どこに合わせるのかが問題です。
 その場合も、1食あたりの金額で合わせるのか、月額で合わせるのか、これからの検討です。