栃木県森林整備公社

栃木県林業労働力確保支援センター


森林と林業の仕事


 【林業就業希望者や林業に興味のある人への情報】


森林面積は352千haで、県土の55%を占めています。
民有林は223千haで63%、国有林は129千haで37%となっています。

【所有形態別森林面積の割合】             



 森林のうち45%、157千haが人工林で、このうち民有林は77%の121千haです。
民有林人工林の大部分がスギ、ヒノキの針葉樹で、木材生産の森林となっていますが、その多くが間伐等の手入れが必要な45年生以下の森林です。
 森林は公益的機能を有しております。人工林は林業生産活動(林業の仕事)が行われることにより、その機能がより発揮されます。 また、近年では、二酸化炭素を吸収・貯蔵して、地球の温暖化防止に効果があると高く評価されております。

【森林の公益的機能】
 ・山地災害を防ぐ。
 ・水源をかん養する。
 ・保健休養の場を提供する。
 ・防風、防砂、干害防止機能等。

 

林業の主な目的は木材を生産することです。仕事は造林・育林・伐出などに分けられます。
1年間を通してどのように林業の仕事が行われているか、一例を紹介します。

 主伐は、苗木を植付けてからおよそ50年以上経って、木材として使える大きさになった立ち木を伐採、収穫する作業です。
 樹木の水分が少なく、品質の高い製材品が生産できる秋から冬にかけてが伐採に一番良い時期とされています。

 伐採は、ハーベスタやプロセッサといった高性能林業機械が普及してきましたので、安全で能率良く、伐採から枝払い、玉切り(一定の長さの丸太に切る)まで一貫してできるようになりました。

 

 地拵えとは、立木を伐採した跡地の枝やかん木などを整理して、苗木を植えられる状態にすることで、2月から4月にかけて行われます。

 

 植付けは、苗木の根が活動を開始する時期に始まりますが、本県では多くの場合、春の乾燥期が終わる頃から、植付けられます。
 なお、雪の多い地方では、秋に植えることもあります。
 植付けは、根が周囲に十分伸びることができるように注意しながら、一本一本ていねいに植えることが必要です。
 植付けの作業は、現在のところ手作業に頼らざるを得ません。植林機械の開発研究は行われておりますが、まだ日本の森林に適した機械は開発されておりません。

 

 下刈は、植付けた苗木が雑草との成長競争に負けないように梅雨の時期から夏にかけて雑草やかん木などを刈払う作業です。
 また、つる切りは、苗木に巻きついたつるを切り取る作業です。いずれも暑い時期に草刈機や鎌を使っての作業で辛い仕事ですが、森林を健全に育て、より良い環境を作り、国土を守るために欠かせない仕事です。

 

 

 下刈の時期を終えて2、3年経つと植林木の成育を妨げる雑木やかん木などが現れるようになります。
 除伐は、このような雑木やかん木などを切取る仕事で、活力ある森林を育てるために必要な作業です。
 枝打ちは、青い葉のついた枝を切取る作業で製材品等に加工したときに、節の出ない高い価値の木材をつくる目的のほか、植林地の下草などに日を当てて、森林全体を健全に育てる場合にも行われます。

 

 間伐とは、植林木を間引きする作業で、苗木を植付けて20年位すると木が混み合ってきますので、このような時に行います。
 間伐をしないで放置すると、太陽の光が地表に届かなくなり、下草が生えなくなるため、雨が降ると栄養分の豊富な土が流され、土地が痩せてくるばかりでなく、 災害発生の原因ともなります。
 人工林では、植林木の成長を見ながら、間伐を数回、適切に行わなければなりません。
 40年以上の立木では、間伐して販売することもあります。

 

 高性能林業機械
プロセッサ(造材機)
枝払い ・玉切り作業

 全木集材されてきた材の枝払い、測尺、玉切りを連続して行う自走式機械。
 
ハーベスタ(伐倒造材機)
伐倒 ・枝払い ・玉切り ・集積作業  

 従来チェンソーで行っていた立木の伐倒、枝払い、玉切りの各作業と玉切りした材の集積作業を一貫して行
う自走式機械。
 
フォワーダ(積載式集材車輌
載式の集材作業

 グラップルクレーンで玉切りした材を荷台に積んで運ぶ集材専用の自走
式機械。
 
タワーヤーダ(タワー付き集材機
急斜地用の移動式タワー付集材機

 簡便に架線集材できる人工支柱を装備した移動可能な集材機
 林業生産性の向上、労働強度の軽減等を図るために、高能率で安全な「高性能林業機械」の導入を進めています。
 作業風景を見るには、Realplayer(無料)が必要です。

森林は、林業を通じて整備されます。

(1) 仕事をするうえで、刈払機とチェンソーの使用は欠かせません。
(2) 労働者が刈払機やチェンソーを使う作業に従事する場合には、事前に事業者が安全のための教育を行うことが必要となります。
(3) これが刈払機取扱作業者安全衛生教育(刈払機)、伐木等業務特別教育(チェンソー)の研修といわれるものです。
(4) 林業木材製造業労働災害防止協会栃木県支部では事業者に代わって年数回この研修を実施しています。
 また、栃木県森林組合連合会が行う林業就業支援講習会においても、この講習をプログラムに取り入れて研修会を行っています。