Ytc - よそのタスクをクリック

Update 2001.12.28


Ytcは、Windows上でマウスのクリック操作をコマンドとして連続してバッチ処理で行うプログラムである。
極めて基本的な機能しか持たないが、Satkが保持している正確な時刻を有効に活用する為の手段として開発された。

  1. Ytcの概要
  2. コマンドの記述
  3. コマンドの指定方法
  4. Satkとの連携
  5. 活用例
  6. さらなる発展に向けて

1 Ytcの概要

コマンド記述枠に一連の操作を指定し、実行ボタンをクリックすることにより、一括して実行する。
記述した手続きは、Ytcファイルとしてテキスト形式でファイルに保存しておくことができる。
WIndowsの「関連付け」機能により、Ytcファイルを実行後すぐに終了することもできる。

2 コマンドの記述

コマンドは半角大文字1桁目から指定する。Ytcで処理するコマンドは以下の通りである。

尚、1桁目が「;」で始まる時と空白行は注釈行とみなされ、処理の対象とはならない。
ウィンドウの指定はウィンドウタイトルで行う。このウィンドウタイトルは、アプリケーションにより実行中に変化することがある。そこで、Ytcではタイトルのキーワードを「/P」オプションにより前方一致で、また、「/S」オプションにより後方一致で指定することによりウィンドウを特定する。オプションがなければ完全一致で検索する。
[記述例]
; 電卓プログラムを起動する
EXEC calc
SLEEP 200
; 「普通の電卓」を選択する
SMENU "電卓" "普通の電卓(&T)"
SLEEP 200
; [3],[sqrt]のキー操作
CLICK "電卓" 177,180
CLICK "電卓" 268,122
SLEEP 200
; 結果をクリップボードに貼り付ける
COPY "電卓" 201,53
SLEEP 2000
; 電卓プログラムを終了する
TERM "電卓"
; メモ帳を起動する
EXEC notepad
SLEEP 200
; タイトルバーを書きかえる
PASTE "- メモ帳"/S 59,11
SLEEP 2000
; バージョン情報を表示する
SMENU "- メモ帳"/S "バージョン情報(&A)"
SLEEP 2000
CLBTN "メモ帳のバージョン情報" "OK"
SLEEP 2000
; メモ帳を終了する
TERM "- メモ帳"/S

3 コマンドの指定方法

「コマンド追加」パネルに配置されているコマンドについては、マウスとキーボードの操作で自動生成することができる。
また、自動生成したコマンドはマニュアルで編集することができる。

例えば、Satkのボタンをクリックする操作を登録する場合、Ytcをアクティブにした状態で、Satkのボタンまでマウスカーソルを持っていき、キーボードで[Alt]+Aキーを押すことにより下の画面が表示される。クラス名として3つの候補が表示されているが、上のクラスはマウスカーソルの場所にボタンコントロールが配置されていることを意味している。CLICKコマンドはクリックするウィンドウ上の座標を指定するので、選択するのは「TMainForm」の方である。(「TApplication」がSatkのトップレベルウィンドウであるが、対象とするボタンが配置されているのは「TMainForm」である)
「Button」クラスは、ボタンをクリックすることの確認として表示しているだけなので注意する。

Windowsのメモ帳プログラムから「名前を付けて保存」を指定すると、ダイアログが表示されるが、「ファイル名」の欄にペースト処理を行う場合、ファイル名を入力するコントロールの上にカーソルを置いてキーボードで[Alt]+Vキーを押す。下の画面が表示されるが、上のクラスはEditコントロールが配置されているダイアログボックスであり、ここでは「#32770」を指定する

メインメニューから項目を選択する場合には、メインメニューの上にカーソルを置いてキーボードで[Alt]+Mキーを押す。メニュー項目の一覧が表示されるので該当する項目をクリックして選択する。

4 Satkとの連携

SatkをYtcと連携させることにより有効活用すべく、Satk V3から「報時」ボタンを追加した。

「報時」ボタンをクリックすることにより、クリック時の時刻をログに記録すると同時に、クリップボードにテキスト形式で書き出す。
GPS受信機と接続中(であり1PPSの通知を受けている時)はミリ秒の単位まで表示する。そうでない時には精度に応じて表示する。

5 活用例

武藤工業製の冷却CCDカメラ「CV-04」を制御する例を紹介する。
実行に先立って制御ソフトを起動し、冷却温度の設定や撮像時間の設定、その他必要なすべての設定を終わらせている必要がある。また、Satkも起動してオンラインにしておく。Satkの設定においてGPS受信機と接続する場合、「自動校正」は必ずしも「する」にしておく必要はない。また、Satkはタスクトレイに置いた方が都合が良い。
具体的に実行するためには、以下の3つの方法がある、
  1. Ytcから「GetImage.ytc」などのファイルを開いて実行する。
  2. 「GetImage.ytc」などのファイルのアイコンをYtc.exeのアイコンにドラッグアンドドロップする。
  3. WIndowsの「関連付け」機能により、拡張子が「Ytc」のファイルをYtc.exeに関連付けておき、「GetImage.ytc」などのファイルのアイコンから直接起動する。

6 さらなる発展に向けて

観測計画に基づいてYtcを定期的に起動するようなシステムが出来ると観測の効率が格段に向上すると考えられる。
即ち、前項の2つのバッチファイルをタイミングを計りながら交互に起動していくのである。

YtcとSatkを組み合わせた場合の時刻管理精度であるが、撮像開始時刻については「100ミリ秒」程度が目安かと考えられる。
この精度のオーダで一定のギャップがある場合には、Satkの「同期調整」機能で補正することができる。
尚、露光時間の精度はカメラコントロールソフトのものに依存する。

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