転石的生活2003 / ROCK235    「派遣社員というオシゴト(1)」
 TOP  転石的生活一覧  2003年10-12月  前回のROCKLIFE  次回のROCKLIFE


気がつくと師走も半ばすぎである。
半ばすぎどころか、あともういくつ寝るとクリスマス〜♪な時期である。
更にいえば、今日が21日で、23日が祝日で、26日が仕事納めのため実質の勤務が午前中なので、あと3日と2,3時間ほど 労働すれば一気に休暇→お正月である。
うわ〜うわ〜うわ〜!
うわ〜の三乗である。

いやはや参ったね、こりゃ。ただでさえ、今年は公私共に怒涛のような1年だったけど(どわはは)、 11月の後半から今までの一ヶ月間の仕事の忙しさときたら……ねえ……ホントに会社同士を比較して申し訳ないけど、 今年の2月まで勤務していた某企業の営業事務でのおシゴト1年分に匹敵するくらいでしたよ。マジでマジで。

片や、「昼食の45分間、夜はこっそり夜食の30分、それ以外はトイレに行く暇すらなく 終バス時間の夜10時までノンストップでデータ処理GOGO!」
片や、「午前中にちょこちょこっと帳簿チェックして請求書を発行したら、あとは電話応対以外はまばたきと呼吸しか することNOTHING!」

いやはや。同じ「派遣のおシゴト」とひとくくりに分類されても、業界が違えば仕事も違うし、 会社が違えば「派遣」に課せられる業務の質・量・責任も違うわけです。頭では分かっていたことですが……実際に直面すると 「なんでここまで違うのじゃあああああ!!!!」と驚くことしきりっす。
今いる会社みたいに

「正社員だろーが契約社員だろーが総合職だろーが一般職だろーが派遣社員だろーがバイトだろうが、机に座れば みんな戦力。がっつり責任もって限界まで働いてもらいますんで夜露四苦!!!」
などという、一見平等主義、しかしよく考えれば理不尽なまでに不平等主義(だって給料違うじゃん)ってトコもあれば、 前のところみたいに

「派遣社員はいるのが仕事なんです。職場でミニスカートはいてにっこり笑って電話応対して書類を運んでくれれば それで十分です。それだけで僕たち男性社員の心が和むんです。つーか、それ以上させたくても、僕たち指示するの苦手だしぃ、 僕たちよりも派遣社員のお嬢さんたちの方が学歴やPCスキルが上だって現実みたくないんでぇ、シゴトは簡単なことしか しないでよねえええええ」っていう謎な男女雇用不均等思想を持っているトコもあるわけです。

「トイレに行く暇もない忙しい業務」と「まばたきと呼吸以外にはやることのない業務」
どっちも辛いっちゃ辛い。
でもね、個人的な見解を述べさせてもらえば、忙しい方が暇すぎるよりもマシだな。
派遣は正社員と違って自給制だからね。サービス残業なんてありえないから、バンバン残業したらするだけ 収入が増えるもん。お金はないよりあった方がずっといい。
それに、「必要とされている」って実感は、時には精神的なストレスを凌駕するほどの充足感を与えることがあるもん。
それに対して、「暇すぎる業務」「ただそこに座っているだけの存在」というのは、「私の存在意義って何?」って 不安を引き起こし、ただただ自尊心を消耗させていくだけだもの。

シゴトによる肉体と大脳の疲労っていうのは、もちろん大変だし辛い。 自分が人間ではなく歯車になったよーな、感情のないロボットか何かのように扱われている感覚に襲われて 「感情が摩滅する」って悲鳴をあげるヒトも多いだろう。
それでも、仕事があるのは無いよりずっとマシだと思うのだ。
暇すぎる職場でのいたたまれなさや、失業時の不安感よりはずっとマシだと思う。
「自分は社会から必要とされていないんじゃないか?」とか「自分には能力がないのでわ?」という
自己無価値感による こころの消耗の方が、やっぱり辛いと思うんだよね。

それと、いろんな業界や会社を渡り歩いて学んだコトはもうひとつ。
何処の会社でも、何処の業界であろうとも、システムに問題がない会社はないし、人間関係のトラブルも必ずあるってこと。
どんなに立派で「業界ナンバーワン!」な会社であろうとも、「今までの人生で一体何を学習してきたんだね君は???」と、 立場と状況が許すのならば胸倉つかんでブンブン揺さぶって詰問したいよーな「変わった常識世界で生きるヘンな人」や 「非常識なまでに一般常識が欠落している人類未満の存在」がいるものです。
そして、シゴト上で有能だったり常識があるように見えても、会ってから0.1秒後(酷い時には会う前から)に 冷たい敵意をむき出しにして、無視やイヤガラセを繰り返してくれるよーな、サイコ傾向のあるヒトもいるものです。
まあ、安宮の場合、職場ではプロフェッショナルに徹する主義なんで、唇にはさわやかな微笑が標準装備のため、 そーんなには表立ったイヤガラセはされにくいよーなのですが、それでもねえ、やっぱり時々いるんですよね〜。 「何ゆえに君はそこまで私という人間に敵意を抱けるのかね?」と、その絶対零度の暗い情熱に対してめまいを覚えるような 輩が。
「もしかして、実は私に気があるんじゃねーか貴様!!!」と、自分に向けられたマイナス感情の不可解さにより、 非現実的な妄想着想まで引き起こしかねないよーな輩が。

正直、今の職場にもいましたねえ。この椎奈様が初日に「バックにチューリップを背負ったような」 全開の笑顔を浮かべてご挨拶してるっつーのに、挨拶を返すどころかヒトの目も見ないよーな、世間知らずのオバハンが。
「あれ?忙しいのかな?それとも、恥ずかしがりやさんなのか?」と思ったら、次の日も更に次の日も、あたかも 私が傍らにいないがごとき、傍若無人とゆーより傍若無椎奈な振る舞いが続きまして、他のヒトにはにこやかに 話すくせに、私とはヒトコトも話さない。つーか、目も合わさないし、声も聞こえない振りをする。
そーゆー輩がいるとね、まあ、大抵のヒトは落ち込むわけです。「こっちは悪くないのに嫌われてる〜」とか 「イジワルされてる〜」と悲しく思うわけです。そして、人間関係のストレスで、こころを消耗させるわけです。

しかしね。別な考え方をすれば、そーゆーサイコなヒトって観察対象としては貴重なわけです。
シニカルな言い方をすれば、「彼らの悪意や誤解」というスクリーンに映った自分自身の姿はもちろん歪んでいるけれど、 もしかしたらそれこそが真実の自分の姿かもしれない。
いんや、それ以前にねえ、この人間関係が希薄で、最低限だけのコミュニケーションをして「無難に無難に」 生きていこうとする現代社会において、ぷりみてぃぶなまでのむき出しの感情をこちらに向けてくる ヒトっていうのは面白いもんじゃないですか。
そもそも、
この安宮に敵意を向けるってこと自体、「相手の本性を見抜けないシロウト」ってわざわざ表明している 世間知らずってことだもんね。けっけっけ。

というわけで、安宮はそのオバハンをターゲットにろっくおん!
「さあ、その無視と悪意が何日間続くか、君のサイコな根性をみせてもらおうか。ニヤニヤニヤ」と、内心ドス黒いことを思いつつ、 季節外れのスイートピーみたいな笑顔でにこにこにこと朝昼晩、さわやかにご挨拶し続けたわけです。

………ちえ。わずか数週間で陥落してやんの。つまらんつまらん。


上に戻る