糖尿病 運動療法のQ&A    

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・運動療法として週に1回テニスをやっているのですが?

・何故食前に運動をしてはいけないのですか?

・合併症が有る場合の運動療法はどうしたら良いのですか?

・運動療法を行ってはいけない場合は?(運動を控えた方が良い場合は?)


・運動をしているのに体重が減らないのはどうして?

運動療法として週に1回テニスをやっているのですが?

テニスをすることは、リラックス・気分の転換・体力の維持として良いことだと思います。しかし、運動療法としては適当で有りません。テニスの場合は、その時により運動量が毎回違いますし、試合に熱中して激しく運動をしすぎて、低血糖を起こすことなども考えられます。毎日も出来ませんので、あくまでもレクレーションと考えて下さい。

運動療法は薬と同じようなものと考えて下さい。薬であれば、毎日同じ時間に同じ量を服用します。運動療法も毎日、同じ時間に、同じ量を行うことが、良い血糖のコントロールの為に必要です。毎日時間を決めて、歩行や体操などの運動をするようにしましょう。

また、通勤や買い物の途中に少し長く歩く癖をつけるなど、生活のリズムの中に運動を組み込んでしまうのも良い方法です。

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何故食前に運動療法をしてはいけないのですか?

糖尿病の血糖コントロールの仕方で重要なことは、血糖の高い時間の血糖値を下げ、一日の血糖値の変動をなるべく少なくすることです。

血糖の低い時間帯に運動をして血糖を下げても効果は少なく、血糖値を維持するために血糖増加作用のあるホルモンが出て、結果として血糖コントロール不良となる事も有ります。また、患者さんが空腹時に運動をして低血糖を起こされると、医師としては内服薬やインスリンの量を控えなければなりません。

運動はこれから血糖の上昇する時間に行うのが最も適当です(食後30分から1時間頃に開始する)。どうしても食事前に動かなければならない時は、少量(約1単位)のビスケット・クラッカー等を少し前に食べて、低血糖を予防して下さい。

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合併症が有る場合の運動療法はどうしたら良いのですか?

一般に合併症の状態の方を優先します。
例えば心臓が悪くて運動制限の有る方は、心臓病で許されている範囲の運動にとどめてください。また、網膜症の不安定な時期での激しい運動は網膜症を進める事が有りますので、糖尿病網膜症の有る方は眼科医とよく相談して下さい。糖尿病腎症も腎不全の状態になると運動制限が必要となります。

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運動療法を行ってはいけない場合は?(運動を控えた方が良い場合は?)

1.血糖のかなり高い場合やケトン体の出ている場合
血糖のかなり高い場合は、運動がストレスとなり、かえって血糖が上昇することがあります。
ハッキリとした数字は分かりませんが、朝食前の空腹時血糖値が200〜250mg/dl以上ある場合や日中の血糖値が300〜350mg/dl以上ある場合は、運動を控えた方が良いでしょう。
またケ
トン体の出ている場合は、体の状態の悪い場合ですので、安静にして下さい。

2.
他に病気がある場合
@風邪や熱のある場合は、安静と保温に気をつけます。

A心臓の悪い場合(例えば狭心症、心筋梗塞、心不全、不整脈など)は、心臓病による安静の程度を優先にします。主治医とよく相談して下さい。

B糖尿病網膜症がひどく、眼底出血を起こしやすい状態の場合は、運動をきっかけに眼底出血がおこることがあります。

C腎臓病や糖尿病腎症で腎不全状態になっている場合もあまりきつい運動はしてはいけません。運動は老廃物を増やし、腎臓に負担をかけるだけでなく、腎臓に行く血液の量を減らし、腎臓の働きを悪くします。

E肝臓の悪い場合も、運動は肝臓に負担をかけます。

F糖尿病神経症のひどい人は、自律神経障害の為に、運動時に呼吸や脈が速くならず、運動をすると血圧が下がったり、不整脈が出たりして危険な事があります。

その他にも、いろいろな状態が考えられます。
糖尿病の運動療法は、長期の目で見て、健康で長生きをする事を目的としています。運動をしたことで現在の状態が悪くなるような場合は、一般に運動は勧められません。

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運動をしているのに体重が減らないのはどうして?

運動療法のみで体重を減らすことは、出来ません。相撲・柔道・ラグビーなどの激しい運動をしても、それに見合ったカロリーを摂取すれば体重は減りません。

糖尿病患者さんでは、運動療法は良い血糖コントロールと筋力の維持の為に行い、体重のコントロールは食事療法で行うものと考えた方が良いと思います。

人間はただ寝ているだけでも、体温を36〜37℃に保ち、心臓は全身に血液を送り、肺や肝臓・腎臓などその他の臓器も働いていますので、かなりのカロリーを消費しています。少し動いたからと言って消費されるエネルギーは大して増えません。

例えば、大人が少し早足で1時間の歩行をした場合の消費エネルギーの増加分は約2単位(160キロカロリー)と言われており、食パン1枚分です。運動して気分がよくなり、少し食べ過ぎてしまうと返って体重が増えてしまいます。
運動療法と食事療法を組み合わせないと体重は減りません。
 
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