咳 喘 息

  最近、感冒罹患後なかなか咳が収まらないという患者さんが多数来院され 
 ます。そういう患者さんの中に咳喘息と思われる患者さんが多数含まれてい
 ます。
  咳喘息とは比較的新しい疾患概念で、欧米、特にイギリスなどでは喘息と 
 同じ扱いをしています。
 
 特徴は
  ・感冒後の長引く空咳(痰のあまり出ない咳、出ても透明で白っぽい痰のこ
   とがほとんど)
  ・高熱が出たりなどの全身症状は無い
  ・就寝中や入浴後などに咳がひどくなる
  ・明け方・早朝に咳がひどくなる傾向がある
  ・喘鳴がない(喘鳴があると気管支喘息と診断されます)
  ・胸部レントゲンは正常
  ・本症の経過中に成人では約30%、小児ではさらに高い頻度で喘息に移 
   行する
  ・女性にやや多い
 などです。
  治療は喘息の項で説明した吸入ステロイド薬もしくは気管支拡張剤が有効
 です。
 もし感冒後に咳が長引いているときはかかりつけの医師にご相談ください。

 追、その他に慢性の咳(慢性咳嗽)を訴える疾患にアトピー咳嗽があります。
病態はよく類似していますが、アトピー咳嗽には気管支拡張剤が無効で、抗ヒ
スタミン剤が有効です。咳喘息とアトピー咳嗽の区別はしばしば困難です。区
別に利用できる検査もありません。治療の効果で区別することが多い状況で
す。
 かかりつけの医師とよく相談してください。

最後に
 慢性の咳(慢性咳嗽)とは8週間以上継続する場合を指します。
 しかし、8週間経過しないと慢性の咳(慢性咳嗽)と診断しないのは非現実的
なので3週間以上咳が継続すると遷延性の咳(遷延性咳嗽)と診断します。
 最近、慢性の咳・遷延性の咳の患者さんが増加しています。

 日本呼吸器学会が咳に関するガイドラインを2005年度に発表しました。
それによると、慢性の咳嗽・遷延性の咳嗽の原因として、痰の出る湿性の場合
で原因が9種類、痰の出ない乾性の場合で15種類列挙されています。
 その中でも頻度的に多いものとして
 #咳喘息      #アトピー咳嗽       #副鼻腔気管支症候群
 #感冒後の咳   #胃食道逆流による咳
としています。

 診断はそれぞれに応じて行う事となります。


 
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