観察日記 2006年度版
ヌマチチブ特集

はじめに
今年は、外遊びとして近くの川や沼に釣りをしに行くことが多く、釣った魚を飼育することも始めました。
ウグイやドジョウ、ウキゴリ、ヌマエビなど、いろいろな魚を捕まえては飼育しましたが、しのつ公園で出会った「ヌマチチブ」がとても、飼育していて面白いです(ヌマチチブ以外の魚は、彼らに喰われてしまいました)。そこで、今年度は、ヌマチチブについて観察記録をとることにしました。
ヌマチチブとは
ヌマチチブは、ハゼ科の魚で、学名はTridentiger brevispinisというらしいです。ハゼ科ハゼ亜科チチブ属に属します。
中国、朝鮮半島、九州、北海道などに広く分布するらしいですが、自分としては、今のところ、しのつ公園やその周りの沼で確認しています。
体長は、8cm〜13cmぐらいのものを捕まえることが出来ました。食欲は旺盛で(すぎて困るほど)、動くものなら自分の体長の1.5倍くらいのウグイにでも食らいつきます。歯はざらざらしていて、ガブッと噛みつきます。飼育していたやつの中には、大きなヌマエビを丸飲みし、喉に詰まらせ死んでしまうという強者もいました。胸びれは、吸盤状になっていて、いろいろなものにへばりつくことが出来ます。体色は、基本的に黒っぽいですが、1匹で飼育しているときは白っぽくなります(体色を変化させられるようです)。顔には、白い斑点状の模様があります。個体差も多いようで、虎柄のものも採取できました。ナワバリ意識が強いようで、常においかけっこをしています。油断をしている仲間に噛みつくことがよくあります。

ずんぐりとしたフォルム、愛嬌のある顔、野性的な食欲…。魅力満載なお魚さんです。

この口で、ガブッと魚を襲撃します。 胸びれを上手に使って、休憩したりします。
基本的な模様。 個性のある方々。
捕まえ方&飼育の仕方
@準備するもの
◇手作り釣り竿
◇ミミズ(よく食べます)
◇飼育目的なので、釣った魚を捕っておく入れ物(半分に切った2リットルのペットボトルに、三角コーナー用のネットを輪ゴムで固定したものを使っています)
釣り竿の作り方
【材料】
竹串1本
糸付き釣り針(ヤマメ用の5号サイズをよく使います)
ウキを留めるゴム管(1cmぐらい)
【作り方】
ゴム管に釣り針の糸の端を通します。
ゴム管を糸ごと、竹串のとがった方に差し込みます。
しっかりゴム管がはまって、糸が抜けなくなれば完成です。
※釣り針のかえしを、つぶした方がいいと思います。

長い釣り竿より、これぐらいの釣り竿の方が、石と石の隙間もねらいやすく扱いやすいです。
A釣り時のコツ
◇ヌマチチブさんは、陸地から手の届く範囲(1m以内)にいます。1m以上離れた所には、生臭いウグイさんたちが待ちかまえていて邪魔をしてきます。
石と石の隙間に隠れているので、そこをねらうのがコツです。
◇石の隙間をねらって、ミミズを投入します。すると、5秒ぐらいで釣れます。
あまり賢くないようで、逃げられても、もう一度ミミズを投入すれば、すぐに釣れることがよくあります。
◇彼らは、エサを飲み込んでしまうことがあるので注意をしてください。
飲み込まれると、「針をあきらめる」か「死んでしまってもいいから引っ張り出す」という選択肢に迫られてしまいます。
そのため、釣り針の針の返しはペンチなどでつぶしてしまい、ちょっとでも針を外れやすくした方がいいと思われます。
B飼育するときのコツ
◇ナワバリ意識が強いので、できれば1匹で飼育するのがいいでしょう。
ケンカするのを見るのも醍醐味の一つなので、複数匹飼育するのも、なかなか乙です。
◇比較的動物系の食べ物は食べますが、小さな魚など生きた獲物が大好きです。
市販の「赤虫」「乾燥エビ」「ペタのエサ」「ミミズ」はよく食べます。
◇1匹で飼育しているときには、餌付けできます。
お腹がすいたら、水面近くに寄ってきてエサをねだります。
慣れてくると、手からエサをとります。
エサを水面近くに近づけると、水を口から放射し落とそうとするという荒技も見せてくれます。