| ご参考 ベタの飼い方・繁殖のしかた 円満屋 |
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| スーパーホワイトベタ ライヤーテール |
水面に泡巣をつくって 産卵中のペア |
ベタ(トラディッショナルベタ)の飼い方
「コップで飼える」というキャッチフレーズでどこの熱帯魚店でも(ときにはゲームセンターの景品
にもなっている)みられるポプラーな魚ですが、本来の性質をよく理解して長く付き合っていただきたい
と思います。
ベタはアナバスの仲間で、このグループの魚は、ラビリンス(迷宮状器官)とよばれる補助呼吸器官を
もっていて、エラ呼吸だけでなく、空気を直接吸うことができます。
このためコップのような小さな容器でも飼うことができます。
ベタは闘う魚(闘魚)としても有名です。2匹以上のオスがであうと、エラぶたをひろげ、各ヒレを、
いっぱいに広げてお互いを威嚇し(フィンスプレッディング)、さらにはかみ合い、ヒレがボロボロに
なるまで闘います。
<水温>
25〜28℃が最適ですが、急激な変化がなければ22〜30℃でも問題ないでしょう。
6月〜9月までは、ヒーターを使用しなくても飼えます。
真冬でもヒーターなしで全く問題ないよという方もいますが、病気の発生が多くなります。
かなり低温にもつよいようですが、やはりヒーターの使用をお勧めします。
<水槽サイズ>
上記2点(小さい容器でも可、2匹以上を一緒にいれられない)により、熱帯魚店では、
小さなガラス容器などにいれて販売されていますが、このような飼い方は初心者の方には
お勧めできません。
できれば30cm程度の水槽で、スポンジフィルターなど簡単なろ過器を使用してください。
ガラス容器を使用する場合は、最低でも500cc程度の水がはいるものがよいでしょう。
タイの養魚場ではウイスキーのビン、ショーベタのブリーダーは2〜3Lのビンをつかっているそうです。
当店で繁殖させた際には、500ccのペットボトルを使用しました。
小型容器の場合は、棒状のヒーターは使えないため、容器の底に敷くフイルム状のヒーターが
あります。また小型容器の場合、魚の飛び出しにも注意してください。水面から縁まで5cm位
あると安心です。
<水質>
弱酸性のこなれた(新品でない)水を好みます。あまり新しい水にいれるとヒレが裂けたり、
肌荒れを起こしやすいです。
小型の容器の場合、水換えはとくに問題となってきます。上記の理由でかえすぎないように
気をつけてください。他に魚の水槽があれば、その水を使ってください。
ろ過器を使用していない小型の容器の場合は、早めに汚れてきます。3〜4日に1度、1/3程度
交換してください。(うわみずのきれいなところはとっておいて、戻してください)
ろ過器を使用している場合は、1〜2週間(魚の数により)に一度1/3程度の交換で、よいです。
新しく加える水は、丸一日以上汲み置きした水か、中和剤を加えた温度調整のされた水を使用して
ください。
新しい水しかない時には、軟水剤(ブラックウオーターエキストラクトなど)の添加も有効です。
<混泳>
オス同士の混泳はできません。雌雄でも仲良く同居することはまずありません。
仲良くするのは、産卵の時だけです。(流木や水草をいれて、逃げ場をつくってあげましょう)
グッピーのオスとの同居も不可です。ラスボラ、テトラなどのおとなしい小型魚との混泳がよいでしょう。
<エサ>
イトミミズ、冷凍赤虫、小型魚用の乾燥エサなどなんでも食べます。テトラ、キョーリンなどから
ベタ専用のエサもでています。1日に1回又は2回数分でたべる量(食べ残しのない量)をあたえましょう。
<病気>
丈夫な魚ですが、購入直後には輸送の際のすれなどが原因となって尾ぐされ病(ひれが先端から溶ける
ようになくなっていく病気)が多いです。
ベタは各ヒレが大きいため、グッピーなどとおなじくこの病気にかかりやすいです。
治療には、グリンFゴールド顆粒などと、食塩(0.5%くらい)の混合薬浴が効果的です。
<繁殖>
成熟したペアさえそろえば、産卵・ふ化までは簡単に楽しめます。オスは単独でも泡巣をふいている
ような元気なもの、メスは腹部が大きく、卵巣が透けてみえるような固体がベストです。
産卵用の水槽は、大きいものが管理が楽ですが、最低10L程度のプラケースでも可です。
彼らは水面に泡巣をつくるので、それを壊さないためにフィルターは使用しません。
水面には泡巣の土台にしやすいように、ウオータースプライトなどの水草を浮かべておくのが
定番ですが、水草はふんだんにいれておいてください。
これはふ化した稚魚が小さすぎて、エサの確保がむずかしいため、自然に微小生物をわかせて
利用するためです。(インフゾリアを産卵水槽内で培養してしまう)
元気のない水草の葉をちぎってびっしりといれることなども効果があると思います。
この状態で2週間程、弱くエアレーションして水作りをしてください。
こうしてセットした水槽にペアをいれると、タイミングがよければその日のうちにも産卵がはじまります。
オスは泡巣をつくり、その下でメスに抱きつくようにして産卵させます。
産卵された卵は、放心状態のメスの腹部からこぼれおち、それをオスがすばやく口で拾い集め、
泡巣に付着させます。
産卵が終了すると、オスはメスを追い払う行動をとるので、メスは取り出してください。オスも一緒に
取り出してもかまいませんが、子魚が自由遊泳するまでは世話をするので、それまでいれておいても
いいでしょう。
卵は2〜3日でふ化し、5〜6日目には泳ぎだします。大きめのしっかりとした卵から生まれた子魚は
この段階でかなりしっかりと泳ぎます。
ここまでは簡単なのですが、問題はこれからの稚魚の育成です。
ベタの子魚は小さいため、食べられるエサのサイズが限られてきます。
インフゾリアとよばれる原生動物が最適で、このために水槽内に多量の水草をいれてこれを
培養してきました。ブラインシュリンプの幼生(ふ化したてのもの)が食べられるようになるまでは
これを食べてもらうしかありません。
2〜3日してブラインシュリンプを食べてくれるようになれば、もう大丈夫です。
生きたブラインシュリンプにはかないませんが、冷凍のブラインシュリンプや乾燥のブラインシュリンプ
卵黄「商品名 アルテミア」、一般の稚魚用飼料でも大丈夫です。
エサをたべると腹腔内の色が変わるのでわかります。当初は1日に3回、できればそれ以上
与えてください。魚の赤ちゃんも人間と同じで食べる量を回数でカバーします。
エサを食べはじめたら、腐った水草などは取り出して、水質の悪化を防ぎましょう。
全長3cm位になるとオスの闘争性が目立ってくるので、個別に飼育してください。
普通は2〜3ヶ月かかります。
もしもエサを食べてくれなくて失敗した場合は、同じメスをしっかりと太らせて、2度目にチャレンジ
してください。今度はより大きなしっかりとした卵を産んでくれるでしょう。
産卵後のメスは、ひれなどがボロボロになります。ひどい時は尾ぐされ病の治療と同様に、
グリンFゴールド顆粒などと、食塩の混合薬浴をしてやるとよいでしょう。