1年間の目次ページの作品作りを終えて。

 

 1月から12月までの1年間、それぞれの月の行事、情景、花鳥風月の一部を切り取って、
フルーツカービングの技術を用いつつ四季の風物等を表現するのは、とても難しく根気の要る作業でした。
試作したたくさんの候補の中から編集者の厳しい目をくぐり紙面に載るのは2・3点です。
普段彫ることのないものばかりで資料探し、ひらめき待ち、デザイン構想等でとても忙しい日々でした。
フルーツカービングに出会ってから約20年。まだまだ勉強が続きます。

 
11月1日発売 12月号掲載作品
         テーマ「 クリスマス 」、素材「 かぼちゃ 」

クリスチャンでもないのにクリスマスを楽しむ
という文化がすっかり根付いた感のある 日本。
の色のコントラストを活かして、
 カービングを楽しみましょう!!

【 ベル 】

【 リース 】


 10月1日発売 11月号掲載作品
         テーマ「 紅葉狩り 」、素材「 さつま芋 」

 猛暑の夏から秋を飛び越して一気に
 冬になった感のある昨今ですね。
 紫芋・安納芋・紅東などの色で晩秋の情景を
 ちょっと切り取って表現しました。

【  】

 紅葉 



 9月1日発売 10月号掲載作品
         テーマ「 実りの秋 」、素材「 じゃが芋 」
 

       彩色前の状態です。

 【 栗 】

【 柿 】

【 椎茸 】

実りの秋を代表する身近なものを彫りました。


 8月1日発売 9月号掲載作品
         テーマ「 秋の草花 」、素材「 蕪 」

 【 りんどう 】

【 秋桜 】

【 桔梗 】

純白の蕪に彩色すると、 涼しげな趣になります。
過ぎゆく夏と秋の狭間に楚々と咲き始める花々です。

 

7月1日発売 8月号掲載作品
        テーマ「海の住人たち」、素材「夏の果物」
素材: 青パパイヤ

 パパイヤの丸みを活かして
 手足の位置を決めます。

素材:児玉スイカの皮

 スイカの皮模様を
  上手に活かします。
 ヒレはゆらめく様子に
   仕上げます。

【 蟹 】

 

【エンゼルフィッシュ】

 
素材:児玉スイカの皮

 皮部の白と赤を活かします。

 

素材:網目状メロンの皮

 網目がヒトデ作りの決め手。

 

【 帆立貝 】

 

【 ヒトデ 】

 

海にもたくさんの生き物が生息しています。  その中から4種選んで表現しました。
夏を代表する果物もたくさんありますが、
  生き物を彫るのに最適な素材を選ぶのも一苦労です。

 

6月1日発売 7月号掲載作品
         テーマ「 七夕 」、素材「 夏野菜 」
                            
梅雨が明けたら、もくもく入道雲、青い空、眩しい日ざし。暑い夏に”涼”を求めて。

【 笹 】
      素材:きゅうり
      頭の緑濃い部分を用いて葉っぱ状に切り、先端に向かって細いV字カット。

【 七夕 】
       素材:赤パプリカ、ナス、黄人参
       天の川で隔てられた織姫と彦星の物語

【 朝顔 】
       素材:大根、きゅうり、プリンスメロンの皮部分
       朝顔の花と蕾を桃色に彩色。花芯はペップ。
       がくはきゅうりの頭部分で。
       葉っぱはプリンスメロンの皮部分で。

   
5月1日発売 6月号掲載作品
         テーマ「梅雨の風景」、素材「石けん」
               
7月中旬まで続く長い雨の季節。ちょっとした風景に喜びを見つけて、楽しく過ごしましょう!!

 蝸牛 】
       素材:「LUSH」の石けん
       薄茶色部分で体を、チョコレート部分で目を作りました。
       紫陽花の葉っぱ上を這っている情景を切り取って表現。

【紫陽花】
       素材:「LUSH」の石けん
       透明感のある青い石鹸を用いました。
       茎・葉等はアートフラワーの技法で白絹を染めて作りました。
       紫陽花のイメージを表現

【傘 と 雨靴】
       素材:「ペリカン製、イチゴ、丸型」
       傘;丸型石けんを横半分にし中をくり抜いた後8角形にして、先端にペップを挿す。
         ワイヤーに白テープを巻いて骨・柄等を作り、石けん中心に通して固定する。
       雨靴;長方体の石けんを削って形作る。
       雨の日に”雨雨降れ降れ母さんが蛇の目でお迎え嬉しいな・・・”と歌いながら
       楽しそうに歩いている子供の情景を浮かべつつ制作。

 

 4月1日発売 5月号掲載作品
         テーマ「端午の節句」 素材「大根」

       《鯉のぼり》
     平らにした長方形の大根に
     鱗をカービングして。

《 兜 》
黒丸くん大根1/2個を使い
丸みと黒色を活かして。

                           《青紅葉》
                     
青首大根の緑色の皮色
                                 を活かして。


 3月1日発売 4月号掲載作品
         テーマ「花見日和」  素材「かまぼこ」

《桜の小枝》
鳴門蒲鉾で花を
葉っぱなどの備品は
アートフラワーの技法で手作り。

《紅白桜》
花びらは紅白蒲鉾
花芯はペップに彩色。

 
 

 

 2月1日発売 3月号掲載作品
        テーマ「 卵雛とつれづれ 」、素材「ゆで卵」

        毎回、テーマと素材が指定されるのですが、「ゆで卵」は最高に難しい素材でした。
        白色、プルプルの弾力、年輪状の多層構造、白身の厚みが一定でない等の悪条件が揃っていて
        悪戦苦闘。しばらくゆで卵は見たくないです。
 

《ひな祭り》
 お内裏様とお雛様
 小物は手作りです。
(お内裏様用は紙粘土、お雛様用は色紙)
 

 《白花タンポポ》

 《鶏》
 目玉は硝子製
 鶏冠・嘴等は紙粘土です。

 

 《蕗の薹》
 鶏とうずらの卵です。

試作で作りました。

 脚付き

 鶏、うこっけいの卵2個で。

 

 1月1日発売 2月号掲載作品
      テーマ「花鳥風月」、素材「石鹸」

       彫ることのできるイメージに合った色の石鹸を探すことから始め、鬼と鶯はLUSH製、紅白梅はペリカン製に決めました。
       LUSH製は手の平の熱でも溶けるような軟らかさで、カービングには不向きの扱いづらい石鹸でした。
 
 《節分》・・・鬼2面
 鬼の表情を立体的に表現。

 《紅白梅》
 本物により近づけて。

                                         制作:11月中旬

 《鶯》
 立体を表現するのは難しい!

 

        12月 1日発売 1月号掲載作品
             テーマ「餅飾り」、素材「紅白餅」

                                    2010年1〜12月の1年間 「家庭画報」目次ページの作品作りをすることになりました。
                                    1月は吉祥デザインで素材は紅白餅です。
                                   餅はつき立ても固くなったのも彫りにくい素材ですので彫り頃の見極めが難しいでした。
 

鶴・亀

製作:2009年10月下旬