映画音楽・サントラ・サウンドトラック

<日本映画1>日本映画のほとんどはジャンルに関係なくここにいれました

佐藤勝の世界 黛敏郎の世界 大魔神三部作 ガメラ大怪獣空中決戦 写楽
砂の器 怪獣大戦争 モスラ'96 ガンヘッド モスラ

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佐藤 勝の世界
WORKS OF MASARU SATOH

音楽:佐藤 勝

SLC/SLCS-5087
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「用心棒」「隠し砦の三悪人」を筆頭に多くの黒澤作品との関わり合い、さらに「戦争と人間」「日本沈没」などおよそ300の映画音楽作品を残した佐藤勝。
このアルバムはその作曲者自身により選曲されたもので、佐藤勝の明解な主張を持った映画音楽が並んでいる。
そのどれもが聴き手に豊かな想像力を抱かせてくれる音楽、単一楽器での表現に際立つものがあり、ここでの収録曲はその代表作ばかり。
映像を引き立てるのではなく、映像と共に音楽も主張し合う、さらに映像もインパクトを持つ、それが佐藤ミュージックの特徴、サントラ単独で聴いても聞き応えはとても満足、取りあえず佐藤作品を聴くにはよい選曲だと思いますが。

収録曲:「札幌オリンピック」「黒木太郎の愛と冒険」「金環蝕」「忍ぶ糸」「無頼漢」「日本沈没」「恍惚の人」「御用金」「湖の琴」「メス」「故郷」「家族」「喜劇・黄綬褒賞」「われ一粒の麦なれど」「用心棒」「戦争と人間」「東雲楼女の乱」「敦煌」「女殺油地獄」「EAST MEETS WEST」


黛 敏郎の世界
WORKS OF TOSHIRO MAYUZUMI

音楽:黛 敏郎

POLYSTAR/PSCR-5875
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日本の現代音楽作曲家として、武満徹と並ぶ巨匠。代表作として「涅槃」交響曲、曼荼羅交響曲など。
映画音楽は数多く手掛け190作品に及ぶ。その中の13作品から抜粋されこのCDに収められています。
黛敏郎は私生活、趣味、信念、そのすべてに亘ってダンディさを備え、それは作曲スタイルにもはっきり表れています。(1952年にフランス政府招聘留学生として渡仏)
この作品集に収録されている音楽も全体的に欧米的な作風が多く見られ、特にフランス音楽からの影響は大きいのでは。
黛の代表作「天地創造」(ジョン・ヒューストン監督)がアカデミー音楽賞にノミネートされており、日本人音楽家で世界に名の通る数少ない作曲家。

収録曲:「栄光への5000キロ」「気違い部落」「裸の大将」「月曜日のユカ」「執炎」「炎上」「にあんちゃん」「女が階段を上る時」「赤線地帯」「憎いあンちくしょう」「君も出世ができる」「女であること」「東京オリンピック」
追記:「黒部の太陽」が収録されていればうれしかったのですが。


大魔神 三部作
大魔神 (1966)/大魔神怒る (1966)/大魔神逆襲 (1966)

音楽:伊福部 昭
監督:安田 公義/三隅 研次/森 一生

COLUMBIA/COCC-13080
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この大魔神三部作は、1年の間に全作品が公開された。
特撮の充実、リアル性、そしてこの映画はドラマ部分がとてもしっかりした構成力を持っており、これは大映のベテラン時代劇監督を起用したことによるもので、今観ても決して見劣りするものではないと思いますが。

音楽は三作とも伊福部昭。
虐げられた民衆の苦悩、そして神が民衆を助け、最後はハッピーエンド、このような作品には伊福部サウンド以外には考えられません。
悲劇性を引きずる音楽、また魔神の怖さ、荒々しさをとてもよく音で表現しています。


ガメラ大怪獣空中決戦
GAMERA (1995)

音楽:大谷 幸
監督:金子 修介

TOKUMA/TKCA-70596
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日本映画の怪獣特撮ものは、'70年代以前の作品を除いてそのほとんどが作品として評価できない代物ばかりで、平成ゴジラシリーズなどはその最たるものでしたが、この金子監督の「ガメラ」それまでに無いリアリティ、スケール感、そしてSFXの素晴らしさ、カメラワークや細部に亘っての手抜きが無い映画。
ハリウッド的要素と旧時代の怪獣ものの良さを合わせ持った作品かと。

そしてそれを一回り大きくさせているのが大谷のスコアではないでしょうか。
テレビのドラマ音楽を大きくスケールアップしたような感じですが、さほどの特徴ある音楽ではありませんが、怪獣の巨大感はよく表現されています。
人間ドラマの部分でこの映画には弱点があるようで、それについてのスコアは少し繊細さがほしかった気もしますが。


写楽
SHARAKU (1994)

音楽:武満 徹
監督:篠田 正浩

SLC/SLCS-5062
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天才浮世絵師、東洲斎写楽の物語。武満徹はすでに他界しているが、現代音楽作曲家として世界的に評価の高い音楽家です。
「ノーヴェンバー・ステップ」を代表作として、各国から作曲の委託を受け、作曲家としての高い地位を築いてきました。
さらに日本映画の音楽も以前から多く関わっています。
武満の音楽は非常に研ぎ澄まされた洗練さを持ち、シルクのようなしなやかな面と、ピンと張りつめた緊張感とが同時に存在する音楽。
このサントラ盤だけを聴くとなにかむずかしい音楽に聴こえますが、映画と一体になると全く違和感がありません。

砂の器 (1974)

音楽監督:芥川 也寸志
作曲:菅野 光亮
監督:野村 芳太郎

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VOLCANO/CPC8-3038
ポリドール/H30P-20058
初公開当時、日本映画としてはめずらしくスコア音楽がヒットした作品です。
本編は主人公の出生の宿命をテーマにした涙なしでは観られない松本清張原作、野村芳太郎監督の名作。
つい先頃、国の法整備の遅れから何十年にもわたり多くの人たちが人権を無視されつづけてしまったハンセン病にまつわる諸問題がこの映画の大きなテーマになっています。

サントラは別内容の二種が出されていました。
一種(左)は鈴の音から宿命のテーマとともに作品のあらすじナレーションがはじまります。
菅原洋一の歌が2曲、ともに菅野の作曲。
後半は映画の締め括り、ドラマチック部分(捜査会議による事件の全貌説明)のセリフシーン、そこへ宿命のテーマが重なる、ナレーションがふたたび開始、千代吉と秀世の苦行の旅立ちシーンが涙を誘う。(千代吉の絶句シーンは印象的)
このようなサントラは今ではあまり見られませんが、当時はビデオがなく、セリフ収録盤はとてもありがたいものでした。
もう一種(右)は菅野の作曲による組曲「宿命」の全曲盤です。

2004年1月にテレビドラマの「砂の器」が放映されました。音楽は千住明が作曲、ピアノ演奏は羽田健太郎です。


怪獣大戦争 (1965)

音楽:伊福部 昭
監督:本多 猪四郎

FUTURELAND/TYCY-5350
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怪獣映画といえばゴジラ、ゴジラといえば伊福部、伊福部といえばマーチ、マーチといえばこの怪獣大戦争マーチ、これに行き着きます。
とっても元気が出そうなマーチです。でもどこか悲愴感が漂っています。
人間が作り出した放射能で巨大化した怪獣たちの行く末を暗示させています。
リアルタイムでこれらの怪獣ものに接し、食い入るように観て育った一人ですので(映画館の舞台にかぶりつきで見上げるように観ていた少年時代)感慨深いものがあります。
伊福部先生に感謝!

モスラ
MOTHRA (1996)

音楽:渡辺 俊幸
監督:米田 興弘

ポニーキャニオン/PCCR-00244
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映画は平成ゴジラシリーズ同様、ほとんど意味のないつまらない映画ですが、音楽はとてもいいスコアです。
ロマン、スケール感、ダイナミック感、冒頭のメイン・タイトルはハリウッド映画的で大変いいのですが、あまりに短すぎるのがとても残念です。
ただ、ボーカルは何とかしてくれ〜・・・。特にモスラの歌、アレンジはよくないは、ボーカルはひどいは、これではモスラも羽にチカラが入らず、空へ舞い上がることが出来ませんよ!とてもマヌケな曲になっています。

ガンヘッド
GUNHED (1989)

音楽:本多 俊之 主題歌:永井 真理子
監督:原田 眞人

ファンハウス/00FD-7115
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映画は未見でわかりませんが、面白みのある作品ではないようですね。

サントラ音楽は「ブラック・レイン」を思わせる感じがあり、又90年代のキング・クリムゾンをも彷彿とさせる向きもあり、その点ではおもしろい作品ではありますが、全体が一本調子の感じを受けるので本多俊之のファンでないと馴染めないのでは。


モスラ
MOTHRA (1961)

音楽:古関 裕而
監督:本多 猪四郎

東宝/SLCS-5064
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元祖モスラ'61年の夏休みに公開。やはり古関ミュージックは表情が豊かです、全体の音色に統一感があり、南国の島インファントを強く印象づけています。
古関裕而は、戦中戦後と日本の歌謡曲作曲家としての功績が大変大きい人であり、日本人のこころのとらえどころをとてもよく心得ています。
ザ・ピーナッツの歌曲の素材、編集曲素材、プレスコ用音楽などが収録されておりとてもマニアックな内容になっています。

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