映画音楽・サントラ・サウンドトラック

ヒューマンドラマ3>人間ドラマ・サスペンス・スリラー

バグダッド・カフェ タクシー・ドライバー ニュー・シネマ・パラダイス アメリカン・ビューティー ショーシャンクの空に
デビル ママの気持ち/ぺルケ エド・ウッド 裸足の1500マイル 生きてこそ

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バグダッド・カフェ
BAGDAD CAFE (1987)

音楽:ボブ・テルソン
監督:パーシー・アドロン

ISLAND/CY-3389
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どこかの寂れた田舎町に不気味なデブ女がやって来て舞台となる”バグダッド・カフェ”周辺に清涼剤を振りまき人々が変わってゆく。
初めは鬱陶しく感じる変な大女ですが、彼女のおおらかな人柄にいつの間にか皆が魅かれ、観ている自分も何となく顔がほころんでしまいそう。

音楽は何と言ってもジェベッタ・スティール歌う「コーリング・ユー」、頭のてっぺんから何か抜けそうな強烈なインパクトを持っており、砂漠と青い空に乾いた空気がこの曲をさらに印象的なものにしてます。
映画では皆が明るさを取り戻すが、この「コーリング・ユー」が逆に虚無感を抱かせる。
「シェーン」のジャック・パランスが味のあるいい役柄を演じてました。
<アカデミー主題歌賞ノミネート>


タクシー・ドライバー
TAXI DRIVER (1976)

音楽:バーナード・ハーマン
監督:マーティン・スコセッシ

VARESE SARABANDE/VSD-5279(輸)
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「ゴッドファーザー・PART2」で若き日のドン・ヴィトー・コルレオーネを演じたロバート・デ・ニーロは主役であるドン・マイケル役のアル・パチーノよりもひと際輝いていたのを公開当時の記憶として残っています。
「タクシー・・」はその2年後の作品ですが、1人のタクシードライバーが狂気の棲む都会によってを変えられてしまう。
デ・ニーロの凄まじい演技力は演技というよりその人物になり切ってしまい、デ・ニーロではなくなる・・・と。

バーナード・ハーマンはこの作品が遺作で、録音の終了直後に心臓疾患で亡くなった。
都会の緊張感、退廃感が流麗なオーケストラサウンドで表現され、トム・スコットのアルト・サックスによるテーマも気怠さと心地良さが同居している素晴らしい音楽です。
映画と音楽との関係では最高傑作と言えるのでは。
一般に販売されている国内盤・輸入盤は再録音版で映画本編で流れた演奏ではありません。オリジナルが欲しいですけど。
ジャケットがすごくいい雰囲気で、暗がりに佇むデ・ニーロに薄汚いタクシー、絵の色合いもどこか狂気を帯びていそうで不気味です。写真は輸入10曲収録盤ですがこの方が
迫力あっていいんですが。
アカデミー作曲賞ノミネート>


ニュー・シネマ・パラダイス
NUOVO CINEMA PARADISO (1989)

音楽:エンニオ・モリコーネ
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ

GENERAL MUSIC/SLCS-7017
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この映画のテーマ曲を聴くだけで誰もが昔懐かしいノスタルジアのようなものを感じ、幼少のころの想い出が走馬灯のように甦ってくるような感覚を持つんじゃないでしょうか。
映画もラストにかけてはタオルの準備を要するくらい熱いものが込み上げて、これは心の中のフィルムに永遠の記録を焼き付けてくれるような感慨深い作品です。
モリコーネの音楽も珠玉のスコアでモリコーネ自身でもこの作品を超えるものはもしかしたら難しいのでは。

アメリカン・ビューティー
AMERICAN BEAUTY (1999)

音楽:トーマス・ニューマン
監督:サム・メンデス

DREAMWORKS/MVCA-24047
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アメリカのごく一般的な家庭で家族が一様に不満を鬱積させ、それが徐々に深刻な問題へと発展するドラマ。
観衆はある部分で同じような感情・体験に共感してしまうのでしょうか。

ここでのニューマン音楽はいつも以上に独創的なスコアで、アカデミー賞主要部門(作品・監督・主演男優・脚本・撮影)の受賞もこのニューマンスコアが大きく貢献したことでしょう。
オープニングの「デッド・オールレディ」、シロフォン・シンセなどによるとても単調で同じ旋律の繰り返しの音楽なんですが、妙に魅かれる不思議な曲。
この曲はテレビ番組で深刻な社会問題などの特集で頻繁に使用されるようになりました。
不安定感をそそる曲や、ステンレス・ボールを使ったとても奇妙なサウンド、シロフォンが全般に使用されコミカルさを含み、ピアノは不安感を静かに奏でる美しい曲が。
何度繰り返し聴いても面白い音楽で、上質な環境音楽とでも。
<アカデミー作曲賞ノミネート>


ショーシャンクの空に
THE SHAWSHANK REDEMPTION (1994)

音楽:トーマス・ニューマン
監督:フランク・ダラボン

EPIC SONY/ESCA-6234
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スティーヴン・キング原作の作品集『それぞれの季節』の中の春編「刑務所のリタ・ヘイワース」を映画化。
因みに「スタンド・バイ・ミー」は同作品集の秋編。
大銀行の副頭取が妻と愛人を殺したとされて、ショーシャンク刑務所に入れられたが・・・。

トーマス・ニューマンは一風変わった音楽を作曲する人ですが、この作品でもそれは所々に表れています。
すべての曲が情感豊かな表情を持っており、特に弦によるハーモニーは聴きごたえがあって美しい。
エンド・タイトルはとても感動的です。
<アカデミー作曲賞ノミネート>


デビル
THE DEVIL'S OWN (1997)

音楽:ジェームズ・ホーナー
監督:アラン・J・パクラ

SONY/SRCS-8328
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IRA国際テロリスト(ブラッド・ピット)とアイルランド系米国人警察官(ハリソン・フォード)の対決を描いたサスペンス系ヒューマン・ドラマ。
2大スター共演という割には、全く話題にならなかったようですが。

ジェームズ・ホーナーのスコアとしては少々おとなしい感じですが、アイリッシュ調サウンドが中心の静かだがとても変化に富んだ、しかも神秘的なイメージが全体を包むスコア。
ドロレス・オリオーダン歌う「GOD BE WITH YOU」が独創的な曲でとてもいい。


ママの気持ち(未) CUORE DI MAMMA (1968)
ペルケ(未) I BAMBINI CI CHIEDONO PERCHE' (1972)

音楽:エンニオ・モリコーネ
監督:サルバトーレ・サンぺリ(ママの気持ち)/ニーノ・ザンチン(ぺルケ)

EMI General Music/PRCD-102(輸)
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2作品とも日本未公開作品であり内容はよくわかりません。

「ママの気持ち」第1曲目はNHK「ルーブル美術館」のサントラに引用された曲で、弦楽器による端正で清らかなイメージの名曲です。
全8曲とも音楽表現はすべて異なっていて明るい曲から沈んだ曲まで豊かなスコア音楽。
「ぺルケ」第1曲からエッダのボイスによるドラマチックな曲にはじまり全14曲、静かな感動作との雰囲気が。
いくつかの曲がヴァージョン違いで演奏されてます。
エッダのボーカルが素晴らしい。


エド・ウッド
ED WOOD (1994)

音楽:ハワード・ショア
監督:ティム・バートン

Hollywood/HR-62002-2(輸)
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“史上最低の映画監督”と謳われたエド・ウッドの伝記映画。
全く才能が無い最低のエド・ウッドをバートン監督は、“比類なき映画への愛情を持った夢見る映画人”として主人公を暖かく描いている。
単なる伝記映画のレベルを超えた秀作。

スコアはオープニングより古典映画的なメイン・タイトルに始まり、'50〜'60年代の映画音楽を凝縮したようなサントラ。
曲は短いもののどれも個性的な音楽ばかりでショアの音楽感覚の広さと良い意味での器用さ、柔軟さを感じることができるのでは。


裸足の1500マイル
RABBIT-PROOF FENCE (2002)
(LONG WALK HOME)

音楽:ピーター・ガブリエル
監督:フィリップ・ノイス

VIRGIN/VJCP-68428
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オーストラリア先住民アボリジニの少女が施設から逃亡し、1500マイル(2400Km)も離れた故郷に帰る物語。
少数民族などに対する人種差別問題をテーマにした社会派ドラマ。2003年春公開。

音楽はサントラ作品久々のガブリエル、「バーディ」「最後の誘惑」に続く三作目。
収録曲はすべてこの映画のためのオリジナル曲。
オーケストラ・サウンドとデジタル・サウンドの絶妙な融合により、オーストラリアの広大な砂漠の大地と差別問題の悲劇性を、とても深遠な音楽表現によって聴く人に強くイメージさせてくれる。
どこか別世界でも入り込んだような特異な音世界が広がり、重いリズム感は人の生体リズムと同じ波長を感じ、心の癒し感と同時に重くのしかかる何かを感じる。
同時に発表された「UP」と並んで、ピーター・ガブリエルの“完成された”素晴らしいアルバムです。


生きてこそ
ALIVE (1993)

音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
監督:フランク・マーシャル

HOLLYWOOD/PCCY-00434
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「アンデスの聖餐」と呼ばれる実話の旅客機墜落事故の映画化。
墜落事故により奇跡的に助かった乗客たちが、亡くなった人の死体を食べ、命を繋いでいったという、大変重いテーマ。

スコアは冒頭から歴史劇でも思わせるような重厚な音楽、前半静かだが印象深い曲が続き、6曲目より重いテーマが奏でられ、ラストは感動的に締め括られる。
全体に美しいメロディが多く配され、それもどこかで耳にしたような懐かしさを感じるメロディが多い。


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